▼ 企画概要

現在、日本における大腸癌は年々増加傾向となっており、その罹患者数は2015年に全悪性腫瘍の第１位になった。それ以降もさらに増加してきており、国立がん研究センターの推計では大腸癌の2021年の罹患者数は156,700人、死亡者数53,800人となっている。その死亡者数減少のためには病変を早期に発見し、腺腫の段階から積極的に内視鏡治療を行っていくことが非常に重要となる。それに呼応するように現在、大腸腫瘍性病変に対する内視鏡治療の進歩はめざましく、従来からのEMRのみならず、近年ではESDに加えてCSPやunderwater EMRなども積極的に行われるようになり、数多くの治療法が存在する。また、2012年には新たに「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が出版され、現在では抗血栓薬継続下で内視鏡治療を行う機会が増加しており、それに伴う後出血の増加などの問題も存在する。今回、大腸腫瘍性病変に対するCSP、EMR、underwater EMR、ESDなどの様々な治療法の選択の現状と偶発症を含めた今後の課題について広く議論したい。

▼ 企画概要

大腸外科手術のアプローチのメインは開腹手術から腹腔鏡手術へと移行し、更には今年度から適応拡大となったロボット支援下手術が急速に普及している。どのアプローチを行うかは各施設の方針によるところもあり、若手外科医教育もそれぞれの施設で工夫しながら指導が行われている。内視鏡外科技術認定医取得のための指導や開腹手術・ロボット支援下手術を見据えた指導など各施設での方針や工夫、問題点について発表いただきたい。

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2018年4月よりロボット支援下直腸手術が保険収載され、約4年。導入施設も徐々に増え、本邦での症例数は右肩上がりである。大部分のロボット支援下手術術者は腹腔鏡下手術の経験が豊富な外科医と思われるが、腹腔鏡手術との勝手の違いは誰もが認めるところである。このセッションでは腹腔鏡手術とロボット手術の違いや共通点、ロボットならではの利点または弱点なども含め、それぞれの施設の工夫と問題点を発表いただきたい。

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肛門領域の手術において、大きな外痔核や肛門皮垂を伴う「全周性凸型内外痔核」や、坐骨直腸窩を瘻管が貫き原発巣が後方深部にある「Ⅲ型痔瘻」は手術が困難で治療に難渋する。また、これらの症例においては術後の疼痛や後出血などへの対策、排便管理ならびに創傷処置の工夫も必要である。大きな外痔核や肛門皮垂を伴う「全周性凸型痔核」症例と「Ⅲ型痔瘻」症例について、術中ビデオにて術式の工夫やこだわりをご提示頂くとともに、治癒までの周術期管理について論じていただきたい。

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抗TNFα抗体製剤の登場により、潰瘍性大腸炎の治療目標は短期間の臨床症状の改善から内視鏡所見における寛解、いわゆる粘膜治癒を目指したものへと劇的に変化した。さらに、抗TNFα抗体製剤以外の分子標的薬や経口低分子化合物も登場し、多くの患者で内科的な病勢コントロールが可能となった。その反面、難治例に対して手術を行うタイミングの判断が難しくなっているとも言える。また、以前と比べて手術の理由にも変化が見られている。本セッションでは、内科、外科の立場から、多様化してきた潰瘍性大腸炎の分子標的療法の使い分けや、手術のタイミング、適応、術式等について広く演題を募り、活発な討論を通して多くの情報を共有することを期待したい。

▼ 企画概要

大腸癌では、R0切除とリンパ節転移を伴う場合は術後補助化学療法を行うことが標準治療とされている。近年、局所進行大腸癌ではR0切除率、局所制御の向上、予後の改善のため術前化学療法や放射線治療などの選択肢が報告される。本セッションでは局所進行大腸癌（結腸癌ならびに直腸癌）に対する周術期の集学的治療ならびに拡大切除やR0切除を達成するための手術手技の工夫について広く議論、発表していただきたい。

▼ 企画概要

Stage IV大腸癌に対する治療戦略はR0切除の可否により治療方針が大きく異なる。特にR0切除可能な症例においては術前化学療法かsurgery firstか、一期切除か二期切除か、R0切除後の補助化学療法の必要性など議論すべき課題が多く残されている。本セッションでは各施設のStage IV大腸癌での短期・長期治療成績を提示していただき、周術期治療戦略について議論していただきたい。

