会長挨拶

日本ジェネリック製薬協会
会長 澤井 弘行

日本ジェネリック製薬協会(JGA)が2012年12月4日(火)~6日(木)、京都で初めて開催されます第15回国際ジェネリック医薬品連盟(IGPA)のConference Organizerの大役を担うことになりましたことを誇りに思います。

IGPAは、世界主要国のジェネリック医薬品団体から構成される国際連帯組織であり、今回のIGPA総会のスローガンは、「ジェネリック医薬品使用促進による医療への貢献と医療制度の維持発展:“Generic Medicines for Better Access and Sustainable Healthcare”」であります。

ご承知のとおり、世界のほとんどの国が経済的危機に見舞われており、医療費削減が強く要請される中で、医療へのアクセス、質を下げず、医療保険制度をいかに持続発展させていくか、ということが各国共通の喫緊の課題となっています。その政策の一環として、各国政府は安価な(Affordable)ジェネリック医薬品の使用促進を積極的に図っています。

一方、グローバルに製薬業界の動向に目を向けますと、新薬業界は、ブロックバスター新薬が相次いで特許切れに見舞われる、いわゆる「2010年問題」/パテントクリフ(Patent Cliff)に直面し、ジェネリック医薬品業界では、大手グローバルプレイヤーによるM&Aが活発化し、低分子ジェネリック医薬品の大型候補薬剤の減少やバイオシミラーの開発という新たな課題に直面しています。

今回の総会では、これらの動向に焦点を当て、行政機関、WHO等の国際機関、関係学会、大手ジェネリック医薬品企業のトップ、情報・証券・投資銀行のアナリスト等各界の著名先生方をお招きして、ご講演、討議して頂くように計画しております。

また、今回、アジアでIGPA総会が開催されますことから、その地域特性に焦点を合わせた2つの総会前ワークショップ:(1)アジアのジェネリック医薬品の薬事規制、(2)アジアのジェネリック医薬品の薬価と償還制度、を企画しております。

IGPA総会は、最新の情報、知識が共有でき、人的ネットワークが構築、拡大できる最適な機会であると確信しております。

悠久千二百年の歴史が薫る京都・東山の晩秋紅葉の中、世界のジェネリック医薬品関係者が集うIGPA年次総会に是非ご参加して頂き、お会いできることを祈念しております。

澤井 弘行
日本ジェネリック製薬協会
会長 澤井 弘行