第74回日本血液学会学術集会

第74回日本血液学会学術集会

運営事務局
〒102-8481
東京都千代田区麹町5-1
株式会社コングレ内
Tel:03-5216-5318
Fax:03-5216-5552
E-mail:jsh2012@congre.co.jp

会長挨拶
第74回日本血液学会学術集会(JSH2012)の開催に向けて

この度、第74回日本血液学会学術集会(JSH2012)の会長という大役を私が務めさせていただくことになりました。平成24年10月19日(金)~21日(日)の3日間、国立京都国際会館での開催を予定しております。

私の前任者の三浦恭定先生(現 自治医大名誉教授)が第58回日本血液学会学術集会を平成8年4月に宇都宮市で開催された頃に比べると、学会規模が実に大きくなり、今昔の感があります。日本臨床血液学会との統合、国際化の推進、難治性血液疾患に対する数多くの新規治療薬の登場など、様々な事情を背景に目を見張るような発展を遂げています。現在では参加者は5000名を超えるようになり、学術集会は大都市でしか開催できないような活況を呈しております。

一方で、血液内科や小児血液を専攻する若手医師が最近は減少してきており、特に地方では深刻な問題となってきています。若手の活性化が次に続く世代を引き寄せる大きな原動力となりますが、そのために学術集会が果たす役割は大きいと思います。そこで、JSH2012がより一層魅力的で、若手が積極的に参加したくなるように、様々な工夫を考えております。

JSH2012のメイン・テーマを“Toward the Development of Science-Based Medicine”とし、Presidential Symposiumではこれからの医療の発展の方向性を探る予定です。国際化によりASH (米国血液学会) 及びEHA (ヨーロッパ血液学会) との連携が軌道に乗ってきて、各会長によるSpecial Lecture、それぞれの学会とのJoint Symposiumを今回も行いますが、次はアジアとの連携が重要課題です。昨年のAsian Workshopをベースに、今回からはアジアの各血液学会から演者を推薦していただき、Asian Joint Symposiumをスタートさせます。また、パネルディスカッションは、学会が総力を挙げて作成している「造血器腫瘍ガイドライン」の紹介を兼ねた内容とする予定です。内外の第一人者によるSpecial Lecture、日本血液学会賞第一回受賞者による受賞講演なども新しい企画です。好評の教育講演については、一段と充実した内容とし、前回に引き続きメインホールの利用も考えています。その他、第一線の専門家との少人数のMorning Discussion (Meet-the-Expert) 以外に、先駆者として活躍された先輩を囲んだMeet-the-Professionalといった特別企画も検討中で、若手の参加を期待しております。

例年にも増して盛り沢山のプログラムとなっていますが、最新の学会運営システムを導入することにより、i-Phoneやi-Padを活用してMyスケジュール・Myアブストラクトを各自作成し、効率良く御参加いただけるものと思います。

会期中は会場を離れる余裕のない充実したプログラムになっていると自負しておりますが、学術集会終了後は、秋の京都も是非お楽しみいただきたいと思います。

以上、魅力ある学術集会の開催に向けて、JSH2012プログラム委員会一同、鋭意準備を進めております。今年も数多くの皆様の御参加と御支援を宜しくお願い申し上げます。

第74回日本血液学会学術集会
会長 小澤 敬也