演題募集期間
2025年10月7日(火)正午 ~ 12月2日(火)正午
UMINネットワークサービスの保守作業に伴い、下記の日程におきまして演題登録システムを含むUMINセンターの全サービスにアクセスできなくなります。予めご了承ください。
◎停止日時
2025年10月24日(金) 20時00分 ~ 25日(土) 17時00分 [21時間停止予定]
会員番号
演題登録時、日本呼吸器外科学会の会員番号を入力する必要があります。
会員番号をお忘れの場合は、日本呼吸器外科学会「会員マイページログイン」画面にてご確認ください。
発表の取り下げ、変更について
今回、日本呼吸器外科学会 医療倫理部会では、応募演題の取り下げおよび発表者交代について規定を設けました。所定の手続きを行わず演題取り下げ、発表者交代を行った場合は、翌年の学術集会で発表を認めないなどのペナルティが課されますのでご注意ください。詳しくは学会HPをご確認ください。
発表形式
- 演題登録の際に、講演形態と希望分野/テーマを選んで下さい。
- 一般演題の発表形式は、一般口演・ポスター(デジタルポスターまたは紙ポスター)といたします。
- 採否および発表形式は会長一任とさせていただきます。
- 申し込み演題数の都合によりご希望に添えない場合もございますことを予めご了承ください。
- 発表は日本語を基本としますが、スライドは全て英語で作成してください。
- 会長企画2.『忘れ得ぬ手術(Unforgettable case)』に応募される皆様へ
抄録の提出とあわせてビデオの提出が必要となります。
- 「ポスター」について
発表形式は、デジタルポスターもしくは紙ポスターとなります。
演題採択時にご案内します。
講演形態
会長企画
1.Design the Future -10年後の呼吸器外科をデザインする-(公募+一部指定)
趣旨
呼吸器外科を取り巻く環境は、大きな転換期を迎えている。人口構造の変化により、地域間の人口格差が拡大し、10数年後には高齢者人口および肺癌手術件数のピークが見込まれる。周術期治療の進歩、ロボット手術や縮小手術の普及により、手術適応や術式は急速に変化している。一方、働き方改革やダイバーシティの推進に加え外科医不足といった社会的要因もあり、より効率の高くかつ充実した診療体制が求められている。
これら多方面にわたる構造的変化を見据え、呼吸器外科の在り方を根本から見直すべき時期である。10年後も呼吸器外科が魅力ある専門分野であり続けるために、集約化も含めて次世代の診療体制を議論していただきたい。
2.忘れ得ぬ手術(公募)
趣旨
呼吸器外科医であれば誰しも、今も記憶に深く刻まれた「忘れ得ぬ一例」を持っている。困難な手術を乗り越えた経験、予期せぬトラブルに直面した瞬間、新しい手術法を編み出した──それらは、術者としての成長の礎であり、他者にとっても学びの宝庫である。
拡大手術、縮小手術、再建手術、低侵襲手術、移植手術など術式を問わず、強く印象に残った症例について、術者自身の視点からビデオでその経験と教訓を共有していただきたい。
1施設1演題とし、発表者は術者に限定(指導医可)とする。
※過去に発表したケースの場合には、完全な重複とならないよう
- 手術手技を中心として、
- なぜ印象に強く残っているのか
- 判断に至った経緯や心情
- 伝えたい教訓
を前面に出して御発表ください。
- 抄録の提出とあわせてビデオの提出が必要となります。
抄録提出後、以下のシステムより登録してください。
データサイズ:mp4形式、10分以内/2GB以下
動画提出
3.Succession:気管分岐部切除(公募+一部指定)
趣旨
