事務局
札幌医科大学医学部
神経内科学講座
〒060-8543
札幌市中央区南1条西16丁目
運営準備室
株式会社コングレ北海道支社
〒060-0005
札幌市中央区北5条西5丁目
2-12 住友生命札幌ビル7階
TEL: 011-233-0005
FAX: 011-233-0035
E-mail: jsdr2018@congre.co.jp
座 長 | : | 中村 重信(洛和会京都新薬開発支援センター 顧問/広島大学 名誉教授) |
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演 者 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
座 長 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
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演 者 | : | Peter J. Whitehouse (Transdisciplinary Professor, Case Western Reserve University and University of Toronto) |
座 長 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
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演 者 | : | George Perry (Dean and Professor, Semmes Foundation Distinguished University Chair in Neurobiology College of Sciences, The University of Texas at San Antonio, San Antonio, TX) |
座 長 | : | 森 啓(大阪市立大学大学院医学研究科 脳血管内治療・頭蓋底外科病態学) |
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演 者 | : | 西道 隆臣(理化学研究所 脳神経科学センター) |
座 長 | : | 辻 省次(国際医療福祉大学大学院・医学部/ |
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演 者 | : | 玉岡 晃(筑波大学 医学医療系 神経内科学) |
座 長 | : | 岩田 誠(メディカルクリニック柿の木坂) |
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演 者 | : | 岩坪 威(東京大学 大学院医学系研究科 神経病理学) |
座 長 | : | 武田 雅俊(大阪河﨑リハビリテーション大学 認知予備力研究センター) |
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演 者 | : | 新井 平伊(順天堂大学大学院 医学研究科 精神・行動科学) |
座 長 | : | 繁田 雅弘(東京慈恵会医科大学 精神医学講座) |
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演 者 | : | 藤本 直規(医療法人 藤本クリニック/連携型認知症疾患医療センター) |
座 長 | : | 本間 昭(お多福もの忘れクリニック) |
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演 者 | : | 荒井 啓行(東北大学 加齢医学研究所 老年医学分野) |
座 長 | : | 秋山 治彦(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 臨床研究部) |
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演 者 | : | 福田 祐典(厚生労働省 健康局) |
座 長 | : | 秋口 一郎(医療法人財団康生会 武田病院 神経脳血管センター(神経内科)) |
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演 者 | : | 冨本 秀和(三重大学医学研究科 神経病態内科学) |
座 長 | : | 福山 秀直(京都大学学際融合教育研究推進センター |
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演 者 | : | 松田 博史(国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター) |
座 長 | : | 田平 武(順天堂大学大学院医学研究科 認知症診断・予防・治療学講座) |
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演 者 | : | 東海林幹夫(弘前大学 大学院医学研究科 脳神経内科学) |
座 長 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
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演 者 | : | Tsuneya Ikezu (Boston University School of Medicine, Boston, Massachusetts, United States) |
座 長 | : | 内海久美子(砂川市立病院 認知症疾患医療センター) |
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演 者 | : | 会田 薫子(東京大学 大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座) |
座 長 | : | 貫名 信行(同志社大学大学院 脳科学研究科 認知記憶加齢部門) |
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演 者 | : | 村山 繁雄(東京都健康長寿医療センター 神経内科・高齢者ブレインバンク(神経病理)) |
