


ご挨拶 第12回 Destination Therapy(DT)研究会
第12回 Destination Therapy(DT)研究会
当番世話人 安斉 俊久
北海道大学大学院医学研究院 循環病態内科学 教授
当番世話人 安斉 俊久
北海道大学大学院医学研究院 循環病態内科学 教授

この度、第12回 Destination Therapy(DT)研究会を2021年10月2日に開催させていただくこととなりました。
本研究会は2015年から回を重ね、DTに関する活発な議論を進めてまいりましたが、2021年4月30日にHeartMate3のDT適応が保険収載され、いよいよDT実施基準に従って治療が開始されることになりました。日本においては、ドナー不足が続いているため、心臓移植に対しては厳しい条件が設定され、多くの重症心不全患者に対して植込み型補助人工心臓(LVAD)による治療の道が閉ざされていました。一方、LVAD治療の普及に伴い、移植待機期間は年々延長しており、実質的にはDTとなっている症例も多いのが現状です。
本年は「QOL向上に資するDTとは」をテーマに国内外におけるDTの現状やLVAD治療と表裏一体をなす緩和ケアについて多職種で議論を深めたいと考えております。本研究会が、より質の高い重症心不全治療に貢献することを心より願っています。