会長挨拶

第29回 日本脊椎インストゥルメンテーション学会

会長 種市 洋

獨協医科大学医学部医学科整形外科学 主任教授

会長 種市 洋

開催にあたって - 2020年7月 -

このたび、第29回日本脊椎インストゥルメンテーション学会学術集会を開催させていただくことになり大変栄誉なことと存じます。獨協医大整形外科教室員一丸となって鋭意準備を進めさせていただいております。当初、栃木県総合文化センターでの開催を予定いたしておりましたが、新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行拡大の影響を本会理事会で慎重に検討いたしました結果、現地開催を断念し、Live-Web形式での開催とさせていただくことにいたしました。当初の予定期日である令和2年10月23日(金)〜24日(土)にはLive-Web形式で一般プログラムを、また、11月13日(金)〜22日(日)にはLive-Web形式の教育セミナーとオンデマンド形式での一般プログラム(再掲)を行います。詳細は「Live-Web開催について」をご覧下さい。

脊椎インストゥルメンテーション手術は脊柱側彎症の治療を目的に体内埋め込み型の矯正器具を用いる術式として1962年に米国で生まれました。爾来、60年ほどの間に脊柱変形、脊椎腫瘍、脊椎損傷、脊椎すべり症などによる変形性・破壊性・不安定性病変に対する脊柱再建術の主役として著しい発展を遂げてきました。これにより従来治療することが不可能であった多くの疾患を治癒せしめ、自立性が失われた脊椎疾患患者の社旗復帰に重要な役割を果たしてきました。もともとテクノロジーの進歩の恩恵を大きく受ける領域なので、最小侵襲技術、コンピューター支援、各種生体材料の応用など技術革新のスピードも速いのが特徴です。一方、手技が煩雑で体内に異物を留置するため、医療安全面での課題も少なくありません。この領域では革新的な技術を柔軟に取り入れる一方、厳しく評価・検証することも極めて重要です。この点において本学会の果たしてきた役割は極めて大きなものがあります。本学術集会では、次世代のさらなる脊柱再建外科の発展に貢献しうる実りある討論の場を提供したいと考えております。

New normalの一つの形として学術集会のWeb化への取り組みがなされ始めています。本Web学術集会もご参加いただく皆様がインタラクティブな熱い討論を繰り広げていただくことができますようさまざまな工夫を凝らしていきますので、多くの会員の先生方のご参加をお待ちいたしております。なお、COVID-19が猛威を振るう昨今ですので、先生方におかれましてはくれぐれもご自愛いただきますよう心よりお祈り申し上げます。

開催にあたって - 2019年12月 -

このたび、第29回日本脊椎インストゥルメンテーション学会学術集会を、来る令和2年10月23日(金)〜24日(土)に「再考・脊柱再建外科」をテーマとして、栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)において開催する運びとなりました。

脊椎インストゥルメンテーション手術(本手術)は脊柱側弯症の治療を目的に体内埋め込み型の矯正器具を用いる技術として1962年に米国で生まれました。爾来、60年ほどの間に脊柱変形、脊椎腫瘍、脊椎損傷、脊椎すべり症などによる変形性・破壊性・不安定性病変に対する脊柱再建術の主役として著しい発展を遂げてきました。これにより従来治療することが不可能であった多くの疾患を治癒せしめ、自立性が失われた脊椎疾患患者の社会復帰に重要な役割を果たしてきました。もともとテクノロジーの進歩の恩恵を大きく受ける領域なので、最小侵襲技術、コンピューター支援、各種生体材料の応用など技術革新のスピードも速いのが特徴です。一方、手技が複雑で体内に異物を留置するため、医療安全面での課題も少なくありません。この領域では革新的な技術を柔軟に取り入れる一方、厳しく評価・検証することも極めて重要です。この点において本学会の果たしてきた役割はきわめて大きなものがあります。本学術集会では、次世代のさらなる脊柱再建外科の発展に貢献しうる実りある討論の場を提供したいと考えております。

本学術集会が開催される秋頃は、観光名所の日光、那須高原をはじめ栃木の美しい自然を紅葉散歩などで楽しめる素晴らしい季節です。とちぎ和牛、湯葉料理、耳うどん他、食の面でも充分にお楽しみいただけます。本学術集会に多くの方にご参加いただき、秋の栃木を満喫いただければ幸いです。