座 長 | : | 大内 尉義(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院) |
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演 者 | : | 羽生 春夫(東京医科大学 医学部 高齢総合医学分野) |
座 長 | : | 岡澤 均(東京医科歯科大学 神経病理学分野) |
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演 者 | : | 下畑 享良(岐阜大学大学院 医学系研究科 神経内科・老年学分野) |
座 長 | : | 中島 健二(独立行政法人国立病院機構 松江医療センター) |
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演 者 | : | 和田 健二(鳥取大学 医学部 脳神経医科学講座脳神経内科学分野) |
座 長 | : | 相澤 仁志(東京医科大学 脳神経内科) |
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演 者 | : | 松川 則之(名古屋市立大学 医学部 神経内科学) |
座 長 | : | 大八木保政(愛媛大学大学院医学系研究科 老年・神経・総合診療内科学) |
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演 者 | : | 小田原俊成(横浜市立大学 保健管理センター) |
座 長 | : | 阿部 康二(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 脳神経内科学) |
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演 者 | : | 松原 悦朗(大分大学医学部医学科 神経内科学講座) |
座 長 | : | 望月 秀樹(大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学) |
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演 者 | : | 本井ゆみ子(順天堂大学大学院 認知症・診断・予防治療学講座) |
座 長 | : | 中野 倫仁(北海道医療大学 心理科学部) |
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演 者 | : | 和泉 唯信(徳島大学病院 神経内科) |
座 長 | : | 岡本 幸市(公益財団法人 老年病研究所附属病院 神経内科) |
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演 者 | : | 池田 佳生(群馬大学 大学院医学系研究科 脳神経内科学) |
座 長 | : | 鈴木 則宏(湘南慶育病院) |
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演 者 | : | 伊東 大介(慶應義塾大学医学部神経内科) |
座 長 | : | 鈴木 匡子(東北大学大学院医学系研究科 高次機能障害学) |
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演 者 | : | 新井 哲明(筑波大学 医学医療系 臨床医学域 精神医学) |
座 長 | : | 柿田 明美(新潟大学脳研究所 病理学) |
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演 者 | : | 小野寺 理(新潟大学 脳研究所 神経内科) |
座 長 | : | 福井 俊哉(医療法人花咲会 かわさき記念病院) |
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演 者 | : | 原 英夫(佐賀大学 医学部 神経内科) |
座 長 | : | 山崎 峰雄(日本医科大学千葉北総病院 神経内科) |
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演 者 | : | 寺山 靖夫(岩手医科大学 内科学講座神経内科・老年科分野) |
座 長 | : | 古川 勝敏(東北医科薬科大学医学部 地域医療学) |
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演 者 | : | 小野賢二郎(昭和大学 医学部 脳神経内科) |
座 長 | : | 浦上 克哉(鳥取大学医学部 生体制御学 浦上研究室) |
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演 者 | : | 道川 誠(名古屋市立大学 大学院医学研究科 病態生化学) |
座 長 | : | 池田 学(大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室) 内海久美子(砂川市立病院 認知症疾患医療センター) |
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演 者 | : | 池田 学(大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室) 三村 將(慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室) 上村 直人(高知大学医学部 附属病院精神科) 古笛 恵子(コブエ法律事務所) |
概要
H29年3月道路交通法が改正され、認知機能検査で49点未満では認知症の検診命令がくだされる。多くの場合、本人のみで受診することが多く、本人にはもの忘れの自覚はなく、日常生活での支障はないと話す。認知症は生活上での支障が大前提であり、厳密に言えば支障を確認できないのであるから認知症と診断するのは難しい場合がある。またこれまで早期発見が推奨されてきているが、受診を躊躇する事態になりこれまでの方向性と逆行する。あるいは抗AD薬を以前より内服していて、現在も運転している人が事故を起こした場合には、医師に法的責任が問われるのか? 以上のような様々な問題が生じていると思われ、多方面から論議する。
座 長 | : | 井上 治久(京都大学iPS 細胞研究所 増殖分化機構研究部門/理化学研究所) 遠山 育夫(滋賀医科大学 神経難病研究センター) |
