会長挨拶

伊苅 裕二

第91回日本循環器学会学術集会

会長 伊苅 裕二

(東海大学医学部付属病院 内科学系循環器内科学領域主任教授)

第91回日本循環器学会学術集会(JCS2027)の会長を務めさせていただくことになりました。今回はAsian Pacific Society of Cardiology(APSC2027)と共催であり、APSC大会長の北里大学 阿古潤哉先生と協力して国際色豊かな会として盛り上げていく所存です。2027年3月26日から3日間、パシフィコ横浜で開催します。パシフィコ横浜は何度も会場となっていますが、地元神奈川県の大学が学術集会の会長を務めるのは91回の歴史で初めてです。

本学術集会のテーマはJCS2027とAPSC2027共通で、「波をこえて -未来の循環器学- Beyond the Wave : The Future of Cardiovascular Medicine」といたしました。

困難な状況を打開し未来を切り開く、現在の循環器学にはその心意気が必要との思いでテーマを選定しました。「波をこえて」というのはポスターに使った葛飾北斎の神奈川沖浪裏のデザインからヒントを得ています。ちょうどパシフィコ横浜の沖あたりで1830年ころ描かれたと推定されます。ポスターに黒船も入っていますが、1854年二度目のペリー来航時に日米和親条約(Treaty of Kanagawa)の調印をおこなったのも会場の近くです。

循環器学は、生命に直結する生命科学であり、この分野の研究、臨床に学術的興味は尽きることはありません。携わる者にとって楽しく、社会にとっても必要であります。一方、循環器領域を志す若手医師の減少は止まらず、本学会においても大きな問題ととらえています。学会として働き方や待遇の改善を目指すのは必須の活動ですが、学術集会では循環器学を深く議論し、循環器学の楽しさやその将来性を学術的な側面から深化させていくことを目指します。

会員の皆様にとって超えなければいけない波はそれぞれ異なると思います。本大会での学術の進歩が、皆様の未来の循環器学を開く一助となることを祈念しております。

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