会長挨拶
このたび、第30回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会を2021年2月13日(土)・14日(日)の2日間、秋田ビューホテルにおいて開催する予定で準備を進めて参りましたが、COVID-19感染の第3波の感染拡大をきたしている今般の状況と、医療機関で勤務されている多くの会員の皆様の現状、そして何よりも参加を予定されている皆様の健康と安全を第一に考慮した結果、WEB開催とすることにしました。伝統ある本学術集会を秋田大学整形外科学講座が担当させていただくことは大変名誉であり、光栄に存じます。
さて、本学術集会のメインテーマは「Breaking down barriers」です。関節リウマチ治療の進歩は日進月歩で、関連各科の専門性も高度化しつつあります。このような中でさらなる高みを目指すには、様々な分野からのアプローチが求められ、境界にとらわれず、互いの専門性を融合することが肝要と考えます。また、医師のみならず、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種が協同しチームとして取り組むことが重要です。そこで、今回は2つのBreaking down barriersシンポジウムを企画しました。
本学術集会が30回目の節目を迎えるにあたり、北海道大学名誉教授・北海道内科リウマチ科病院最高顧問の小池隆夫先生に「関節リウマチ:20年の軌跡」と題して特別講演をいただきます。また、関節リウマチの薬物治療、外科治療、膠原病について広く学べるように17のセミナーを企画しました。
さらに、多くの先生方より若手リウマチ医奨励賞受賞者セッションに応募していただきました。応募してくださったすべての先生から甲乙つけがたい素晴らしい演題をいただきましたが、各県一人ずつの先生に発表をお願いすることにしました。
WEB開催では、全ての演題において事前に発表音声を録音したスライドデータをご登録していただきます。演者の先生方には発表時間にWEB上で質疑応答をお願いします。
第30回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会は、皆様にとって有益で楽しめる大会となるよう精一杯準備を進めて参ります。新たな形態であるWEB開催のメリットを最大限に活かし、成功に向けて精励する所存でございます。何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。本学術集会への皆様のご参加を心よりお待ちしております。
会長 島田 洋一
(秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻機能展開医学系 整形外科学講座 教授)