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演 者 | : | 横川 和樹(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) 近藤 孝之(京都大学iPS 細胞研究所) 高田 和幸(京都薬科大学 統合薬科学系) 金田 勇人(滋賀医科大学 解剖学講座 神経形態学部門) |
概要
多くの疾患で再生医療は臨床応用に近づきつつあるが、アルツハイマー病をはじめとする認知症の再生医療は、まだ基礎研究の途上にある。認知症の再生医療は究極の治療法になる可能を秘めている。その一方で、「どんな治療戦略を用いるのか?」、「どこまで進んでいるのか?」、「本当に実現可能なのか?」と、認知症の再生医療に対して期待とともに疑問を持っている方も多いと思われる。本シンポジウムでは、認知症の再生医療という目標に向かって挑戦している若手研究者4名を招聘し、その研究成果を紹介して頂く。iPS細胞の登場以来、発展著しいこの分野を牽引する一線の研究者とともに、認知症の再生医療の現状と展望について議論したい。
座 長 | : | 朝田 隆(東京医科歯科大学 脳統合機能研究センター) 山口 晴保(認知症介護研究・研修東京センター) |
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演 者 | : | 朝田 隆(東京医科歯科大学 脳統合機能研究センター) 橋本 衛(熊本大学大学院生命科学研究部 神経精神医学分野) 大沢 愛子(国立長寿医療研究センター リハビリテーション科) 今村 徹(新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科保健学専攻 言語聴覚学分野) |
概要
認知症、とくにアルツハイマー病では25年以上に亘って新規薬が現れていない。それだけに現時点では、非薬物療法の重要性が強調される。これは予防でも治療においても求められる。また薬物と非薬物の併用は極めて現実的な問題なのに、これまで十分な注目を集めていない。こうした非薬物の治験は難しいだけに、エビデンスが少ないと思われがちである。そこで認知症における代表的な問題に注目して、非薬物療法がもつ効果を実証的に示してもらい、今後の治療上の一助としたい。
座 長 | : | 西村 正樹(滋賀医科大学 神経難病研究センター 分子神経病理学) 鈴木 利治(北海道大学大学院薬学研究院 神経科学) |
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演 者 | : |
西村 正樹(滋賀医科大学 神経難病研究センター 分子神経病理学) 鈴木 利治(北海道大学大学院薬学研究院 神経科学) 西道 隆臣(理化学研究所脳神経科学センター) 富田 泰輔(東京大学大学院薬学系研究科 機能病態学教室) 横田 隆徳(東京医科歯科大学大学院脳神経病態学分野(神経内科)) |
概要
アルツハイマー病の根治的治療の実現に向けた取り組みのなかで、脳内アミロイドβ(Aβ)蓄積に対する治療戦略は最も主要な位置付けにある。しかし、Aβ免疫療法、γないしβセクレターゼ阻害剤、Aβ凝集阻害剤などによる従来の臨床治験からは、効果と副作用の両面で充分な成果が得られていない現状にある。治療的介入の早期化が重要との認識が強調される一方、Aβの生理・病態を踏まえた新たな治療戦略の開発も大きな鍵を握っている。本シンポジウムでは、この視点に立ち、基礎研究の積み重ねをもとに新たな可能性を追求する取り組みを紹介し議論の場としたい。
座 長 | : | 水上 勝義(筑波大学大学院 人間総合科学研究科)
粟田 主一(東京都健康長寿医療センター 研究所) |
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演 者 | : | 粟田 主一(東京都健康長寿医療センター 研究所)
内門 大丈(医療法人社団みのり会 湘南いなほクリニック) 田口 真源(日本精神科病院協会理事 医療法人静風会大垣病院) 諏訪さゆり(千葉大学大学院看護学研究科) |
概要
地域包括ケアシステムのなかで多職種連携による支援が求められている。とくにBPSDは在宅生活を困難にする一因であり、BPSDを呈する人が在宅生活を続けるためにも、最もふさわしい場所で適切なサービスを受けるためにも多職種連携が重要である。そこで本シンポジウムでは、BPSDに対する多職種連携についてとりあげる。BPSDにおける多職種連携の意義をあらためて整理するとともに、地域や在宅での連携をはじめ、家族介護者への支援や重症のBPSDに対する連携など実践的な取り組みを紹介したい。
座 長 | : | 矢吹 知之(社会福祉法人東北福祉会 認知症介護研究・研修仙台センター)
武地 一(藤田保健衛生大学医学部 認知症・高齢診療科) |
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演 者 | : | 奥村 典子(医療法人藤本クリニック) 苅山 和生(佛教大学保健医療技術学部 作業療法学科) 奥山惠理子(株式会社浜松人間科学研究所) 増井 玲子(介護老人保健施設 健寿荘) |
概要
オランダでのアルツハイマーカフェの開設、そして、日本での当事者視線の活動としての「もの忘れカフェ」が始まって約20年が経過している。また、認知症の人と家族の会のつどいの形で当事者家族が交流する場ができてからは40年近くが経過している。そのような源流とも言える活動を受けて、認知症カフェがオレンジプランに明記されて5年になる。本シンポジウムでは、そのような歴史を振り返りつつ、この数年で急速に拡大し、認知症サポーターの活動などともあいまって様々な視点を持って各地で意欲的に取り組まれているカフェの活動を紹介するとともに、今後の発展に向けて議論を行いたい。
座 長 | : | 三村 將(慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室) 石合 純夫(札幌医科大学医学部 リハビリテーション医学講座) |
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演 者 | : | 松田 実(清山会 いずみの杜診療所)
中川 賀嗣(北海道医療大学 リハビリテーション科学部) 平山 和美(山形県立保健医療大学 作業療法学科) 石合 純夫(札幌医科大学医学部 リハビリテーション医学講座) |