気管分岐部切除は、呼吸器外科領域における最も高難度な術式の一つである。術前気道インターベンション、術中の酸素化管理(術野挿管・ECMOなど)、アプローチの選択、複雑かつ多様な再建術式、広範な授動操作、特有の術後管理、さらには吻合部に起因する合併症など、多岐にわたる課題があり、呼吸器外科としての総合的な知識・技術・判断が求められる。
周術期死亡率が依然として高いのが現状であるが、頻度が低く豊富な経験を有する施設は限られている。手術成績の改善のために、手術、術中および周術期管理、そしてトレーニング法について共有し論じて頂きたい。
4.Succession:リンパ節郭清を再考する -精度追求と郭清範囲-(公募+一部指定)
趣旨
肺癌手術におけるリンパ節郭清の意義については、予後に寄与とする報告もあるが、予後に影響しないという報告もあり、明確な科学的根拠は十分とは言えず、現時点ではあくまで正確な病理学的病期の決定を目的とした推奨に留まっている。しかしながら、肺癌治療における手術の役割は局所制御であり、縦隔を含む術野に再発させないことは外科医の使命とも言える。
リンパ節郭清は、郭清範囲の血管・神経等の構造物を剥離露出することにより、肺門から縦隔のリンパ節を周囲脂肪組織とともに一塊として摘出することを意味するが、その範囲および精度にはバラつきが生じやすく、臨床試験においても結果に影響を及ぼす一因となりうる。当企画では、各施設の精度向上の工夫と到達点を通じて、リンパ節郭清の精度向上に向けた議論を深めて頂きたい。
5.Evolution: 呼吸器外科の最先端テクノロジー(公募+一部指定)
趣旨
ロボット支援手術や高度なイメージング技術の導入により、呼吸器外科は目覚ましい進歩を遂げてきた。しかしながら、依然として多くの未解決の臨床的ニーズが存在する。一方で、有望なテクノロジーの“シーズ”の多くが、実際のニーズと結びつかず、活用されないまま埋もれているのも現状である。
本セッションでは、呼吸器外科領域における課題を最先端技術によって解決しようとする先進的な取り組みを共有し、今後の技術革新の方向性や可能性について議論を深めていただきたい。
6.NCD研究 -Big dataをいかに臨床にフィードバックするか-(指定のみ)
趣旨
National Clinical Database(NCD)は、専門医制度を支える手術症例の登録システムとして創設され、日本の外科手術の95%以上を網羅する、世界的にも類を見ない高い悉皆性と正確性を誇るビッグデータ基盤である。呼吸器外科領域では2014年よりデータ収集が開始され、リスクカリキュレーター機能の実装をはじめ、多くの臨床研究に活用され、肺癌登録にも利用されている。
本セッションでは、NCDを用いたリアルワールドデータに基づく外科診療のトレンド分析、実臨床へのフィードバック、COVID-19等の社会的背景が手術に与える影響等の発表を通じて、今後のNCD研究の展開についても議論いただきたい。
特別企画
1.L1 Grand Prix (Lobectomy video contest)右上葉切除+郭清(公募)
趣旨
本企画は,呼吸器外科領域における標準術式である右上葉切除術と縦隔リンパ節郭清の技術向上を目的としたビデオコンテストである.肺癌手術の基本でありながら,安全性,根治性,美しさを兼ね備えた術式の確立には高い技術と繊細な工夫が求められる.本コンテストでは,若手外科医(45歳以下)を対象に,明瞭な解剖理解に基づいた確実で安全な操作,リンパ節郭清の精度や根治性の担保,さらには教育的価値を備えた優れた手術手技を広く募集し,優秀症例の共有を通じて若手医師の技術向上を目指す.採用ビデオを匿名で、審査員と会場参加者で審査し、上位3名を表彰する。
- 特別企画1は、抄録の提出は不要です。
以下のお申込フォームよりお申込みください。
提出動画:7分以内
お申込フォーム(準備中)
2.QOLって生存に影響するの?-呼吸器外科領域におけるQOL/PRO研究最前線-(公募+一部指定)
