第31回泌尿器科分子・細胞研究会 The 31st Japanese Society for Molecular and Cellular Urology

ご挨拶

第31回泌尿器科分子・細胞研究会
会 長:溝上 敦
(⾦沢⼤学⼤学院医薬保健学総合研究科 泌尿器集学的治療学 教授)

 2022年2月25日(金)〜26日(土)に開催いたします第31回泌尿器科分子・細胞研究会ですが、COVID-19の第6波の到来を踏まえ、安心安全に学会に御参加いただけることを最優先と考え、苦渋の決断ではあるのですがWeb開催とさせていただきます。本来であれば現地にて活発に議論を行い、冬の金沢を満喫いただきたかったところではございますが、ご了承いただけますようお願い申しあげます。
また、伝統ある本研究会の担当をさせていただきますことを、医局員一同心より感謝申し上げます。

 本研究会の前身は泌尿器科細胞解析研究会で、当時はまだDNAやRNAの解析に関する研究は少なく、フローサイトメーターを利用した細胞を解析した研究成果を発表することが多かったように記憶しています。しかし、時代の流れと共に解析が細胞から遺伝子へと変化していきました。また研究には流行というのがあります。様々な年代の面白い発見・手技に歩調を合わせるように研究も進んでいるように思います。泌尿器科にまつわる基礎研究も同じように日進月歩で進んでいるのではないでしょうか。ただ、泌尿器科医としては基礎研究だけの成果で終わらせてはならないと思います。やはり基礎研究の成果をいかに臨床と結びつけていくかがとても重要なことではないかと思います。

 本研究会のテーマを「ナノ・ミクロ・マクロのキャッチボール」とさせていただきました。これは遺伝子、タンパク質、細胞、組織で起こる現象の相互作用を泌尿器科医として理解し、疾患・生理現象にどのように結びつけていくかが重要であるということ、またそれを勉強する場を提供してくれるのがこの研究会であるということで決めさせていただきました。是非ともナノ・ミクロ・マクロで観察される現象を様々な視点から結びつけて、本研究会で発表し、議論していただければ思います。Web上で挙手・ご質問をいただけるシステムを整える予定です。

 医局員一同、しっかりと準備を進めて参りますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。