概要
「認知機能」というと、脳の高次な働きを総体として眺めるニュアンスがあり、認知症では全般的に認知機能が障害されるという印象を受けやすい。一方、神経心理学は、伝統的には、失語・失行・失認等の局在性病巣による特定の認知領域の障害を中心に据えることが多かった。しかし、認知症研究も、進行性失語をはじめとして、神経心理学的な掘り下げが進み、臨床的意義だけでなく、神経ネットワークを含む脳機能解明に重要な役割を果たすようになった。本シンポジウムでは、認知症疾患を対象として、言語、行為、視覚性認知、空間性注意の側面を取り上げ、認知症を分析的に捉え、症候と認知機能の神経機構との関係の解明に迫りたいと考えている。
座 長 | : |
樋口 真人(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 富田 泰輔(東京大学大学院薬学系研究科 機能病態学教室) |
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演 者 | : |
長縄 慎二(名古屋大学大学院医学系研究科量子医学分野) 安井 正人(慶應義塾大学医学部 薬理学教室) 小野寺 理(新潟大学 神経内科) 田桑 弘之(量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 |
概要
脳内でアミロイドβ、タウ、α-シヌクレインなどの病原性タンパクを排泄し、栄養・保護因子を輸送するための「水路」として、脳血管周囲に存在するglymphaticシステムが最近注目されている。本シンポジウムでは、病原性タンパクを捕捉し「水路」へ排泄する役割を担いうる“A1”型のアストロサイトや、血管と「水路」の間の交通を制御しうるペリサイトに着目し、glympathicシステムの脳内自浄作用における意義や、認知症を含む神経病態における変化について議論する。また、生体イメージングによるglymphaticシステムの評価法や、認知症治療に結びつく制御法についても、最新の研究から知見を得る。
座 長 | : | 池内 健(新潟大学脳研究所附属生命科学リソース研究センター 岩田 淳(東京大学医学部附属病院 神経内科) |
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演 者 | : |
宮下 哲典(新潟大学脳研究所 遺伝子機能解析学分野) 小原 知之(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学) 新井 康通(慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター) 島田 裕之(国立長寿医療研究センター 老年学社会科学研究センター |
概要
高齢化が進む本邦における認知症を克服するためには、認知症の発症を遅延させたり、発症を予防するという観点を取り入れることは必須であろう。そのためには、認知症の危険因子と防御因子に対する理解を深めることが大事であり、個々人のリスクを考慮した対応策が求められる。本シンポジウムは、この点について議論をすることが狙いである。百寿者、遺伝的因子、生活習慣、運動・身体活動などを切り口に認知症の危険因子と予防因子について第一線で研究されている気鋭の専門家から発表をいただき、今後の展望について皆様と議論を行いたい。
座 長 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) 岩坪 威(東京大学大学院医学系研究科 神経病理学分野) |
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演 者 | : |
Samantha Budd Haeberlein (Biogen Inc.) Rachelle S. Doody (Global Head of Neurodegeneration and AD Franchise Head PD Neuroscience F. Hoffmann-La Roche Ltd.) Ana Graf (Global Program Head, Neuroscience, Novartis Pharma AG) Michael D. Devous (Vice President of Imaging, Avid Radiopharmaceuticals( a wholly owned subsidiary of Eli Lilly)) Johan Luthman (Neurology Business Group, Eisai Inc., Wood Cliff Lake, NJ, USA) John Thipphawong (Janssen Research and Development, Fremont, California, USA) |
概要
1990年代のアルツハイマー病の病態研究からアミロイドカスケード仮説が提唱され、21世紀に入るとアミロイドβをターゲットにした疾患修飾薬の大規模治験が開始され、その効果が臨床の場で試されようとしている。本シンポジウムでは、アミロイドβをターゲットにした疾患修飾薬について、バイオジェン、ロシュ/中外、ノバルティス、イーライリリー、エーザイ、ヤンセンファーマの各製薬会社の開発責任者から臨床治験の最新情報と将来展望について発表していただき、疾患修飾薬成功に向けての道筋を議論する。
座 長 | : | 赤松 直樹(国際医療福祉大学医学部神経内科/福岡山王病院脳神経機能センター) 伊藤ますみ(上善神経医院) |
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演 者 | : | 赤松 直樹(国際医療福祉大学医学部神経内科/福岡山王病院脳神経機能センター) 久保田有一(TMG あさか医療センター) 堀之内 徹(北海道大学大学院医学院神経病態学講座精神医学教室) 葛谷 聡(京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座臨床神経学) |
概要