趣旨
外科医はしばしば手術の周術期成績や長期予後に重点を置きがちだが、術後の患者のQOLもまた、手術の重要なアウトカムであることは論を待たない。近年、主観的評価に基づくPatient-Reported Outcome(PRO)指標が、術後合併症や生存率と相関することが報告されており、PROの臨床的意義が認識されてるようになった。
本セッションでは、JACSとESTSによるQOL/PRO measureの使用状況に関する国際共同アンケート調査の結果を含め、呼吸器外科におけるQOL/PRO研究の最新動向を通じて、その有用性、臨床応用の可能性、今後の発展性について、議論を期待する。
3.呼吸器外科の働き方改革とDiversity(公募+一部指定)
趣旨
近年、医療現場における働き方改革が進められる中、呼吸器外科領域においても長時間労働の是正やチーム医療の強化が求められている。また、性別、年齢、キャリアなど、多様な背景を持つ医療従事者が活躍できる環境の整備も急務である。さらに、外科医がスキルを養成し専門性を発揮するためには、自己研鑽や研究時間の確保に加え、収入面の適正化や私的時間の確保といった待遇改善も重要な課題である。
手術負担の軽減、タスクシフティングの実例、女性医師や若手外科医の活躍、育児・介護と仕事の両立支援、多職種連携に加え、報酬制度の改善や労働時間管理の工夫など、現場の多様性を尊重しつつ持続可能な働き方を実現する取り組みと提案を示して頂き、呼吸器外科が魅力的な専門領域として輝き続け、次世代の若手医師が希望を持って進んでこの道を選ぶような環境づくりを目指したい。
4."Designing the Future of Thoracic Surgery - A Joint Session of Vietnam, Taiwan, and Japan"(指定のみ)
趣旨
呼吸器外科を取り巻く環境は、医療技術の進歩、周術期治療の変革、高齢化社会の進行などにより、大きな変化の時代を迎えている。本セッションでは、東アジアの重要な3地域であるベトナム、台湾、日本の呼吸器外科医が一堂に会し、それぞれの国・地域が直面している課題、取り組み、そして未来に向けた展望を共有する。
ロボット手術、低侵襲手術、若手教育、医療資源の集中化、国際共同研究の可能性など、多様な観点から、私たちはどのように呼吸器外科の未来を“デザイン”していくべきかを議論する。このセッションが、三国の連携を一層深め、東アジアにおける呼吸器外科の発展に貢献する一歩となることを期待する。
5.Succession:次世代へ伝えたいこと(指定のみ)
趣旨
30年以上の歴史を有する日本呼吸器外科学会は、先達のたゆまぬ努力により、専門医制度を確立し、呼吸器外科学の発展に大きく貢献してきた。
現在、呼吸器外科を取り巻く環境は、人口構成の変化、周術期治療の進歩、ロボット手術の普及などにより、大きな転換期を迎えている。こうした変化の中で、先人が築き上げてきた知恵と技術を確実に継承しつつ、新たな変革を加え、より高みを目指していかなければならない。本セッションでは、3人のベテラン呼吸器外科医に、豊富な経験と深い洞察をもとに、次世代へのメッセージを伝えていただく。
シンポジウム
1.大血管合併切除術の挑戦 - 技術革新と周術期管理の最前線 -(公募+一部指定)
趣旨
呼吸器悪性腫瘍進行例の外科治療では,大血管合併切除を伴う拡大手術が根治を目指す上で避けて通れない.しかし,大血管の切除・再建術には高度な技術が求められ,ECMOや一時的バイパスといった高度な周術期管理も必要となる.本企画では,こうした複雑な手術をより安全に遂行するための各施設独自の工夫や,新たな技術的試みについて具体的に議論し,多施設の経験を共有することで術式のさらなる標準化や適応拡大を目指したい.
