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第123回日本精神神経学会学術総会 - The 123rd Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

The 54th Annual Meeting of Japanese Society for Vascular Surgery

第123回日本精神神経学会学術総会 - The 123rd Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

会長挨拶

第123回日本精神神経学会学術総会
会長 岩田 仲生
(藤田医科大学 学長)

 2027年(令和9年)6月に名古屋市において開催予定の、第123回日本精神神経学会学術総会の会長を務めさせていただくこととなりました。本総会は、COVID-19パンデミックを経て、AIが台頭する世界や日本が大きな転換期を迎える中で開催されます。この激動の時代において、精神医学が果たすべき役割を再定義し、学会のさらなる発展に寄与する場となるよう、準備を進めております。
 日本は2050年に総人口がピーク時の約75%まで減少し、高齢化率が40%を超えるという、人類史上未だ経験のない急速な人口減少と高齢社会に直面しています。経済の低成長や格差拡大が懸念される中、労働生産性の向上やデジタル化、AI技術の導入、そしてリスキリングが強く求められています。これらの社会活動を支える根幹こそが「精神の健康」であり、その重要性は加速度的に高まっています。医師の働き方改革を含め、私たち医療従事者も新しい社会のあり方に適合していかなければなりません。

本総会のテーマと「5つの柱」
 本総会のメインテーマは「精神医学・医療における未来への羅針盤づくりのために」です。日本の精神医療が誇るユニバーサルケアと高い水準を維持しつつ、医療の枠を超えて社会発展に資する活動を展望できるよう、以下の「5つの柱」をプログラムの軸に据え、議論を深めてまいります。

  1. 精神医学研究を基盤にした精神医療の進展
    科学的根拠に基づいた最先端の研究成果を、いかに実臨床の場へと還元し、医療の質を向上させていくかを追求します。
  2. 診断・治療に加え予防を含めた社会とのコミュニケーション
    単なる病気の克服に留まらず、発症前の予防から社会復帰までを見据え、社会全体と双方向の対話を構築することが不可欠です。
  3. 健康教育と啓発
    精神疾患に対する正しい理解を広め、偏見を打破するための教育活動と、社会に対する積極的な啓発活動を推進します。
  4. 医療インフラの整備
    人口減少・高齢化社会においても、持続可能で高品質な医療を提供し続けるための新しい医療提供体制のあり方を展望します。
  5. 医療倫理と患者権利の保護
    高度な医療技術やAIが導入される時代だからこそ、医療の根幹である倫理観と、患者の皆様の権利をいかに守り抜くかが問われています。

 これらの要素は何一つ欠かすことのできないものであり、本総会が未来に向けた確かな「羅針盤」を創り出す場となることを目指します。

持続可能な総会運営と学びの場
 学術プログラムにおいては、会員の皆様が効率的に、かつ深く学べるよう、最新最先端の内容をコンパクトに提供することを重視いたします。会場となる名古屋市は、2026年開催のアジア競技大会およびアジアパラ競技大会に向けた再開発が着実に進行しており、メイン会場の名古屋国際会議場も大規模な改修を経て、2027年4月にリニューアルオープンする予定です。宿泊施設や交通インフラを含め、新しく生まれ変わった名古屋の地で、会員の皆様をお迎えできることを大変嬉しく思っております。
 運営面では、愛知県精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会、そして愛知県・名古屋市といった関係各所と強固な連携体制を構築しております。

結びに代えて
 私たちは今、精神医学の未来を自らの手で描き出すべき時代に立っています。2027年6月、リニューアルした名古屋の地で、皆様と共に未来への羅針盤を創り上げることができるよう、全身全霊で邁進してまいる所存です。
 皆様の多大なるご支援と、名古屋へのご集結を心よりお待ち申し上げております。