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FAXにてお申込みください
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主催
一般社団法人 日本循環器学会
関東甲信越支部
事務局
慶應義塾大学医学部 循環器内科
お申込み・お問い合わせ
日本循環器学会 関東甲信越支部
第1回心肺蘇生法市民公開講座
運営事務局
〒102-8481
東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル
株式会社コングレ内
TEL:03-5216-5318
FAX:03-5216-5552
E-mail:
jcs-kanto-forum2015@congre.co.jp
ご挨拶

心肺蘇生市民公開講座開催に向けて
日本循環器学会 関東甲信越支部理事
福田 恵一
慶應義塾大学循環器内科 教授

一般市民の皆様もご存知の通り、日本人の平均寿命そして健康寿命は世界一であり、世界的に見ても日本は健康長寿大国です。これには日本人の食生活の特製、日本の高い医療技術、健康教育、世界に類を見ない保険医療制度、厚生労働行政等がさまざまなかたちで良い影響を及ぼしていることは間違いがございません。しかし、これだけで安心かというとまだまだ不安なことは数多く存在いたします。食生活の欧米化に伴い高脂血症、糖尿病が著しく増加し心筋梗塞等の心疾患は増加の一途であり、その結果として突然死は増加の一途です。年間12万人の方が突然の心停止を発症し、病院にたどり着く前にその多くが亡くなる事を考えますと、突然死の予防・早期の救急蘇生は重要なことであると申せましょう。

突然に不整脈による心停止が生じた場合、電気ショックにより心臓が蘇生されることは皆さんもご存知でしょう。近年は会社、公共交通機関、劇場・運動場等の公共施設ではAED(自動体外式除細動器)と呼ばれる機械の設置が普及しているのはご存知の事と思います。目の前で誰かが突然に心停止が起こった場合、その場に居合わせた一般の方々が心臓マッサージとAEDを操作することによって、患者さんを救命することが求められる時代となって参りました。こうした行為を心肺蘇生と申しますが、上手な心肺蘇生が為された場合非常に多くの方が救命出来ることが知られています。

日本循環器学会では、多くの患者さんを救命することを目的として一般市民の方にこうした心肺蘇生のやり方を指導することを行っております。今回、私は同学会の関東甲信越支部の地域社会貢献活動の一つとして、一般市民の皆様を対象として、2015年12月6日(日)に東京駅前JPタワーにおいて、市民公開講座と心肺蘇生法講習会を企画いたしました。市民公開講座の講演者としては、日本にAEDを普及させるための法律の制定とその普及に多大なご尽力を頂いた慶應義塾大学客員教授・国家公務員共済組合連合会 立川病院長の三田村秀雄先生と、心肺蘇生法の一般市民への指導・普及に大きな貢献をして頂いている前国立循環器病研究センター内科部長・静岡県立病院の病院長代理の野々木宏先生をお願いしております。

また、市民公開講座の終了後にはご参加頂いた皆様には、実際に心肺蘇生をどのように行うかに関し専門医の先生方から直接指導を頂く講習会を行う予定です。貴重な機会ですので、ご家族に心臓病をもたれている方、マラソン等のさまざまな運動に携わる方、会社や地域社会で安全衛生に携わる方、心肺蘇生に興味を持たれている方、その他社会貢献をしたいと思われている多くの方々にはぜひ積極的にご参加頂けることを希望しております。本講習会により、ご参加頂いた皆様に心肺蘇生がどのようなものかをご理解頂き、皆様の周りのご家族、ご隣人のみだけでなく、多くの一般市民の方々の尊い命を救って頂けますと幸甚です。