第10回日本心筋症研究会

会長挨拶

会長:室原 豊明

第10回日本心筋症研究会
会長 室原 豊明
名古屋大学大学院医学系研究科
病態内科学講座 循環器内科学 教授

このたび2024年(令和6年)5月11日(土)、愛知県産業労働センター(通称:ウインクあいち)で、第10回日本心筋症研究会を開催させていただきます。コロナウイルス感染症の状況次第ではございますが、今のところ現地フル開催を予定しています。皆様どうぞご参加をお願いします。

さて日本心筋症研究会は、日本心不全学会の分科会として2015年に発足し、今回で節目となる第10回目を迎えました。本研究会は、さまざまな心筋症やその関連疾患の発症機序や診断・治療に関する基礎的・臨床的研究を発表し議論する場として発展してまいりました。今回の研究会では、特に「心筋症 温故知新 〜10年間これまでの軌跡とこれからの展望〜」という副タイトルをつけさせていただき、これまでの研究成果の振り返りを元に何が達成され、何が未知の領域であるか、などを考えながら皆様と知恵を搾る研究会にしたいと考えております。この10年間に、心筋症のゲノム診療・腫瘍循環器病学・重症心不全のメカニカルサポート・心臓移植の拡大・二次性心筋症の治療法の拡充など、大きく環境も変化してきました。一方で、成人先天性心疾患心不全患者の移行期医療・慢性心不全患者のリハビリテーション・緩和ケアなど、まだ十分に診療が行き届いていない側面や、「医師の働き方改革」に合わせた診療体制の構築など、社会的な問題も多く残っています。慢性心不全患者は今後も増加し、まだしばらくは我々の診療の非常に大きな部分を占めることになります。本研究会では、広く心筋症や心不全に関する話題について議論していきたいと考えております。多くの皆様の、ここ名古屋でのご参加をお待ちしております。