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第59回日本核医学会学術総会・第39回日本核医学技術学会総会学術大会

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ご挨拶/第59回日本核医学会学術総会

第59回日本核医学会学術総会
会長 望月 輝一
愛媛大学大学院医学系研究科 放射線医学

 このたび、第59回日本核医学会学術総会の会長を拝命いたしました。会員ならびに関係の皆様には謹んでご挨拶申し上げます。

 第59回日本核医学会学術総会は2019年11月1日(金)から3日(日)までの3日間、松山市総合コミュニティセンター(愛媛県松山市)にて、第39回日本核医学技術学会総会学術大会(三村浩朗会長、川崎医療福祉大学)との共同開催で行われます。愛媛での開催は、第31回核医学会総会が濱本研会長(初代愛媛大学医学部放射線医学教授、元日本核医学会理事長)のもと1991年10月24-26日に行われて以来28年ぶりとなります。

 メインテーマは、「アイデアあふれる核医学」 “Nuclear Medicine:Fountain of Ideas for Precision Medicine” としました。昨今のCT/MRの発展は目覚ましく”病気が見える”時代になってきました。逐次近似画像再構成法を始め核医学で用いられてきた多くの解析手法や画像再構成法はCTやMRにも活かされています。昨今ではCT/MRも詳細な解剖画像に加えて機能・血流などの生理的情報をも提供出来るようになってきました。即ちアイデアあふれる沢山の核医学の手法がモダリティーの壁を越えて役立っています。

 一方で、放射性同位元素の種類を変えて診断(Diagnosis)と治療(Therapy)を行う
“Theranostics”という言葉が登場して、世界的に注目されています。従来から使用されているβ線放出核種に加えα線放出核種を用いた治療用薬剤の開発や臨床応用も始まりました。また、再生医療や免疫チェックポイント阻害剤、Immuno-Oncologyなどの最先端医療において、治療を実施する際の患者選択、あるいは治療後の効果判定にPET検査が応用されようとしています。

 みなさんの様々なアイデアで核医学を発展させて、さらにそれ等を医学全体に役立て頂くことを期待します。

 11月初旬は愛媛では紅葉が始まるころで大変過ごし安い気候です。学会と共に、ぜひこの紅葉や松山城・道後温泉、松山の美味しいものを沢山楽しんで頂ければ幸いです。ぜひ松山に「おいでなもし」