ご挨拶

世話人 坪井 正博
第36回日本肺癌学会ワークショップ
世話人  坪井 正博
国立がん研究センター東病院 呼吸器外科

この度、第36回日本肺癌学会ワークショップを2022年7月2日(土)に、東京・コングレスクエア日本橋で開催させていただくこととなりました。伝統のある本学会のワークショップで肺癌の診断、治療に関わる最新の情報を発信、議論するワークショップに携われますことは誠に光栄であり、会員の皆様に感謝申し上げます。
ワークショップのテーマは「肺がん周術期治療を考える:誰にどうやるべきか ~再発ゼロへの挑戦~」としました。病態の解明に基づくゲノム医療や分子標的治療およびがん免疫治療の進歩により、肺癌の診断、治療は加速度的に進歩しています。この流れを受けて、周術期の治療も大きく変化してきました。まだまだ先の長い話かも分かりませんが、この状況を踏まえて、副題を「再発ゼロへの挑戦」とさせていただきました。本年5月26日には免疫チェックポイント阻害剤:atezolizumabによる術後補助療法がPMDAの承認を受け、本邦でも本剤を用いた補助療法が保険診療下で実施可能になりました。また今後、分子標的薬による術後補助療法も実地診療として行う機会に向き合うようになることが予想されます。本会では、実地診療でこれらの新しい治療を患者にどう説明し、どう使っていくかを議論する場となるようプログラムを組ませていただきました。また、スポンサードセッションでは、周術期治療の周辺の診断、治療に関する情報提供を予定しています。これらを実診療へ繋ぎ、より適切でより安全な治療を世の中に提供できる足掛かりになればと考えております。
なお、本ワークショップは会員の皆様のアクセスビリティを考慮して、現地とライブ配信によるハイブリッド開催を予定しております。実りのある議論ができることを祈りつつ、全力で準備を進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。