第6回 日本メディカルAI学会学術集会 The 6th Annual Meeting of Japanese Association for Medical Artificial Intelligence

学術集会長挨拶

第6回日本メディカルAI学会学術集会
会長 山口  類
(愛知県がんセンター システム解析学分野/
名古屋大学大学院医学系研究科 がんシステム情報学講座)
会長 山口  類
 2024年6月21(金)・22日(土)の期間に、日本メディカル AI 学会の第6回学術集会を、名古屋で開催いたします。 本学会はメディカル領域でのAI技術の活用と発展を期して2018年に設立されてから年々成長を続けており、全国へ会員コミュニティのネットワークを広げています。本学会の特徴として基礎医学・臨床医学・情報科学・システム工学・ハード開発・生命倫理など多彩な分野の専門家が、分野の垣根を超えてメディカルAI分野の発展に邁進していることが挙げられます。このことはAI技術を医療に役立てていくことの重要性と取り組むべき問題の多様性を反映していると考えられます。
 本学術集会のテーマは「ともに生成する医療の未来」としました。 近年の驚異的な能力を示す大規模言語モデルなどの生成系AIの登場により、AI技術が社会に対してこれまでにないほど大きな影響を与えつつあります。当テーマには、そのような状況の下、本学術集会において、様々な専門家が最新の研究成果を発表し、現在と近未来の医療における課題とメディカルAIを活用した解決法を真摯に議論することで、希望の持てる未来の医療のビジョンを生成し、社会へ発信する機会となることへの期待をこめています。
 また、日本におけるメディカルAI分野が国際的競争力を持って持続的に発展していくためには、メディカルAIに携わり活躍する人材の育成が喫緊の課題です。そのためには、教育システムの充実、多様なキャリアパスおよび人材流動性を支えるエコシステムの醸成が必要です。これまでの学術集会に引き続き、本会でも人材育成を重要なテーマの一つとして取り上げて参ります。
 本学術集会がメディカルAI分野に関わる多くの方々の気づきと交流の場となり、当分野の発展につながることを願うとともに、メディカルAIを活用した医療が一人でも多くの患者さんにとって役立てられることの後押しとなることを目指しております。
 実りある有意義な学会となりますように、スタッフ一同、最大限の準備をさせていただきます。 名古屋の地で皆様のご参加を心からお待ち申し上げております。

2024 第6回日本メディカルAI学会学術集会