高齢者人口の増加に伴い、認知症とともに高齢発症てんかんも増加し、日常臨床の場で遭遇する機会が稀ではない状況となっている。しかし、高齢発症てんかんについては、まだ医療者側にも十分周知されておらず、また、一般のてんかんとは異なる特徴的な臨床症状を持つため、正確な診断が難しい面がある。特に、認知症との鑑別は治療可能な病態を見逃さない意味でも重要である。さらに、近年認知症とてんかんとの関連が注目され、双方からの研究アプローチによる認知症の病態解明も期待されている。本シンポジウムでは、高齢発症てんかんの概観、認知症との関連、各診療科における問題などを取り上げ、認知症臨床への新たな提言の場としたい。
座 長 | : | 遠藤 英俊(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 長寿医療研修センター) 大西 丈二(名古屋大学医学部附属病院 老年内科) |
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演 者 | : |
武田 章敬(国立長寿医療研究センター) 鷲見 幸彦(国立長寿医療研究センター) 田中 誠(医療法人理智会 たなか往診クリニック) 田中 志子(医療法人大誠会 内田病院) |
概要
認知症施策の進展により、この分野の最近の変化は著しい。新オレンジプランもその進展に多大な影響を与えてきたが、2018年4月からは介護保険法の改正により、認知症施策がしっかりと法律に位置づけられた。これも老年医学会や国立長寿医療研究センターの関与が直接にしろ、間接にしろ、少なからず影響を与えてきた。さて、認知症ケアパスの作成に伴い、認知症初期集中支援チームが4月より全市町村で開始されている。確かに未診断や未サービス利用者が多く、初期の関与は大きいが、一方で困難事例も存在する。また急性病院では認知症ケア加算が導入され、一気に認知症の入院受け入れが比較的スムーズになり、身体拘束も減らす方向で検討されている。こうした診療報酬上の誘導は大きな意義がある。しかしながら看護師の条件が厳しく、いまだに導入に至らない病院も多い。また今後は認知症の在宅医療も重要性が高い。地域包括ケアを実現するために、また家族を支援するためにも認知症の在宅医療は避けて通れない。こうした状況を認知症専門医が理解することが重要である。また認知症の家族支援やケアの方法も日進月歩であり、専門医に理解してほしい内容は多い。そこで本シンポジウムにおいて、認知症に対する医療とケアの現状を把握することは意義が大きい。ぜひ多くの先生方にシンポジウムへの参加を期待している。
座 長 | : | 秋山 治彦(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター臨床研究部) 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
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演 者 | : |
和氣 弘明(神戸大学大学院医学研究科 システム生理学分野) 岩原 直敏(札幌医科大学 神経内科学講座) 片岡 洋祐(理化学研究所生命機能科学研究センター) Tsuneya Ikezu |
概要
AD脳におけるミクログリア活性化には、神経細胞障害性というマイナスの面とAβ沈着除去というプラスの面がある。AD脳ではAβ貪食の処理が難しく、かつAβが新たに産生され沈着し続けるため、他の変性疾患に比べてミクログリアの反応はより高度で長期間持続するため複雑な挙動を示す。ミクログリア活性化を中心とする炎症反応は周囲の神経細胞を障害すると考えられミクログリアの機能を抑制する治療が検討されている一方、逆にミクログリアをさらに活性化させてAβ沈着除去の促進をはかるべきだとの考えもある。本シンポジウムでは、ADにおけるミクログリアの生理機能と病的機能変化を踏まえた治療戦略について議論する。
座 長 | : | 宮永 和夫(南魚沼市立ゆきぐに大和病院) 干場 功(若年認知症家族会 「空知ひまわり」) |
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演 者 | : | 宮永 和夫(南魚沼市立ゆきぐに大和病院) 竹内 弘道(全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会) 西野 充(特定非営利活動法人 D カフェまちづくりネットワーク) 平野 雅宣(NPO 法人 北海道若年認知症の人と家族の会) |
概要
認知症の診断は、発症前であれ終末期であれ治療という目的のために行われる。そして、治療は病気を治癒させることを目的とするが、現在の医療レベルで治癒困難な場合は、本人と家族のQOLを最善にすることが目的となる。ただ、本人と家族のQOLは個々人によって異なるため、彼らの生活スタイルと願望を出来るだけ多く知ることが必要である。それは、映像や書籍などの仮想現実とともに、本人や家族が発する生の声に直接耳を傾けることである。当シンポジウムは、本人と家族の方々に思いを語っていただく場である。
座 長 | : |
山口 修平(島根大学医学部内科学講座 内科学第三) 吉澤 利弘(NTT 東日本関東病院 脳神経内科) |
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演 者 | : |
吉澤 利弘(NTT 東日本関東病院 脳神経内科) 岸本泰士郎(慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室) 小野田慶一(島根大学学術研究院医学・看護学) 大江 和彦(東京大学大学院医学系研究科 医療情報学分野) |
概要
都市部から地方までどこでも、数多くの認知症患者さんが在宅生活を送っている。これらの方々が住み慣れた場所でその人らしく暮らしていただくには、医療と介護、さらに地域住民が連携したシステム作りが欠かせない。しかし地方では移動距離が長く、また都市部では人と人が顔を合わせる関係が乏しく、情報交換が十分にできていない場合が少なくない。このような問題を解決するために、高齢者にもわかりやすいICTシステムの開発と活用が望まれている。本シンポジウムでは、この領域での先進的な取り組みを紹介いただく予定である。
座 長 | : |
葛原 茂樹(鈴鹿医療科学大学 看護学部) 宇高不可思(住友病院 神経内科) |
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演 者 | : |
宇高不可思(住友病院 神経内科) 新堂 晃大(三重大学大学院医学系研究科 神経病態内科学) 長田 乾(横浜総合病院 神経内科) 長谷 佳樹(英国ニューカッスル大学 神経科学研究所 脳血管研究グループ) |
概要
