第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 総会・学術講演会
会長 丹生 健一
神戸大学大学院医学研究科
耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野 教授
この度、第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 総会・学術講演会を神戸大学耳鼻咽喉科頭頸部外科学教室が担当させて頂くことになりました。会期は2022年5月25日から28日、会場は神戸ポートピアホテル・神戸国際会議場です。教室にとりましては、昭和43年の第69回(会長:浅井良三先生)以来の栄誉であり、本学会の発展に貢献できるよう教室員一丸となって鋭意準備を進めております。皆様ご承知の通り、2021年5月12日の定時社員総会にて国内外医育機関の講座名・診療科名に倣い、本学会名を「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」と変更することが承認されました。期せずして、第123回は新学会名で初めての総会・学術講演会となります。大きな節目となる会を担当させて頂く重責に身の引き締まる思いです。
宿題報告では、塩谷彰浩教授(防衛医科大学校)より「咽喉頭癌の経口的手術と反回神経の再生医療」、中川尚志教授(九州大学)より「側頭骨・中頭蓋底疾患の病態と治療」、臨床講演では欠畑誠治教授(山形大学)より「耳科手術のパラダイムシフト-内視鏡下手術と外視鏡下手術-」、河田了教授(大阪医科薬科大学)より「耳下腺腫瘍の臨床-体系的な診断・治療から得た新知見と将来展望-」について御講演頂きます。特別講演・招聘講演は、がん光免疫療法を開発したアメリカ国立衛生研究所の小林久隆先生、同治療法を実用化し世界に先駆けて我が国に導入した楽天メディカル三木谷浩史会長(楽天社長)、国産初の手術支援ロボットhinotoriを開発したメディカロイド橋本康彦会長(川崎重工社長)と「神戸医療産業都市」に因んだ方々にお願いしております。シンポジウムやパネルディスカッションは「第123回」に因んで「ホップ・ステップ・ジャンプ」と、本会が益々発展していくことを予感させる企画を、村上信五理事長をはじめ役員の皆様のご指導を仰ぎながら準備しているところです。
来年の5月にはワクチン接種も行き渡り、新型コロナウイルス感染症は落ち着いていることと思います。ポストコロナ時代の標準モデルとして、現地会場にお越しになれない会員の皆様にも学術講演会の内容をご視聴いただけるよう、ライブ配信・オンデマンド配信を行う予定ですが、是非、会場に足をお運び頂き、交流を深めて頂きたいと願っております。皆様のご参加・ご来場を心よりお待ちしております。