2.低侵襲手術時代における外科医教育 - Off-the-Job Training の活用と展望 -(公募+一部指定)
趣旨
低侵襲手術が主流となった現在、外科医が手術手技を習得することは、これまで以上に困難になりつつある。特に胸腔鏡手術やロボット手術では高度な操作技術が要求され、術者の経験が手術の安全性と精度に直結するため、体系的なトレーニングの重要性が増している。本セッションでは、医局単位・個人単位を問わず、若手外科医の教育におけるOff the job trainingを、実際の活用事例、教育効果について紹介する。それらの取り組みを通して、今後の標準化と普及に向けた課題と展望について多角的に議論する。
ビデオシンポジウム
1.胸腺全摘のアプローチ -低侵襲アプローチは正中切開を超えたか?- 侵襲性と精度のバランス(公募+一部指定)
趣旨
低侵襲アプローチ技術の進歩により、胸腺全摘術の術式は多様化している。胸骨正中切開を回避できるというメリットに異論の余地はないであろうが、一方で、正中切開を行わない場合、前縦隔の術野は狭くなり、視野や操作性には一定の制限が生じることも否めない。果たして、こうした低侵襲アプローチは、従来の胸骨正中切開と同等の精度を維持しているのか、それとも低侵襲性を優先した結果、手術の精度がトレードオフされているのか—この点については、依然として議論の余地がある。
本セッションでは、各アプローチにおける難所や手技上の要点、安全性への配慮などについて、ビデオで提示いただき、胸腺手術の低侵襲化における課題と展望について議論していただきたい。
2.Evolution:RATSの進化と展望 - 各機種の特徴と実践から考える戦略 -(公募+一部指定)
趣旨
呼吸器外科領域におけるロボット支援手術は、この10年で急速な進歩を遂げ、年間手術件数は9000例を超えている。近年、複数のロボット支援システムがリリースされ、機能の進化とコストの低減が期待される。各機種は操作性、触覚のフィードバック等の機能、ランニングコスト等、異なる特徴を有する。手術件数の増加とともに複数台導入する施設も増えており、多面的な検討がされている。本セッションでは、各機種に習熟した演者が実際の手術映像を提示し、それぞれの利点・課題、活用の工夫、技術的ポイントなどを具体的に議論する。急速に拡がるロボット手術の現状とその将来像を、実践的かつ戦略的に論じて頂きたい。
パネルディスカッション
1.区域切除後の再発を防ぐ -適応の設定と術中の工夫-(公募+一部指定)
趣旨
大規模臨床試験の結果を受け、積極的に縮小手術を選択する機会が増加している。JCOG0802試験では区域切除群が良好な予後を示した。一方で、局所再発率は2倍に増加しており、局所制御の向上によってさらなる成績の改善が期待される。
適応に関しては、年齢、性別、腫瘍の充実性、胸膜浸潤、高SUV値など、生物学的悪性度を示唆する因子について、より精緻な検討が求められる。また、手術においては、腫瘍径以上のマージン確保が推奨されており、隣接区域や隣接亜区域への切除を伴う複雑な手技が必要となる場合もある。本セッションでは、局所再発を回避するために、各施設で実践されている適応判断や術中の工夫について、具体的かつ実践的な議論を深めたい。
2.周術期治療選択のUpdate -Stageとバイオマーカー-(公募+一部指定)
趣旨
非小細胞肺癌の周術期治療は,近年,免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬の登場により大きな変革期を迎えている.また,ステージに基づく従来の治療戦略に加え、バイオマーカーの臨床応用が進み,個別化医療の重要性がますます高まっている.
