第7回日本心筋症研究会

第7回日本心筋症研究会 会長挨拶

第7回日本心筋症研究会 会長 竹石 恭知

 このたび第7回日本心筋症研究会を2021年4月17日(土)にコラッセふくしま(福島県福島市)で開催させていただく予定でしたが、先般の新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、 現地開催を中止し、WEB上での開催形式へ変更させていただくことにいたしました。ご参加を予定されていた皆様および関係者の皆様には、開催形式の変更にて多大なご迷惑・ご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。

 日本心筋症研究会は、日本心不全学会の分科会として2015年に発足し、心筋症に関する基礎および臨床研究の成果を発表し議論する場として発展してまいりました。

 心筋症診療においては、近年、疾患概念の普及、各種バイオマーカー、心エコー、心臓MRI、核医学検査などの画像診断、さらには遺伝子診断など様々な技術の進歩により、早期診断や鑑別診断が可能となってまいりました。また、正確な診断により、ファブリー病に対する酵素補充方法、アミロイドーシスに対するトランスサイレチン安定化薬など病態に応じた治療が可能となりました。また、分子標的薬など各種抗癌剤の進歩により、癌生存率が改善する一方で、抗癌剤による薬剤性心筋症は増加し、新たな問題となっており、その対策も急務です。さらに、心不全に対する種々の新規治療薬が登場し、ICD、CRT、植込型LVAD、再生医療、心移植など非薬物療法との併用を含めて、その適切な活用と多職種による包括的な管理が求められています。

 本研究会では、心筋症や心不全に関連する幅広いテーマに関する学際的な研究、臨床における経験や問題提起など多くの知見に関して、皆で議論し、心筋症および心不全の克服に向けて実りある研究会にしたいと考えております。

第7回日本心筋症研究会
会長 竹石 恭知
(福島県立医科大学 循環器内科学講座 主任教授)

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