第60回日本視能矯正学会
第60回日本視能矯正学会
学会長 瀬戸 寛子
(九州大学病院 眼科)

 この度、第60回日本視能矯正学会を福岡の地で開催させていただくことになりました。開催にあたり公益社団法人日本視能訓練士協会の関係者の皆様、後援いただきました福岡県眼科医会ならびに九州眼科医会の皆様には、心より御礼申し上げます。
 今回のメインテーマは「Vision for the future 〜 みる力 〜」といたしました。
 4月で平成も終わり、新しい時代の幕が開けました。これから始まる新しい時代に向けて私たちは視能訓練士として社会にどのようなことができるでしょうか。1人1人がそれぞれの現場で将来のビジョンを持ち、様々な意味での「みる力」(見る、視る、診る、看る、観る)を養い、社会で活躍していただきたいという思いも込めております。
 特別講演は石橋達朗先生(九州大学理事、副学長)に「難治性網膜硝子体疾患の克服へ向けてー眼内血管新生の制御ー」ということでお願いしました。石橋先生は長年、眼内の血管新生疾患における病態解明および治療法の確立等を目指し、様々な研究に携わられてきました。石橋先生にはこれまでの研究成果を含め難治性の網膜硝子体疾患の現状に加え、今後の展望についてご講演いただく予定です。
 また、教育講演では加藤浩晃先生(京都府立医科大学 眼科 兼 デジタルハリウッド大学大学院 客員教授)に「人工知能(AI)が切り開くこれからの医療」ということで、昨今注目を集めている人工知能(AI)を用いた次世代の医療が眼科医療も含め今後どのようになっていくのか、その可能性についてご講演いただく予定となっております。私たちは時代の進化を止めることはできません。これから来る時代を予想し、視能訓練士として何ができるかを見極め、しっかりとした知識と技術を身につけていく必要があるのではないでしょうか。
 さらにシンポジウムは「クローズアップ 〜近視〜 」と「高齢者の斜視を考える」の2つを企画いたしました。昨今、近視人口は増加の一途をたどっています。近視が進行すると視機能障害が生じ、失明に繋がるため社会問題にもなってきます。今回、私たちが日常臨床で多く携わっている「近視」に焦点をあて、より知識を深めていただきたいと思います。また、超高齢化社会に伴い最近増えてきている高齢者の斜視についてその種類、鑑別に必要な検査、評価、治療などこのシンポジウムを通して、高齢者が斜視による日常生活の不自由度をなくすような視能矯正について一緒に考えていきたいと思います。
 これらのプログラムを通して皆様の「みる力」が向上することを願うとともにそれぞれの現場で活かしていただけたらと思います。また、各種セミナー等も企画を進めております。一般演題の応募は8月13日までとなっておりますので皆様のたくさんの応募をお待ちしております。