血管性認知症(VaD)の有病率に大きな変化はないと報告されているが、超高齢化に伴う脳血管障害(CVD)の病態の変貌に伴いVaDの病態も変貌していくものと思われる。超高齢社会で増加するCVD は、心房細動による心原性脳塞栓症、アミロイド血管症(CAA)による大小様々なタイプの梗塞や出血、悪性腫瘍に伴う脳梗塞(Trousseau症候群)、抗血栓薬や抗凝固薬内服中の脳出血などであることから、VaDのタイプも、塞栓性梗塞によるVaD、高血圧性あるいはCAAに伴う出血性VaDや小血管病性VaD、さらには、VaD と変性疾患との合併例などが増加すると考えられる。本シンポジウムでは変貌しつつあるVaDの病態の現状、診断、予防、治療対策などについて議論したい。
座 長 | : |
村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科 精神医学) 數井 裕光(高知大学教育研究部医療学系臨床医学部門) |
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演 者 | : |
植野 仙経(京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座 精神医学教室) 高倉 祐樹(北海道医療大学 リハビリテーション科学部 言語聴覚療法学科) 樫林 哲雄(兵庫県立リハビリテーション西播磨病院 認知症疾患医療センター) 三嶋 亮(京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座精神医学教室) |
概要
重複記憶錯誤という稀な精神症状を例として、認知症の精神症状の病態理解にはどのような方法論がありうるかを考える。検査値・検査成績として記録できる客観的症状とは異なり、主観体験として表出される精神症状の場合、そもそも患者の体験を「理解」するというのはどういうことなのかが問題となる。神経心理学、精神病理学をそれぞれ専門とする演者間のクロストークから、認知症に伴う主観的精神症状へのアプローチ全般について、新奇な発想が生まれることを期待する。
座 長 | : |
猪原 匡史(国立循環器病研究センター 脳神経内科) 丸山 博文(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 脳神経内科学) |
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演 者 | : |
三宅 幸子(順天堂大学医学部免疫学) 齊藤 聡(国立循環器病研究センター 脳神経内科) 細見 直永(広島大学大学院 脳神経内科学) 森田 英利(岡山大学大学院 環境生命科学研究科) |
概要
脳卒中、多発性硬化症、認知症を含む様々な脳疾患の病態に、口腔を含む消化管の細菌叢(マイクロバイオーム)が関連する。また、メタゲノム解析は、腸内細菌群の全遺伝子数は330万個に達し、ヒトの遺伝子の100倍以上であることを明らかにした。これらの事実は、消化管と脳を結ぶ経路を標的とする新たな創薬基盤が存在することを予測させる。本シンポジウムでは、認知症を含む各種脳疾患の病態機序を、脳─腸あるいは脳─口連関を基軸に据えて解き明かしながら、今後の新しい認知症予防法を討論する機会を提供する。
座 長 | : |
加藤 隆司(国立長寿医療研究センター 放射線診療部) 石井 賢二(東京都健康長寿医療センター 神経画像研究チーム) |
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演 者 | : |
徳丸 阿耶(東京都健康長寿医療センター 放射線診断科) 加藤 隆司(国立長寿医療研究センター 放射線診療部) 吉田 光宏(独立行政法人国立病院機構 北陸病院) 波田野 琢(順天堂大学医学部 脳神経内科) |
概要
認知症診断における最近の画像診断の進歩はめざましい。特に、早期に適切な診療計画を立てる上で、画像診断の果たす役割は大きい。本シンポジウムでは、日常の認知症診療の流れの中で、MRI・脳血流SPECT・MIBG心筋シンチ・DaT SPECTをどのように用いるべきか、適切/不適切な使用例、典型的な所見、判断の難しい症例、また、陥りやすいpitfall等について、経験豊富な先生方に症例にもとづいてdiscussionしていただく。
座 長 | : | 粟田 主一(東京都健康長寿医療センター 研究所) 高丸 勇司(小樽市立病院 認知症疾患医療センター) |
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演 者 | : | 平井 茂夫(入間平井クリニック) 助川未枝保(船橋市三山・田喜野井地域包括支援センター) 大辻 誠司(砂川市立病院 認知症疾患医療センター) 原 祐子(公益財団法人 西熊谷病院 埼玉県認知症疾患医療センター) |
概要
認知症疾患医療センターには、質の高い専門医療の提供とともに、地域連携を推進することによって、質の高い診断後支援を可能とする社会環境の整備が求められている。そのためには、認知症疾患医療センターと関係諸機関の専門職が、それぞれの役割分担のもとで、効果的な地域ネットを構築する必要がある。このシンポジウムでは、認知症疾患医療センターに求められている地域連携推進機能と、認知症とともに生きる本人や家族の暮らしをサポートする地域ネットの構築について、実践的な活動や課題を討議したい。
座 長 | : |
永井 義隆(大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学寄附講座) 木下 彩栄(京都大学大学院医学研究科 在宅医療看護学分野) |
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演 者 | : |
林 悠(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)) 皆川 栄子(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第四部) 石田直理雄(国際科学振興財団 時間生物学研究所) 上田 泰己(東京大学大学院医学系研究科) |
概要
従来、睡眠障害は神経変性型認知症の随伴表現型の一つと考えられていたが、近年の疫学的研究から睡眠障害は認知症の発症や病態進行に関わるリスク因子の一つである可能性が指摘されている。しかしながら、その因果関係・メカニズムの解明につながる基礎的研究はまだ十分には進んでいない。本シンポジウムでは、認知症研究者と睡眠・生体リズムの基礎研究者が集まり、睡眠・生体リズムと認知症の関連について、臨床的知見から基礎的研究も含めて議論する。
