会長挨拶

ご挨拶

このたび第29回日本小児リウマチ学会総会・学術集会会長を拝命いたしました、KKR札幌医療センターの小林一郎です。札幌での開催は第18回以来11年ぶりとなります。参加者が初めて100名を超えたのが前回の札幌での学会であったと記憶しておりますが、最近は400名に届かんとしております。小児リウマチ研究会の時代と比べると、より多くの施設からの参加者を得て全国学会らしくなってきたと感じます。こうした変化は、ガイドラインの整備などによって共通の土台が格段に向上した事によるところが大きく、これが学会の成長につながってきたことは明らかです。

本学術集会のテーマは“飛翔”とさせて頂きました。患者さんたちがより良い治療を受けて不自由なく社会に飛び出し、そして若手の先生方には世界に飛び出して行ってほしいという願いを込めました。ポスターに描かれた“スキージャンプをする子供”の姿はこうした患者さんや若手医師たちの未来をイメージしています。それを見守るフクロウはギリシャ神話では叡智の象徴、アイヌ神話では神の使いであり、ベテラン小児リウマチ医はそのような存在でありたいという思いを込めています。しかし、世界の一部の地域ではフクロウは子供に災いをもたらす動物とされているようです。我々は生物学的製剤をはじめとする優れた医薬品を手にしましたが、これらの誤った使用は患者さんに災いをもたらすことになります。我々は、常に謙虚な姿勢で学び続けることで、病気と闘う子供たち、そして小児リウマチ学を志す後輩たちにとっての“良きフクロウ”でありたいと思いますし、本学術集会がその学びの場としての役割を果たさなければならないと思っております。これから日本の若手小児リウマチ医が世界に情報を発信してゆくためのしっかりとした基盤を形成して欲しいとの願いを込めて、基礎研究をテーマにしたプログラムも組んでみました。ご参加頂く皆様の激しくも建設的なディスカッションを期待しております。

本学術集会近くの中島公園は札幌市民の憩いの場でもあります。その豊かな自然を北海道の秋の味覚と併せてご堪能頂ければ幸いです。

第29回日本小児リウマチ学会総会・学術集会 会長
KKR札幌医療センター 小児・アレルギーリウマチセンター
小林 一郎

事務局

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KKR札幌医療センター 小児科

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