


ご挨拶 第40回 日本心臓移植研究会学術集会
会長 新浪 博士
東京女子医科大学心臓血管外科学 主任教授

この度、第40回 日本心臓移植研究会学術集会を2021年10月3日(日)に開催させていただくことになりました。
この日本心臓移植研究会は1981年に設立された国際心臓移植研究会の翌年である1982年に設立されました。
今回は第40回という節目を迎えましたが、わが国の心臓移植は今日の状態に至るまで決して平坦な道のりではなく、1992年の脳死臨調最終答申、1997年の臓器移植法制定、そして1999年の心臓移植再開第一例目、さらに2010年の改正法施行、等々を経て、わが国の心臓移植実施累積件数も一昨年にようやく500例を超えてきました。この間の当研究会の実績を語るには枚挙に暇がありません。そして、現在は、臓器提供数不足からくる待機期間延長と移植後慢性期合併症の克服という新たな局面に対峙しております。
今回の第40回日本心臓移植研究会学術集会におきましては、テーマ「心臓移植を一人でも多くに」のもと、心臓移植を重症心不全患者さんが一人でも多く受けられるよう、そして移植後の人生が長く幸せになれるようセッションを工夫しました。
また、現在の新型コロナウイルスパンデミックは人類史に残る災いであり、特に移植待機の心不全患者さん、移植後免疫抑制薬を必要とする移植患者さんにおかれましては大変な毎日です。今回の学術集会では、昨年来の新型コロナウイルスパンデミック問題にもメスを入れ、新たな知見を皆様と共有していきたいと願っております。
本会は、わが国において心臓移植についての最も重要な学術集会です。丸一日の開催ですが、教育講演も用意し、多くの医師、看護師、臨床工学技師、メディカルスタッフの皆様におかれまして有意義な一日になることと確信しておリます。
多くの皆様のご参加をスタッフ一同、お待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。