会長挨拶丨第41回日本臨床リウマチ学会

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第41回日本臨床リウマチ学会

会　長日髙　利彦

（社会医療法人善仁会　宮崎善仁会病院　リウマチセンター　センター長）

第41回日本臨床リウマチ学会学術集会を、2026年12月5日（土）・6日（日）の2日間、宮崎市にあるフェニックス・シーガイア・リゾート内シーガイアコンベンションセンターにて開催させていただくことになりました。
伝統ある本学会の会長を拝命し、身に余る光栄に存じますとともに、これまで本学会を支えてこられた諸先生方、関係各位に心より御礼申し上げます。

日本臨床リウマチ学会は、実地臨床に根ざした学術交流の場として、長年にわたり我が国のリウマチ医療を支えてきました。分子標的薬の導入をはじめとする治療の進歩は、疾患制御や患者のQOL向上に大きく貢献してきましたが、その一方で、高齢化や併存症の増加、医療経済、安全性への配慮、治療の個別化など、臨床の現場では新たな課題にも直面しています。

こうした時代背景の中で、今回の学術集会では
「共歩 ― ともに診る、ともに生きるリウマチ医療」
をテーマに掲げました。

リウマチ診療は、医師のみで完結するものではなく、看護師、薬剤師、理学療法士・作業療法士、医療ソーシャルワーカー、さらには地域医療との連携など、多職種によるチーム医療によって支えられています。そして何より、患者さん自身が医療の主体として、私たち医療者と「ともに歩む」存在です。
「ともに診る」とは、専門性を尊重し合い協働すること、
「ともに生きる」とは、患者さん一人ひとりの人生に寄り添うこと。
その原点を、改めて見つめ直す学術集会としたいと考えています。

宮崎は、自然に恵まれ、人と人との距離が近い、温かみのある土地です。この地において、学術的議論はもちろん、世代や職種を超えた交流を深め、明日からの診療に活かせる知恵とつながりを得ていただければ幸いです。

多くの皆さまにとって、実り多く、心に残る学術集会となるよう準備を進めてまいります。皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。