第67回日本視能矯正学会

学会長挨拶

第67回日本視能矯正学会
学会長 中川 真紀
(帝京大学医学部眼科学講座)
学会長 中川 真紀

このたび、第 67 回日本視能矯正学会を、2026 年 10 月 24 日(土)・25 日(日)の 2 日間にわたり、横浜市のパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催する運びとなりました。開催にあたり、公益社団法人日本視能訓練士協会の皆様、ならびにご後援を賜りました東京都眼科医会の先生方に、心より御礼申し上げます。

今回の学会テーマは「視能を活かす ~視能の理解と技術の融合~」です。「視る能力」を意味する“視能”を活かすことに加え、視能に携わる視能訓練士の活躍とさらなる発展への願いを、このテーマに込めました。視能訓練士一人ひとりの力が、患者さんの未来を支えていることを改めて実感いただけるような学会となることを願っております。

近年、地域の勉強会やオンライン講習会など、学びの場は多様化し、参加の形も広がりを見せています。そのような中で、日本視能矯正学会は、全国の視能訓練士が一堂に会し、直接顔を合わせて学び合える貴重な機会です。多くの皆様にご参加いただき、実りある交流の場となりますことを、心より願っております。

特別講演では、2 名の先生方をお迎えいたします。
特別講演 1 では、帝京大学医療技術学部視能矯正学科の臼井千惠先生に、臨床と教育の両面から、視能訓練士の多様な役割と可能性についてご講演いただきます。
特別講演 2 では、筑波大学の大鹿哲郎先生に、眼科診療における AI の最新動向と今後の展望について、豊富な知見を交えてお話しいただきます。

また、2 つのシンポジウムも企画しております。
シンポジウムI「小児の視機能管理 ~アップデート~」では、乳幼児期の弱視治療の実際から、学童期の近視対応および近視進行抑制治療の最前線まで、小児期の視機能管理を幅広く学べる内容となっております。
シンポジウムII「高齢者の斜視診療」では、高齢者の心理を専門的に学び、解剖学的特徴を踏まえた診療、光学的視能矯正など、実践に役立つ知識を深めていただける構成です。

会場となるパシフィコ横浜 国立大ホールは、二枚貝をイメージした外観が印象的で、みなとみらいのシンボルとして親しまれております。海の中にいるようなデザインのホールで、横浜港を眺めながら、心地よいひとときをお過ごしいただけることと存じます。周辺には横浜赤レンガ倉庫や横浜中華街などの観光スポットも多く、学会の合間に横浜の魅力もぜひご堪能ください。

なお、現地開催後にはオンデマンド配信も予定しておりますが、可能な限り多くの皆様に会場へお越しいただき、直接の交流をお楽しみいただければ幸いです。皆様と横浜でお目にかかれますことを、心より楽しみにしております。