会長挨拶

麻田博之

第8回京都リハビリテーション医学会学術集会

会長 麻田博之

京都府リハビリテーション三療法士会協議会会長

謹啓 時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、このたび、2023年2月4日(土)・5日(日)に第8回京都リハビリテーション医学会学術集会を会長として京都産業会館で開催させていただく運びとなりました。

京都リハビリテーション医学会は2014年1月にリハビリテーション医学・医療の質の向上や研究の後押しをする目的で設立されました。学術集会は2015年から毎年2月に開催され、リハビリテーション医学・医療に関わる医師や多くの医療関連専門職種の方々が、最新の知見について学び、議論を交わすことで知識を深めることができる場となっています。現在、COVID-19の第7波がようやく終息の兆しが見え始め、患者数が最高を更新する中であっても社会は共存を模索し始めています。その中での、準備となりますが本学術集会では、社会活動及び経済活動をとめずに感染拡大防止に取り組む政府の方針に沿った運営とし、対面開催を前提とさせていただきました。

私は、理学療法士として1989年に現職場に就職しました。350床の施設で理学療法士が新卒採用である私一人でしたので、ただがむしゃらに働き、学び続けた思いが残ります。当時は、チーム医療の提唱はありましたが、急性期から生活期まで同職種・多職種の連携という意識は十分でなく、試行錯誤しながら組織でなく個人間の連携から関係を育んだ印象です。その後、2018年より、ご縁を頂き一般社団法人京都府理学療法士会会長として、2019年からは京都府リハビリテーション三療法士会協議会会長として事業の推進に取り組んでまいりました。今回、大会長のお話を頂きましたのも、京都府でのリハビリテーション医療において、医師だけでなくリハ関連職種との連携を一体となって取り組んでいることを京都から発信し、それを実証するためにも、今まで医師が務められていた大会長の任をリハ職が行ってほしいというものでした。作業療法士会・言語聴覚士会も、この機会を最大限生かすために協力を惜しまないとの言葉を頂き、共同運営というかたちで船出いたしました。今回の開催経緯と、リハビリテーション三療法士会が連携する大会という事で、テーマは迷わず連携を深堀する『Road to true interdisciplinary bonds - 真の多職種連携・絆への道しるべ - 』としました。連携を表現するにあたり、急性期(1日目)・回復期(2日目午前)・生活期(2日目午後)と大きく柱を置き、2日目は3会場にわかれ、講演・シンポジウム・ワークショップ形式により様々な分野からの報告や提案をもとにディスカッションできる場をできるだけ多く取り入れました。

当日はぜひ会場にお集まりいただき、京都におけるリハビリテーション医学・医療の連携について,ディスカッションを深めていただけましたら幸いです。皆様のご来場をお待ちしています。

謹白

2022年9月吉日

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