会長挨拶

安井 敏之

第38回日本女性医学学会学術集会

会長 安井 敏之

(徳島大学大学院 生殖・更年期医療学分野 教授)

この度、第38回日本女性医学学会学術集会を2023年12月2日〜3日、徳島市のあわぎんホールで開催させていただくことになりました。2020年に始まった新型コロナウイルス感染症はまだ完全に収束していませんが、2023年12月にはこのコロナ禍が落ち着いていることを期待して、皆様をぜひ徳島の地にお迎えしたいと思います。

テーマは「女性医学でつながろう」といたしました。この日本女性医学学会を通して会員の先生方はつながっていますが、この学会はいろいろな職種の方が参加されています。医療現場では、チーム医療としていろいろな職種の方が関わります。1つの疾患を考える場合でも、職種によって見方は異なります。他の職種の方の考え方を知ることは必要であり、いろいろな立場から議論ができればと考えています。また、女性医学とは女性の一生をそれぞれの時期ごとに捉えるのではなく、連続性のある形で捉えることが必要です。その根底にはホルモンの変化があります。女性の一生の中でダイナミックに変化するホルモンを再認識し、理解する場にしたいと思います。何となく敬遠しがち、わかってそうで実はわかっていない、今さら誰かに聞けない、そんなホルモンを学ぶ機会にしていただきたいと思います。そして、今一度、女性医学とは何かということを考える機会になればと思います。これまで、コロナ禍で思うようにディスカッションできなかったことを盛り上げるために、できるだけ現地での一般演題を受け付けたいと考えています。感染対策を十分行いながら、徳島で熱い議論を行うことができる環境を準備いたします。

四国、徳島に来られる機会は多くはないと思います。時間があれば、会場から少し歩くと、徳島公園、徳島城博物館があり、阿波踊りを鑑賞できる阿波おどり会館もあります。眉山に登ると徳島を一望することができます。さらに足を伸ばすと鳴門のうずしおがあります。冬の徳島はクエ、甘鯛、ノドグロなどが美味しいです。また徳島ラーメンや阿波尾鶏もぜひ味わってください。新型コロナの流行動向は予測困難ですが、参加しやすいWEB配信も考慮しながら、深く議論を行うことができる新しい学術集会のあり方を模索しています。徳島へのお越しを心からお待ちしております!

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