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会長挨拶
 
第23回日本心不全学会学術集会
大会長 木原 康樹
広島大学大学院医系科学研究科 循環器内科学 教授
 
 第23回日本心不全学会学術集会を、2019年10月4日(金)から6日(日)まで3日間にわたり、平和公園内に位置する広島国際会議場を会場として開催させていただくことになりました。

 日本心不全学会は、心不全の機序解明や大規模臨床試験によるエビデンス構築など心不全に対する関心の高まりを背景に、米国心不全学会とヨーロッパ心臓学会心不全部会の設立に呼応して設立され、1997年10月京都にて第1回学術集会が開催されました。その当時の会員数は高々900名でしたが、その後、学会活動の普及・活発化とともに会員数は増加し、現在では3000名を超えるまでに至っています。基礎・臨床・疫学、さらに橋渡し研究や開発研究の推進とともに、社会的な活動を通じてわが国における心不全病学、心不全診療の発展を担ってきました。

 世界中の多くの研究者が心不全の病態解明を目指した基礎研究に取り組んできましたが、この中で日本人研究者の貢献には目を見張るものがあります。臓器・細胞から遺伝子レベルまでを対象に最先端の技術を駆使して精力的な研究が展開されています。臨床研究でも、バイオマーカー探索、様々なイメージング、さらに網羅的遺伝子解析と心不全の病態に迫る努力が日々展開されています。しかし一方で、心不全の病態生理や機序の完璧な解明にはほど遠い厳しい現実があります。従来からの基礎医学や循環器内科学に勤しむ研究者や臨床医が体系を超えて更に協働し、相互の視点を絡めてその病態解明と治療法の開発に団結する必要があります。同時に、人口の高齢化、高血圧や糖尿病など生活習慣病の増加、急性期治療の普及・成績向上などにより、心不全患者数そのものが増加しています。とりわけ、複数の疾患を合併し社会的にも多様な問題を抱えた高齢患者の増加が顕著であり、社会的にも大きな課題となっています。医師や看護師はもちろんのこと、理学療法士、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカーなどを含む多くの医療専門職が『協働してチームとして対応する』取り組みが必要です。このチームには学ばかりでなく、産や官も含めた社会イノベーションの視点も求められています。

 このような心不全の研究・診療の現状をふまえ、本学術集会のテーマを毛利元就公の遺訓に準え『心不全に放つ三本の矢:心臓を診る、人を看る、社会を観る』と、いたしました。今我々は何をなすべきか、チームとは何か、を考える機会にしていただければ幸いです。本学会のプログラムでは、海外エクスパートを含め多方面から心不全研究の最先端について講演いただくとともに、重要な課題について理解を深めていただく教育的なセッションを設けております。さまざまな視点から研究成果をご発表いただき、存分にご議論いただきたいと思います。また、心不全病態のさらなる理解とよりよい治療手法の獲得を目指して、多くの先生方と交流を深めるセッションを開催させていただきます。

 10月の広島は、気候が穏やかで山や海の幸が満載です。お好み焼きだけではなく、ディープな広島で皆様のお腹と心を満たす3日間にできると確信しています。ご来広を心よりお待ち申し上げます。
 
 
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