ご挨拶

第61回日本視能矯正学会
会長 藤井 美奈子
(手稲渓仁会病院)

藤井 美奈子

第61回日本視能矯正学会は、新型コロナウイルス感染症の現状を踏まえ協議を重ねてきましたが、国の緊急事態宣言は解除となりましたが、北海道内においては引き続き予断を許さない状況となっておりますことから「Web形式による開催」とさせていただくことになりました。

北海道での初めての開催となり学会参加を楽しみにしていただいた会員の皆様、関係者の皆様には多大なるご迷惑とご不便をおかけしますが、参加者の皆様の安全と健康を守り、ともにこの困難な状況を乗り越えることが最優先すべきであると考えました。

この学会のメインテーマは「みるを知る」~基礎を理解し臨床へ~としました。我々視能訓練士の仕事は眼科全般の検査や視能訓練、眼科検診、視覚障害のケアなど多岐にわたっており、その知識を身につける必要があります。日々進化する新しい治療法や検査機器などにも遅れることなくupdateすることはとても重要なことです。それと同時に視能管理を担う専門職として、基礎知識を忘れず、理解を深めることで新たな発見や更なる技術の習得ができるのだと感じております。

特別講演では橋本雅人先生(中村記念病院 眼科部長)に「必見!画像でわかる神経眼科疾患」を教育講演では今学会の名誉学会長である鈴木康夫先生(手稲渓仁会病院眼窩・神経眼科センター長)に「目から鱗(うろこ)な複視の話」をご講演いただく予定です。また2つのシンポジウムも企画しました。「視能訓練と高次脳機能障害」では石合純夫先生(札幌医大)、平山和美先生(山形県立保健医大)、前島伸一郎先生(金城大学)に視能訓練士に必要な高次脳機能障害の知識を教えていただき、「眼循環の温故知新」~過去、現在、そして未来へ~では齋藤理幸先生(北大)、石羽澤明弘先生(北見日赤)、長谷川泰司先生(女子医大)に日常遭遇することの多い疾患についてそれぞれ講義をお願いしております。

主催者一同、新型コロナウイルス感染症が一刻も早く終息いたしますことを祈念いたします。また、Web形式による新たな開催へ向けまして最善の方法を目指し今後も鋭意努力して参ります。皆さまの参加登録をお待ちしております。今後とも、本学会の活動と発展にご協力を賜りますよう関係者の皆様のご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年6月8日