座 長 | : |
長谷川成人(公益財団法人東京都医学総合研究所 認知症・高次脳機能研究分野) 高島 明彦(学習院大学 理学部 生命科学科) |
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演 者 | : |
徳田 隆彦(京都府立医科大学 分子脳病態解析学) 小野麻衣子(量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所) 細川 雅人(東京都医学総合研究所 認知症・高次脳機能研究分野認知症プロジェクト) 武田 朱公(大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座) |
概要
アルツハイマー病や前頭側頭型認知症などの病態進行に深く関わるタウについて、早期診断や治療標的としての関心が高まっている。タウの生理機能や病態を詳細に分析し、患者の脳では何がおこっているのか、それをどのように検出するか、病態を再現するモデルはあるか、また病態進行を抑えるにはどのような手段があるか等について最新の研究を紹介して頂き、タウを標的とする診断、治療戦略を議論する。
座 長 | : |
齋藤 正彦(東京都立松沢病院) 深津 亮(公益財団法人 西熊谷病院 埼玉県認知症疾患医療センター) |
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演 者 | : |
岩志和一郎(早稲田大学法学学術院) 井藤 佳恵(東京都立松沢病院 精神科) 樫山 鉄矢(東京都立松沢病院一般科) 猪熊 律子(読売新聞東京本社編集委員) |
概要
認知症の高齢者に関わる医療においては、患者の医療同意に関する意思能力が十全ではない場合が少なくない。こうした事態に対処するために、特定の個人に代諾権を認める方法、患者本人の意思を事前に表示させる方法等で対応しようという流れがある。臨床の場に立てば、このような方法はあまりに安易で無責任に思われる。認知症の高齢者の意思能力をあるかなしかで区別することも、同意、非同意という区別も、臨床的にはあまり意味をなさない。シンポジウムでは、このことについて法律、精神医療、身体救急医療の立場から論じ、さらにジャーナリストあるいは、非専門家の立場からの意見を合わせ、医療者の倫理について考える。
座 長 | : | 岩田 淳(東京大学医学部附属病院 神経内科) 大河内正康(大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室) |
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演 者 | : | 間野 達雄(東京大学医学部附属病院 神経内科) 河原 行郎(大阪大学大学院医学系研究科) 築地 仁美(名古屋市立大学薬学部病態生化学分野) 永井 義隆(大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学) |
概要
神経細胞は分化が完了した細胞であり、生下時に決定した遺伝情報を何十年という長きにわたり一生涯使い続ける。正常な神経細胞機能の維持にはこの遺伝情報の物質的の本体であるDNA から始まり、RNA、タンパク質という3つのコンポーネントの緻密な制御が重要である。タンパク質凝集体の神経変性過程における重要性はすでに知られるところであるが、近年の研究から、種々のRNA結合タンパク質の機能異常、DNA傷害の蓄積が加齢、神経変性過程に関与していることが明らかになってきた。本シンポジウムでは様々な観点から神経細胞における核酸恒常性の維持が持つ意義について検討し、その破綻が神経変性疾患の発症に与える影響、更にはその臨床的意義について議論したい。
座 長 | : |
川勝 忍(福島県立医科大学会津医療センター 精神医学講座) 池田 学(大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室) |
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演 者 | : |
品川俊一郎(東京慈恵会医科大学 精神医学講座) 川勝 忍(福島医大会津医療センター 精神医学講座) 横田 修(きのこエスポアール病院精神科) 繁信 和恵(公益財団法人浅香山病院精神科) |
概要
前頭側頭型認知症について、多職種を含めた多くの方に理解して頂くために、代表的な疾患で特定疾患にもなっている行動異常型前頭側頭型認知症と意味性認知症を中心に、臨床、病理、ケアのそれぞれの側面から、それぞれのエクスパートに豊富な経験を通じて議論する。その中で、典型的な若年発症例だけでなく、今まであまり取り上げられてこなかった65歳以降のより高齢発症例の例についても診断、鑑別診断、病理の問題点を考えてみたい。
座 長 | : |
齊藤 祐子(国立精神・神経医療研究センター 病院臨床検査部) 山田 正仁(金沢大学大学院 脳老化・神経病態学(神経内科学)) |
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演 者 | : |
吉田 眞理(愛知医科大学 加齢医科学研究所) 齊藤 祐子(国立精神・神経医療研究センター 病院臨床検査部) 高尾 昌樹(埼玉医科大学国際医療センター 脳神経内科・脳卒中内科) 石井 賢二(東京都健康長寿医療センター 研究所 神経画像) |
概要
変性型認知症のなかで、非アルツハイマー型認知症が注目されるようになったが、病理学的な有病率に比し、実際臨床において診断する機会はあまり多くないように思う。本シンポジウムでは、実地臨床での診断、ひいては根本治療に向けて、SNAPの概念・最近の進歩についての知見をまとめる。さらに臨床像に加え、PETをはじめとするバイオマーカーをツールとした診断の試みを紹介し、実地臨床に還元するヒントを出すことが出来ればと思う。
座 長 | : |
服部 信孝(順天堂大学医学部付属順天堂医院 脳神経内科) 長濱 康弘(医療法人花咲会 かわさき記念病院) |
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演 者 | : |
