第43回高次脳機能障害学会を2019年11月28日（木）29日（金）に杜の都仙台にて開催いたします。テーマは「時をかける症例研究」としました。神経心理学や高次脳機能障害学分野では、多数例の検討と同様に症例研究が重要であることは、これまでの研究史が証明しているように思います。今日でもしばしば引用される偉大な先人達の症例報告に負けない、後世に残るような「時をかける症例研究」が本学会で報告されることを期待しております。

「とっておきの蔵出し症例」「症例検討の夕べ」という企画では、一例一例の症候や検査結果を、全国から集まる俊英とともに、じっくりと検討し議論できる機会を提供いたします。そのほかに、会長講演、教育講演、debate企画、我が恩師山鳥重先生に関係する企画、シンポジウム1-2題などを準備中です。

ただ、本学会の学術総会は、一般演題を最も大切にしてきた伝統があります。多くの企画シンポジウムが並び立つ他学会の学術集会とは異なり、「主役はあくまでも一般演題である」という貴重な伝統を、可能な限り今回の学術総会でも引き継いでいきたいと考えています。できるだけ多くの方のご参加を賜り、壇上やフロアから熱い思いを語って頂くことを切に希望いたします。

会場となる仙台国際センターは2014年に本学会が開催された施設ですが、新しく大規模な展示棟が増設され、ポスター会場や企業展示や休憩スペースとして広く使用できる予定です。また、地下鉄東西線が開通し仙台駅からのアクセスが非常に便利になりました。近くには青葉山城跡、広瀬川があり、散策にも絶好の位置にありますますので、快適な学会活動を楽しんでいただけることと存じます。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。