本セッションでは、周術期におけるステージ,バイオマーカーを用いた治療選択,さらには新規の周術期治療の実臨床への導入状況など、最新の知見や臨床経験を幅広く共有し.手術適応の決定や治療計画における課題や工夫,術前・術後療法におけるピットフォールを共有頂き、最適な周術期治療の選択につき論じて頂きたい。
3.日本の肺移植の将来設計(公募+一部指定)
趣旨
本邦の肺移植は11施設で施行されており、移植数は年々増加し、移植希望者も増加していることから今後も増加していく見込みである。諸外国と比べて1施設当たりの件数は少ないが、移植成績は良好なことが知られている一方で、移植以外の業務との両立、働き方改革への対応等が課題となっている。移植医療の集約化が進んでいる欧米の移植施設の演者とのディスカッションを通じて、本邦の肺移植医療の将来設計を描いて頂きたい。
4.免疫療法後肺癌手術のTipsとPitfalls - 周術期管理と手術遂行の工夫 -(公募)
趣旨
近年、手術不能例に対する免疫療法の普及と、進行症例に対する周術期免疫療法の進歩により、免疫療法後に手術を行う機会が増加している。しかし、治療後の組織反応や癒着の影響で手術の難易度が上がり、中枢血管の処理を要する場面も増加し、開胸手術の頻度も高まっている。さらに、術前・術後には免疫関連有害事象(irAE)などの予期せぬ合併症が発生し、手術機会を逸する、あるいは周術期管理に特殊な対応を要する場合もある。
本セッションでは、免疫療法後の手術および周術期におけるTipsや注意すべきPitfallsを共有し、手術の遂行および成績向上に向けた実践的な知見を議論していただきたい。
ワークショップ
1.区域切除のアプローチ -VATS・RATSそれとも(小)開胸?-(公募)
趣旨
2cm以下の末梢型小型肺癌に対する区域切除が葉切除と並び標準治療として定着しつつある。また、近年の本邦での手術支援ロボットの急速な普及に伴い、VATSや開胸直視下だけでなく、RATSによる区域切除が広く行われるようになってきている。
VATSとRATSは根治性や安全性に大きな優劣はないと考えられているものの、操作性や緊急時対応、マージンの確保、導入コスト、教育など様々な点で課題があります。また、開胸手術も癒着症例や複雑手術例では選択肢となり、小開胸による手術はVATSやRATSと遜色ない低侵襲な手術も可能である。
このワークショップでは、各アプローチの特徴を活かした施設毎の手術における創意工夫を発表、共有していただきたい。
2.巨大腫瘍に対する挑戦 - 多様なアプローチと再建の工夫-(公募+一部指定)
趣旨
遠隔転移のない巨大腫瘍は頻度こそ高くないものの、根治切除の可能性を秘めた切除対象である。しかし、通常の開胸法では胸腔内のワーキングスペース確保が困難であり、しばしばアプローチの工夫や応用が求められる。
さらに、周囲臓器への浸潤を伴う場合には、完全切除のために合併切除が必要となり、胸壁や大血管の再建、さらには補助循環の導入など、症例ごとに高度な対応が不可欠となり、定型化された手技にとどまらず、柔軟な発想と果敢な実践が求められる。
各施設が経験して独自の創意と経験を共有し、巨大腫瘍手術における挑戦と工夫を議論したい。
3.SSTの治療戦略 -周術期治療とアプローチのUpdate-(公募+一部指定)
趣旨
SSTはその解剖学的特性から診断・治療いずれにおいても高度な集学的治療戦略が求められる疾患である。従来からの術前化学放射線療法に加え,近年は免疫チェックポイント阻害薬を含めた周術期治療が導入されつつあり,根治性や予後の向上が期待されている.