吉田 光宏(独立行政法人国立病院機構 北陸病院) 藤城 弘樹(医療法人花咲会 かわさき記念病院) 西尾 慶之(東京都立松沢病院) 長濱 康弘(医療法人花咲会 かわさき記念病院) |
概要
レビー小体型認知症(DLB)はアルツハイマー型認知症(AD)に次ぐ頻度の認知症疾患で「第2の認知症」と言われる。遭遇する機会は多いが、ADや他の疾患とは異なる様々な特徴があり、診療やケアの場面で戸惑うことがある。本シンポジウムでは、2017年ガイドラインを踏まえたDLBの診断、早期診断、鑑別診断、治療やケアの対応について、実臨床に役立つ情報を提供するという視点で講演を企画している。
座 長 | : | 横田 隆徳(東京医科歯科大学大学院脳神経病態学分野(神経内科)) 高橋 良輔(京都大学大学院医学研究科 臨床神経学(神経内科)) |
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演 者 | : | 横田 隆徳(東京医科歯科大学大学院脳神経病態学分野(神経内科)) 小比賀 聡(大阪大学薬学研究科) 位高 啓史(東京医科歯科大学生体材料工学研究所 生体材料機能医学分野) 青木 吉嗣(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部) |
概要
昨年度に脊髄性筋萎縮症の根本治療薬としてヌシネルセンが欧米、日本で認可されついに核酸医薬による神経変性疾患の分子標的治療は幕をあけた。タウを標的にしたアルツハイマー病の治験もphase Iに入る段階になり、認知症をきたす神経変性疾患も今後次々に臨床治験にはいることは間違いない。本シンポジウムでは、核酸医薬の化学的、生物学的な基礎事項をオーバービューしつつ、先端的核酸医薬の創薬状況を俯瞰したい。
座 長 | : |
葛谷 雅文(名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学) 神﨑 恒一(杏林大学医学部高齢医学) |
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演 者 | : |
葛谷 雅文(名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学) 神﨑 恒一(杏林大学医学部高齢医学) 櫻井 孝(国立長寿医療研究センター もの忘れセンター) 小川 純人(東京大学大学院医学系研究科加齢医学) |
概要
わが国の高齢化が顕著に進む中、認知症高齢者の急増とともにそのような患者の身体的な問題も増えてきている。フレイルは最近注目される概念であり、身体機能、精神・心理・認知機能、社会的機能の低下がもたらす“高齢者の自立を脅かす状態” である。認知症患者は身体的にフレイルになることはよく経験するが、身体的もまた認知機能低下のリスクになる。そのような、認知機能障害と身体的フレイルの関係について、本シンポジウムでは総括的に捉えることを目指す。
座 長 | : |
丹羽 潤(医療法人社団明日佳 札幌宮の沢脳神経外科病院 脳神経外科) 徳田 禎久(社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院 脳神経外科) |
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演 者 | : |
木村 輝雄(日本赤十字社 北見赤十字病院 脳卒中センター 脳神経外科) 鰐淵 昌彦(札幌医科大学医学部 脳神経外科) 小笠原邦昭(岩手医科大学医学部 脳神経外科) |
概要
脳神経外科診療においても認知症を常に意識した診療が行われるようになってきている。超高齢社会を迎え、認知症の原因として複合病変が増加し疾患診断を難しくしている中、本シンポジウムでは改めて正常脳圧水頭症の診断・治療を取り上げ、また脳神経外科診療にかなり特化したものとなるが、脳腫瘍に焦点を当てると共に脳神経外科手術の際に注意が払われている術前後の認知機能の変化に関する多角的な検討の実際について議論したい。
座 長 | : |
岩田 修永(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 ゲノム創薬学研究室) 富山 貴美(大阪市立大学大学院医学研究科 老年医科学大講座 認知症病態学) |
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演 者 | : |
森 望(長崎大学医学部神経形態(第一解剖)) 原 英二(大阪大学微生物病研究所 遺伝子生物学分野) 眞鍋 一郎(千葉大学大学院医学研究院) 本橋ほづみ(東北大学加齢医学研究所 遺伝子発現制御分野) |
概要
アルツハイマー病の発症率は加齢とともに増大することから、加齢が認知症の最大の危険因子である。しかし、加齢によって誘発されるどのような老化関連因子がAβ蓄積をはじめとするアルツハイマー病の病態に深く関わるかは十分に理解されていない。このセッションでは、老化研究から疾患を修飾する新たな標的や作用点を考えたい。一方、身体を健康に保つことが認知症予防につながることも最近の話題であり、加齢に伴う成人病の発症率の増加と脳疾患との関わり、臓器間ネットワークを介した末梢性疾患と脳疾患との関連性、細胞老化または細胞寿命と酸化ストレスとの関わりなどから、老化研究を通して認知症の克服への道を模索する。
座長 | : | 鈴木 利治(北海道大学大学院薬学研究院 神経科学) |
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【基礎】
演 者 | : | 野中 隆(東京都医学総合研究所・認知症プロジェクト) |
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【臨床】
演 者 | : | 大河内正康(大阪大学大学院 医学系研究科・精神医学教室) |
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座 長 | : | 下濱 俊(札幌医科大学医学部 神経内科学講座) |
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演 者 | : | 石合 純夫(札幌医科大学医学部 リハビリテーション医学講座) 冨本 秀和(三重大学大学院医学研究科 神経病態内科学) 内海久美子(砂川市立病院 認知症疾患医療センター) 羽生 春夫(東京医科大学医学部 高齢総合医学分野) |