第30回日本定位放射線治療学会(The 30th Annual Meeting of the Japanese Society of Stereotactic Radiosurgery)

ご挨拶

  • 第30回日本定位放射線治療学会
  • 会長茂松 直之
  • 慶應義塾大学医学部 放射線科学教室
会長:茂松 直之 写真

令和3年6月11日(金)に、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京)において、日本定位放射線治療学会を開催させていただくことになりました。1992年に高倉公朋先生(東京女子医科大学・当時)を会長として第1回大会が開催され、今回で30回目の記念すべき大会となります。

近年の高精度放射線治療の進歩は目覚ましいものがあります。定位放射線照射は、当初は脳疾患に対して行われており、本学会も脳神経外科医が主催するガンマナイフ治療を中心としたものでしたが、定位放射線照射が肺癌や肝臓癌など体幹部疾患への適応拡大に伴い、リニアックによる、強度変調放射線治療・画像誘導放射線治療やサイバーナイフ治療が普及し、今回から脳外科医と放射線腫瘍医が1年ごとに交代で会長を務める形式になり、放射線腫瘍医が主催する会としては7回目になります。陽子線治療、重粒子線治療・ホウ素中性子補足療法などの粒子線治療も脳・体幹部疾患に展開しています。

学会参加者も徐々に放射線腫瘍医の割合が増加し前回はほぼ50%に達したと思われます。治療機器や照射技術の進歩に関し、医学物理士の参画、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの併用に関して薬物療法医の参画も大きく期待しております。

今回のテーマは「一意専心」としました。これは、“ほかのことを考えずその事だけに心を集中する”という医師の信念と、“正常組織を避けて腫瘍だけに放射線を集中させる”という定位放射線照射の基本姿勢を示していると考えます。

現在、COVID-19による不安定な時期が続いており、前回の芹澤徹先生(築地神経科クリニック)の大会は残念ながら演題の多くがWEB開催となりましたが、参加者も多数に上る素晴らしい会となりました。今回はぜひともオンサイトで、第30回の記念大会を盛大なものにしたいと考えております。

多数の皆様の積極的なご発表、活発なご討論を期待しております。東京で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

Web開催への変更のお知らせ

このたび、第30回日本定位放射線治療学会を2021年6月11日(金)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにおいて開催する予定で準備を進めて参りましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえ、参加者の皆様や協賛企業の皆様の安全と感染拡大防止を第一に考え、WEB開催に変更することといたしました。大会の開催にあたりご協力ご支援を頂戴いたしました皆様、東京での再会を楽しみにされていた皆様にはご迷惑とご心配をおかけしますが、皆様にとって有益で楽しめる大会となるよう精一杯準備を進めて参りますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

なお、WEB開催の日時、開催期間等の具体的な内容につきましては、準備が整い次第ホームページでお知らせするとともにメール等でも順次ご連絡いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年2月5日