本セッションでは,SSTに対する最新の周術期治療(化学放射線療法や免疫療法)や,手術アプローチ・再建法の工夫,術後管理の実際など,幅広い視点から議論を深めていただきたい。また,複雑症例における治療戦略,術前評価,集学的チーム医療の取り組みなど,現場で培われた知見や経験を共有してください。
4.区域切除後再発に対する治療戦略 -診断と治療選択-(公募)
趣旨
肺癌に対する区域切除は、低侵襲性や肺機能温存の観点から近年ますます広く施行されており、JCOG0802の結果もその追い風となっている。一方で、術後再発に直面する症例も一定数存在し、その中でも局所再発が占める割合は高く、再発の正確な診断と適切な治療方針の決定が極めて重要である。本ワークショップでは、画像診断・病理診断を含む再発評価の実際から、再手術、薬物療法、放射線治療といった多様な治療選択肢について専門家の知見を共有し、区域切除後再発に対する最適な治療戦略を多面的に議論していただきたい。
5.難治性肺瘻の治療戦略(公募)
趣旨
近年、間質性肺炎や肺気腫に加え、免疫チェックポイント阻害薬、化学療法、免疫抑制剤等を背景とした肺漏を経験する機会が増加している。これらの症例では、胸腔ドレナージ単独での治癒が困難である一方、併存疾患や全身状態により治療選択が制限されることも少なくない。また、標準化された治療法は未だ確立されておらず、例えば胸膜癒着療法においても、使用薬剤や実施手技は施設間で大きく異なるのが実情である。その他、筋弁や遊離脂肪を用いた手技の工夫や気管支塞栓術、胸腔造影による肺漏部位の同定など、多岐にわたる報告がされている。本演題では、難治性肺漏に対する治療手段の選択と工夫、ならびにその治療成績を共有し、今後の治療戦略の構築に向けた討議を深めたい。
6.肺動脈出血の実際と対処(公募)
趣旨
呼吸器外科手術をしているからには,肺動脈出血のリスクから逃れることはできない.換言すれば、肺動脈出血に対処できたものが,呼吸器外科医を続けられるといっても過言ではないだろう.低侵襲アプローチが多様化するなかで,対処の要点や急所を議論する際に,共通する部分とアプローチごとに異なる部分がある.特に近年緊急時の対処の難易度の高い低侵襲手術が増加しており,様々な肺動脈出血対処法の蓄積が安全な普及には重要である.加えて各演者には,経験から得られた肺動脈出血を未然に防ぐ対策についても共有頂きたい.
一般演題(口演)、ポスター(デジタルポスターまたは紙ポスター)
共通カテゴリー
第1カテゴリー
01 |
肺癌ー拡大手術 |
20 |
先天性疾患、小児呼吸器疾患 |
02 |
肺癌ー縮小手術 |
21 |
高齢者呼吸器疾患 |
03 |
肺癌ー基礎研究(病理、免疫、ゲノム) |
22 |
肺移植ー臨床 |
04 |
肺癌ー周術期治療 |
23 |
肺移植ー基礎研究 |
05 |
肺癌ー合併症を有する肺癌 |
24 |
再生医療 |
06 |
肺癌ー集学的治療 |
25 |
先端医療、画像支援 |
07 |
肺癌ーその他 |
26 |
AI |
08 |
良性肺腫瘍 |
27 |
ユニポートVATS |
09 |
転移性肺腫瘍 |
28 |
RATS |
10 |
縦隔腫瘍 |
29 |
トラブルシューティング |
11 |
胸腺腫、胸腺癌、重症筋無力症 |
30 |
周術期管理、術後合併症 |
12 |
その他縦隔疾患 |
31 |
リハビリテーション |
13 |
嚢胞性肺疾患、気胸 |
32 |
基礎研究 |
14 |
感染性肺疾患、膿胸 |
33 |
医療経済 |
15 |
気管、気管支疾患 |
34 |
臨床試験 |
16 |
気道インターベンション |
35 |
教育 |
17 |
中皮腫、胸膜疾患 |
36 |
医療安全 |
18 |
胸壁、胸郭、横隔膜疾患 |
37 |
その他 |
19 |
胸部外傷 |
応募演題のカテゴリー分類
発表内容の該当するカテゴリーの記入をお願いします。
第43回日本呼吸器外科学会学術集会への応募演題のカテゴリー分類
カテゴリー |
内容 |
A |
- カテゴリーCまたはDに該当する研究を除いた症例報告
- 既に匿名化されたデータ(特定の個人を識別することができないものであって、対応表が作成されていないものに限る)のみを扱う研究
