会長挨拶

第56回日本白内障学会総会
会長：松島 博之（獨協医科大学 眼科学教室）

このたび第56回日本白内障学会総会を、第42回水晶体研究会と合同で開催させていただくことになりました。日本白内障学会は、白内障・水晶体に興味を持ち、研究をしている臨床医や研究者が集まり、お互い異なった角度から様々な問題点を討議することで新しい発見や研究の進展を目指すために作られています。

今回の総会テーマは、「透明水晶体への挑戦」としました。白内障手術と眼内レンズの光学機能が進歩しても、未だに正常水晶体機能には及びません。白内障を予防し透明水晶体機能をいかに永続するかは本学会の永続するテーマです。一方で、白内障手術を行い眼内レンズ挿入することで透明水晶体機能に近い視機能を再現することも重要なテーマで、まさに「透明水晶体への挑戦」です。本総会での講演と討論が新たな研究と治療発展のきっかけになっていただけるようプログラムを構成していきたいと思います。

本学会は栃木県宇都宮市で開催されます。ちょうど宇都宮最大のお祭りである「宮祭り」と日程が重なりますので、宇都宮も華やいでいることと思います。本総会も臨床医や研究者が集うお祭りのようなものと考え、総会のサブタイトルを「Cataract Research Festival」としました。現代風に言えば「白フェス」と言ったところでしょうか？是非昼は学会に集中してディスカッションし、夜は宇都宮のお祭りを楽しんでいただきたいと思います。さあ、是非「白フェス」で学んで楽しんで下さい。医局員一同皆様をお祭りで熱い宇都宮でお待ちしております。

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第56回日本白内障学会総会
副会長：原　裕（栃木県眼科医会）

獨協医大のお膝元、宇都宮市で開催される、第56回日本白内障学会総会、第42回水晶体研究会にご参加いただき誠にありがとうございます。

今回の総会テーマはズバリ「透明水晶体への挑戦」です。獨協医大には小暮文雄先生、小原喜隆先生が育み、現在松島博之先生のもとで大きく花開く白内障研究の長い歴史があります。水晶体に関わる全ての研究者にとって水晶体機能の回復、白内障の薬物治療は、大きな目標であります。この目標に長年地道な研究を続けている獨協医大は栃木県の眼科医の大きな誇りです。このたび宇都宮市で、日本白内障学会、水晶体研究会が開催され最新の研究が披露されることは、栃木県眼科医会の会員にとって本当に嬉しい事です。

最近学会は巨大化し、地方都市での開催が少なくなりました。宇都宮市には、地方都市のエキスがギュッと詰まっています。「餃子」「カクテル」「バスケットボール」「プロ自転車ロードレース」「ジャズ」。

盛夏真っ只中、祭り、祭りです。「白フェス」（Cataract Research Festival)です。学会、研究会にご出席の多くの研究者に、学会の熱い議論と宇都宮の厚い気持ちを味わって頂ければと思います。

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第43回水晶体研究会
会長：小早川 信一郎（日本医科大学多摩永山病院 眼科）

このたび第43回水晶体研究会をお世話させていただくことになりました。

去年に引き続き日本白内障学会総会との合同開催ということで、松島先生のお膝元の宇都宮で開催いたします。東京駅から一時間弱で到着致します宇都宮は大変魅力的な街ですので楽しみにしていただきたく存じます。

水晶体は透明でタンパク質濃度が高い特殊な組織です。細胞外物質がほとんどなく線維細胞の固まりで、細胞一つを取り出すことも困難であるし、取り出してしまうと水晶体としての機能を保つことが困難というとてもとても難しい材料といえます。今回はテーマに「透明水晶体への挑戦」を掲げ、水晶体の発生、薬物動態、老視、視機能など様々な角度から新しい視点で白内障、水晶体にせまって行けたらと思っています。

Cataract Research Festivalがご参加の皆様の研究のヒントとなり、少しでも研究が発展していくことを願っています。

みなさまのご参加をお待ちしています。