会長挨拶

第41回日本外科系連合学会学術集会
会長 藤元 治朗
兵庫医科大学 外科学 肝・胆・膵外科 主任教授

 平成28年6月15(水)~17(金)の3日間、第41回日本外科系連合学会学術集会を大阪にて開催させていただきます。40回を超える伝統ある本学術集会を主催させていただくことは、兵庫医科大学 外科学 肝・胆・膵外科にとって大変な名誉であり、現在医局員一同および本学外科系各科の医師およびメディカルスタッフの協力を得て準備を進めております。
 今回の学術集会メインテーマは「他科から学ぶこころと技術」といたしました。近年の外科系各科細分化・専門化により他科と合同治療を行う機会は急増いたしました。外科系医療者にとって優れた技術の習得は最も肝要なことであることは言を俟ちませんが、それ以上に皆様治療に当たり独自の「こころ、想い」をもって臨まれていると推察いたします。
日本外科系連合学会は、外科系医学の各学会を連合して、医道の昂揚ならびに医学・医術の振興を図り、もって社会の福祉と医療に貢献することを目的としており、本学術集会はその一環として長きにわたり毎年開催されてきた、他領域の専門家とともに学び、意見を交換しえる本邦でも唯一無二のユニークな学会であります。他科の技術を学ぶと同時に各科の「こころ、マインド」も学べれば連携もおのずと密となるのではないかと思われます。そのために今回、理事会のご賛同をいただき従来本学会で行われてきたプログラムを大きく変更いたしました。これまでは、主題演題は各科診療科ごとのテーマを複数会場に分かれて行われてきましたが、今回より主題演題は第一、第二の2会場に限定し、全て各科横断的内容としました。また各科医師、セッションによってはメディカルスタッフも一緒に討論できるように設定いたしました。主題演題以外はビデオセッションを多く設けております。新しいこころみでありますが、皆様からの多数の演題応募をお願いいたします。
 今回会場となりますナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターがありますグランフロント大阪は、今関西で最も活気あふれる街と言っても過言ではありません。この活気あふれる街に全国から多数の会員の皆様、研修医を含む若手医師、メディカルスタッフの皆様にご参集いただき、よりよき医療を実現するためには今後さらに何が必要なのか、各診療科、各職種の領域を超えた活発な議論をしていただきたいと存じます。多数の皆様のご参加をぜひともお願いいたします。