会長挨拶

第29回 日本脊椎インストゥルメンテーション学会

会長 種市 洋

獨協医科大学医学部医学科整形外科学 主任教授

会長 種市 洋

このたび、第29回日本脊椎インストゥルメンテーション学会学術集会を、来る令和2年10月23日(金)〜24日(土)に「再考・脊柱再建外科」をテーマとして、栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)において開催する運びとなりました。

脊椎インストゥルメンテーション手術(本手術)は脊柱側弯症の治療を目的に体内埋め込み型の矯正器具を用いる技術として1962年に米国で生まれました。爾来、60年ほどの間に脊柱変形、脊椎腫瘍、脊椎損傷、脊椎すべり症などによる変形性・破壊性・不安定性病変に対する脊柱再建術の主役として著しい発展を遂げてきました。これにより従来治療することが不可能であった多くの疾患を治癒せしめ、自立性が失われた脊椎疾患患者の社会復帰に重要な役割を果たしてきました。もともとテクノロジーの進歩の恩恵を大きく受ける領域なので、最小侵襲技術、コンピューター支援、各種生体材料の応用など技術革新のスピードも速いのが特徴です。一方、手技が複雑で体内に異物を留置するため、医療安全面での課題も少なくありません。この領域では革新的な技術を柔軟に取り入れる一方、厳しく評価・検証することも極めて重要です。この点において本学会の果たしてきた役割はきわめて大きなものがあります。本学術集会では、次世代のさらなる脊柱再建外科の発展に貢献しうる実りある討論の場を提供したいと考えております。

本学術集会が開催される秋頃は、観光名所の日光、那須高原をはじめ栃木の美しい自然を紅葉散歩などで楽しめる素晴らしい季節です。とちぎ和牛、湯葉料理、耳うどん他、食の面でも充分にお楽しみいただけます。本学術集会に多くの方にご参加いただき、秋の栃木を満喫いただければ幸いです。