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大腸癌術後の縫合不全は重大な合併症のひとつであり、短期・長期予後に影響を与える。縫合不全を回避するために、吻合方法の工夫や適切な吻合器の選択、吻合腸管のICG蛍光法を用いた血流評価、経肛門ドレーン留置など様々な取り組みが行われている。本セッションでは、各施設での合併症を起こさないための吻合手技の工夫やこだわり、さらに縫合不全を防ぐための手技や周術期管理について議論していただきたい。

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直腸脱に対する手術アプローチは経腹式と経会陰式に大別される。最終的な術式選択は全身状態や局所所見、患者の希望などが考慮される。経腹式アプローチにおいては、再発率の低さからメッシュを用いた腹腔鏡下直腸固定術が広まっているが、術後の通過障害や瘻孔などの合併症の可能性がある。その一方で、高齢者や合併症を有する症例に対しては、侵襲の少ない経会陰式アプローチが選択される場合もあるが、経腹式に比べ再発率が高いという問題がある。各施設における直腸脱に対する術式選択や、術後合併症を少なくするための工夫について論じていただきたい。

▼ 企画概要

大腸癌手術においては腹腔鏡下手術が多くを占めるようになり全国的に定型化した手技もあるが、アプローチやリンパ節郭清の手順などは各施設で工夫しながら行われている。また近年、ICG蛍光法を用いたリンパ節郭清や体腔内吻合などの有用性も報告され、新たな試みもなされている。本セションでは、各施設のこだわりの手術手技、新しい試み、工夫などについて動画を提示し、議論いただきたい。

▼ 企画概要

双孔式ストーマ造設の方法は、造設する腸管や造設部位、また腹腔鏡を用いるかどうかなど状況に応じて異なってくる。医師の立場から手術でこだわっている手術手技や工夫、新しい試みや問題点について述べていただきたい。また、看護師の立場から、腹腔鏡下、開腹での双孔式ストーマ造設後のケアについての問題点や課題、工夫していることを述べていただき、医師と看護師のそれそれぞれの立場から論じていただきたい。

現在、日本における大腸癌は年々増加傾向となっており、その罹患者数は2015年に全悪性腫瘍の第１位になった。それ以降もさらに増加してきており、国立がん研究センターの推計では大腸癌の2021年の罹患者数は156,700人、死亡者数53,800となっている。その死亡者数減少のためには病変を早期に発見し、腺腫の段階から積極的に内視鏡治療を行っていくことが非常に重要となる。それに呼応するように現在、大腸腫瘍性病変に対する内視鏡治療の進歩はめざましく、従来からのEMRのみならず、近年ではESDに加えてCSPやunderwater EMRなども積極的に行われるようになり、数多くの治療法が存在する。また、2012年には新たに「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が出版され、現在では抗血栓薬継続下で内視鏡治療を行う機会が増加しており、それに伴う後出血の増加などの問題も存在する。今回、大腸腫瘍性病変に対するCSP、EMR、underwater EMR、ESDなどの様々な治療法の選択の現状と偶発症を含めた今後の課題について広く議論したい。

現在、日本における大腸癌は年々増加傾向となっており、その罹患者数は2015年に全悪性腫瘍の第１位になった。それ以降もさらに増加してきており、国立がん研究センターの推計では大腸癌の2021年の罹患者数は156,700人、死亡者数53,800となっている。その死亡者数減少のためには病変を早期に発見し、腺腫の段階から積極的に内視鏡治療を行っていくことが非常に重要となる。それに呼応するように現在、大腸腫瘍性病変に対する内視鏡治療の進歩はめざましく、従来からのEMRのみならず、近年ではESDに加えてCSPやunderwater EMRなども積極的に行われるようになり、数多くの治療法が存在する。また、2012年には新たに「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が出版され、現在では抗血栓薬継続下で内視鏡治療を行う機会が増加しており、それに伴う後出血の増加などの問題も存在する。今回、大腸腫瘍性病変に対するCSP、EMR、underwater EMR、ESDなどの様々な治療法の選択の現状と偶発症を含めた今後の課題について広く議論したい。