ご挨拶

第13回九州山口薬学会
ファーマシューティカルケアシンポジウム
開催にあたって

　2024年1月6日(土) 7日(日)の両日、九州大学医学部百年講堂にて第13回九州山口薬学会ファーマシューティカルケアシンポジウムを開催する運びとなりました。

　薬剤師が国民から期待される医薬品適正使用の提供には、薬薬連携をはじめとして多種職連携など、連携を抜きにしては到底満足には実施できなくなってきたのは明らかです。加えて、がんや成人病、感染症に対する新規医薬品の登場は目をみはるものがあり、代表としてはコロナ感染症に対する核酸医薬品があり、このニューモダリティーの登場は、今後の医薬品の方向性をも大きく変える可能性があります。医薬品適正使用のための知識や経験はいっそうの広がり、力を備える必要性が求められます。

　今回の大会テーマを「ファーマシューティカルケアへの弛まぬ努力」とさせて頂きました。オール薬剤師が良質の薬物療法を提供するための日常業務の工夫、答えの無い clinical question を解決するための研究を報告し、意見を交わし、将来に向けての方向性を考える機会にしたいと思っています。教育講演、特別講演、シンポジウムなどを予定しています。また、福岡県病院薬剤師会の学術大会が2年間開催できなかったことから、福岡県を中心とした九州山口県内の病院薬剤師からの研究報告を行うセッションを設ける予定です。薬剤師としての力を養える場になればうれしい限りです。

　コロナ感染症の完全な終息は困難と思われますが、本大会は従来通りの集合型開催として企画を進めて参ります。対面での情報交換を楽しみに、オール薬剤師、大学教員、学生の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第13回九州山口薬学会ファーマシューティカルケアシンポジウム
実行委員長 家入 一郎
九州大学病院　教授・薬剤部長