|
 |
|
第63回日本小児神経学会学術集会
会長 山下 裕史朗
久留米大学医学部小児科学講座 主任教授 |
|
|
第63回日本小児神経学会学術集会を2021年5月27(木)〜29日(土)の3日間、福岡市で開催すべく鋭意準備を進めて参りました。
しかしながら、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大状況をふまえて、慎重に協議を重ねました結果、福岡国際会議場での現地開催を見送り、WEB開催(ライブ+オンデマンド配信)に開催形式を変更しました。 |
|
皆様にFace to Faceで学会会場にてお会いすることはできませんが、WEB開催ライブ配信会場の福岡国際会議場をステーションとして会員のみなさまに満足いただけるプログラムをお届けしたいと考えております。
今学会のテーマ、"Ignite Evolution at the Dawn of a New Age"「新時代の夜明けにさらなる進化を引き起こそう」を考えた時は、COVID-19パンデミックが起こることなど全く想像できませんでした。発生から1年以上経過しても私たちを脅かし続け、生活様式を大きく変えています。人の流れがストップし、社会のITリテラシーだけは格段に向上したように思えます。未曾有の世界的大災害とも言えるCOVID-19パンデミックも新時代の夜明けの一員になってしまいました。
今できうる限りのベストのWEB学会をめざしてプログラムを考えました。Rett症候群研究の第一人者であるNeul教授に福山幸夫記念講演をお願いしました。海外招待講演演者として私にADHDのSummer Treatment Programを教えていただいたPelham教授と、医学生時代から私と親交があり、神経疾患と環境因子の疫学研究で有名なRitz教授にご講演いただきます。
特別講演のお三方のお話にはひきこまれること間違いないと思います。上田泰己先生の「ヒトシステム生物学の実現~睡眠のリン酸化仮説~」、丸山宗利先生の「昆虫に学ぶ」、村中璃子先生の「新型コロナパンデミックから考えるリスクコミュニケーション」です。15の教育講演と15のシンポジウムでは、プログラム委員の皆様のご意見を尊重し、学会員の学びに大いに役立つ講演をそろえました。
指定プログラム(各種講演、シンポジウム、企画プログラム等)については、スムーズに討論を行っていただけるよう福岡国際会議場内に配信会場を設けます。10の学会委員会企画セミナーも喫緊する問題や将来のあるべき姿を考える重要な課題をとりあげています。一般演題セッションでは、座長・演者の先生方はリモートでご自身のご所属先やご自宅からライブやオンラインチャットでの発言・質疑応答が行えるよう準備させていただきます。
また、ポスターセッションは朝の1時間チャットによるディスカッションの時間を設けました。ぜひ活発なご討論をお願いします。若手優秀口演賞、若手優秀ポスター賞、若手優秀English Session賞の受賞者を最終日に表彰します。
会頭講演では、多職種チームで15年間久留米市において実践してきたADHDのSummer Treatment Programの最新情報について触れます。多くのセッションはオンデマンド配信で学会終了後も視聴が可能です。患者会展示もオンラインで再開します。 |
|
昨年に引き続き2度目のWEB開催となりますが、参加者の皆様の安全と感染拡大防止を考慮しての判断となりましたこと、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。多くの会員および研修医・学生の皆様の第63回日本小児神経学会学術集会へのご参加を心からお待ち申し上げております。 |
|
2021年2月 |
|
|
|
|
|