- 論文や公開されたデーターベース、ガイドラインの解析のみの研究 広く使用されている培養細胞(ヒト以外のES細胞、iPS細胞、組織幹細胞を含む)のみを用いた研究
- 法令に基づく研究
|
B1 |
- 観察研究(既存試料・情報を用いる)
カテゴリーCまたはDに該当する研究を除いた観察研究で、既存試料・情報を用いたもの。
|
B2 |
- 観察研究(新たに取得する試料・情報を用いる)
カテゴリーCまたはDに該当する研究を除いた観察研究で、新たに採取された試料・情報を用いたもの。
|
C |
- 侵襲を伴う臨床研究あるいは症例報告もしくはヒトゲノム・遺伝子研究に関する倫理指針が対象とする臨床研究あるいは症例報告
カテゴリーDに該当する研究を除いた以下の研究
介入を行う、あるいは侵襲(軽微な侵襲を除く)を伴う臨床研究・症例報告
ヒトゲノム・遺伝子解析研究を伴う臨床研究・症例報告
|
D |
- ヒトES細胞、ヒトiPS細胞、ヒト組織幹細胞を利用した再生医療に関係した臨床研究
- ヒトES細胞、ヒトiPS細胞、ヒト組織幹細胞を利用した基礎研究
- 遺伝子治療に関係した臨床研究
|
E |
- 人を対象としない研究(動物実験や遺伝子組み換え実験などの研究)
- 人が研究対象に含まれない医療行政や体制,医療行政やシステムに関係する研究
|
S |
|
日本外科学会より一部改変
注意事項
- 演題登録はオンライン演題登録システムを利用します。
システムは最新の Microsoft Edge, Google Chrome, Mozilla Firefox, Safari で動作確認を行っております。
- 締切間際には大変な混雑が予想されます。できるだけ早い時期でのお申し込みをお願いします。
- オンライン登録後、確認・修正画面より登録番号とパスワードを用い、登録されている内容をご確認願います。
- 演題登録をされた後は、必ず演題登録確認画面をプリントアウトして保管しておいてください。
- 上級演題(会長企画・特別企画・シンポジウム・ビデオシンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップ)を除き、二重発表は認められませんが、海外学会で発表したデータを発表する場合は、そのことを明記いただくことで発表可能といたします。
その場合、スライドは英語ですが、発表する際の言語は、以前発表された言語と違う言語、すなわち日本語に指定いたします。
演題名 |
全角換算50文字以内(スペース含む)
英文演題名は半角で100字以内 |
抄録本文 |
全角換算700文字以内(スペース含む)、英文抄録本文は半角で1400字以内 |
登録可能な最大著者数
(筆頭演者+共演者) |
20名 |
登録可能な
最大所属機関数 |
20施設 |
図表の使用 |
不 可 |
パスワードと演題登録番号
パスワードと演題登録番号は、抄録内容の修正や演題の採否、お問い合わせ時に必要となります。
なお、パスワードに関するお問い合わせには、セキュリティの関係からお答えできませんのでご了承ください。
演題修正・削除
演題登録期間中は、何度でも演題の修正・削除が可能です。
演題の修正・削除には、演題登録時の演題登録番号及びパスワードが必要になりますので、ご注意ください。
演題の採否
演題の採択通知は、応募の際にご登録いただいた筆頭演者のメールアドレスへご連絡します。
応募演題の採否は会長一任とさせていただきます。
申し込み演題数の都合によりご希望に添えない場合もございますことをあらかじめご了承ください。
演題の登録、確認・修正
以下の「新規演題登録」ボタンから演題登録画面にお進みください。
暗号通信:推奨
その他入力に関する注意点について
- 登録時のメールアドレスは必ず連絡可能なメールアドレスをご登録ください(携帯電話のメールアドレスはご遠慮ください)。
- 演題題登録完了後に自動的にメールが届かない場合は、メールアドレスの入力が間違っている可能性があります。「確認・修正画面」より再度、ご確認をお願いいたします。メールアドレスが間違っている場合、重要な連絡、採否結果が届かない可能性があります。