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第44回日本癌局所療法研究会

ご挨拶

独立行政法人 労働者健康安全機構
関西労災病院 外科
村田 幸平

 このたび第44回日本癌局所療法研究会を2022年7月1日に大阪北摂の千里ライフサイエンスセンターにて開催させていただくことになりました、関西労災病院外科の村田幸平です。
 歴史と伝統があり、私自身も若い時から大いに勉強をさせていただいた本会の当番世話人にご指名を賜り、大辻英吾会長はじめ、世話人および会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 会場となる千里ライフサイエンスセンターは、大阪府の北部、千里中央に位置し、私の母教室であり現在も多大の支援を頂いている大阪大学消化器外科講座に近く、また、外科医として最も長く勤務してきました市立吹田市民病院からも近いところにあります。
 さて、今回は「さまざまな状況下での癌局所療法」として、以下のような主題を考えました。

  1. ロボットによる局所療法
    適応が年々拡大しているロボット支援手術が、癌局所療法に与えるインパクトについて、多領域からのご発表を期待します。
  2. 転移巣に対する局所療法
    いわゆる「オリゴ転移」という概念が浸透してきて、転移巣に対しても積極的な局所療法を行うことで予後の向上が得られることがわかってきました。切除、放射線照射、局所薬物療法などさまざまな治療が考えられます。転移巣に対する局所療法の意義についての議論を期待します。
  3. 播種に対する局所療法
    腹膜播種に対する減量手術と温熱化学療法は本邦では普及しているとは言えません。最近ガイドラインも公表されたため、ここでもう一度議論して頂きたいと思います。胸膜播種や髄膜播種に対する局所療法の工夫も歓迎します。
  4. QOL向上や症状緩和をめざした局所療法
    消化管の癌における症状緩和のための原発巣切除のように、根治不能な状態のステージIV症例でも局所療法の意義はあります。たとえ生存期間が延長しなくても、QOL向上に役立つ局所療法についての議論を期待します。ストマやバイパスの意義についての演題も歓迎します。

 主題以外でも、一般演題として、症例報告を含めたあらゆる癌治療に関連する演題登録を期待します。
 現時点ではまだまだコロナ渦の先行きは見通せず、発表形式については不確実な状況ですが、本研究会はすべての演題に「癌と化学療法」誌(PubMed登録ずみ)への投稿をお願いしており、査読の先生方のご尽力で、高い採択率で掲載されています。発表を形として残しておくことは重要なことだと思います。
 千里ライフサイエンスセンターは新大阪、伊丹空港からいずれも15分と便利な場所です。「太陽の塔」のある千里の地で、みなさまにお会いできるのを心から願っております。

令和3年12月