第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会

JSRR

ご挨拶

第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
会長 中元 秀友
埼玉医科大学 総合診療内科 教授

中元 秀友

今回、令和5年3月18日から19日の2日間、埼玉県さいたま市のソニックシティにおいて第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会を開催させて頂く運びとなりました。大会のテーマは「連携で生きる腎臓リハビリテーション」としています。これは腎臓リハビリテーション学会が多職種のチーム医療でより生きてくることから、チーム連携を話題の中心に考えたもので、多くの参加者と活発な議論ができることを期待しています。

令和元年12月に中国の武漢市から発症したとされるCOVID19の猛威は止まることもなく、令和4年に入っても世界中で猛威を奮っています。COVID19の影響で、多くの学会が中止、あるいは縮小開催、ハイブリッドやWeb中心で行うなど大きな影響を受けています。令和5年3月には現地で皆さんと集まって開催できると思っていますが、現在なお確定的なことは不明です。開催形式については、今後のCOVID19の状況を見ながら随時報告させて頂きます。是非とも多くの皆さんのご参加を期待しています。

腎臓リハビリテーションは、腎不全患者に対して、運動療法、教育、食事療法、精神的ケアなどを行う新たな内部障害リハビリです。主要な運動療法は、栄養低下・炎症複合症候群改善、異化抑制、運動耐容能改善、QOL改善などをもたらすことが知られています。そのような腎臓リハビリの一層の普及ならびに医学的発展を目的として、職種を超えた学術団体として「日本腎臓リハビリテーション学会」が2011年に学会として承認されました。それにより、保存期の患者でのリハビリテーションの重要性は広く認識され、腎臓医療に大きな変化がもたらされました。さらに、我が国の透析患者数は年々増加しており2020 年末の施設調査結果によれば透析患者数は 347,671 人に達し、人口百万人あたりの患者数は 2,754 人、患者調査結果による平均年齢は 69.40 歳に達しています。透析患者の年齢は年々高齢化しており、重複障害を有する割合も高くなっています。高齢化に伴うサルコペニアやフレイルも大きな問題です。そのような状況下において、透析患者のリハビリテーションの重要性は誰もが認識しています。2022年の診療報酬改定において、透析患者の透析リハビリテーションに新たな加算が認められました。これは誰もが望んでいた、大きな進歩といえます。今回の学会では、これからの透析リハビリテーションのあり方にも的を絞り、議論をできればと考えています。このように腎臓リハビリテーションに大きな注目が集まるこの時期に、皆さんと埼玉の地で第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会を開催できること、大変嬉しく思っています。

埼玉のさいたま市は東京からも 30分と地の利も良く、紅芋、うどん、うなぎ、武州和牛などの名物も沢山あります。皆さんと埼玉の地でお会いできること、楽しみにしています。

多数の皆さんのご参加を楽しみにしています。