会長挨拶

第67回日本生殖医学会学術講演会・総会

会長 久慈直昭

(東京医科大学 産科婦人科学分野 教授)

会長 久慈直昭

このたび、第67回日本生殖医学会学術講演会・総会を2022年11月3日、4日に横浜で開催させていただきます。

来年2022年には体外受精を中心とする生殖補助医療の保険収載が予定されています。
また2020年の生殖補助医療法成立により、これまではっきりしていなかった精子提供/卵子提供で生まれた家族の親子関係も明確に規定され、第三者の精子・卵子を使用する不妊治療についても患者さん・あるいは生まれた子どもに優しい医療を目指す方向が示されています。

一方でこの法律により、保険を負担する保険者と患者・医療者、あるいは第三者の精子・卵子を使用する不妊治療を見る一般の人々の考え方など、不妊治療と社会との関係はこれまで以上に密接なものとなってきます。
そこで今回の学術講演会はテーマを「生殖医療と社会」とさせていただきました。皆様とともに先端的な医療・基礎科学と、それをとりまく社会との関係における問題点を抽出し、解決策を考え、より良い未来を創っていく一助となればと考えております。

東京医科大学にとって生殖医学会を開催させていただくのは教室始まって以来のことであり、大変名誉なことと喜ぶ一方で、COVID-19感染はまだ終息が見えておらず、開催形式も含めてその責任の重さをあらためて感じております。

我が国で初めて近代世界に開かれた港、横浜で、皆様と共にこの学会を成功させるために、教室員一同、力を合わせて準備をしていく所存です。皆様のご来駕を心より、お待ちしております。

(2021年11月吉日)

トップへ