第15回日本腎臓リハビリテーション学会学術総会第15回日本腎臓リハビリテーション学会学術総会

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ご挨拶

第15回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
大会長 小林修三 湘南鎌倉総合病院 院長

この度、第15回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会を、2025年3月15日(土)と16日(日)の2日間、パシフィコ横浜会議センターにて開催致します。

テーマは「楽しいから始める腎リハ~ウェルビーィングな暮らしを求めて」としております。SDGs(Sustainable Development Goals)の目標の一つであるGood Health とWell-Beingを根幹に、『「楽しく」リハビリすることによりその人らしい生活を「楽しく」送ること』の重要性を掲げました。近年、腎疾患患者の高齢化に加え、尿毒症・栄養障害・食事制限など腎疾患の病態や固有の問題等に伴うフレイル・サルコペニアが進行するにつれ、生命予後が低下するだけでなく、健康寿命が損なわれる深刻な問題に直面し続けております。2018年の腎臓リハビリテーションガイドラインの発刊・腎臓リハビリテーション指導士制度の確立、2022年透析時運動指導時加算の算定、など本学会の活動の成果は社会に対し大きな影響を及ぼしておりますが、心血管疾患・認知症・下肢動脈疾患などの様々な合併症を抱えるCKD・透析・腎移植患者のリハビリテーションの分野においては、解決すべき問題は多く残されております。

これらの問題に対し、本学術集会では、医師、理学療法士、看護師、保健師、管理栄養士、行政、企業に至る様々な分野の会員が一堂に集まり、研究成果や医療現場で抱えている問題点などについて有意義な議論を積み重ねる場となることが期待されます。

今回、新しい試みの一つとして、日本音楽療法学会と協力して音楽療法に関するシンポジウムや、トップアスリートの診療に携わるスポーツ総合医学の方と協力した企画、また会場で実際に身体を動かしながら参加する企画など幅広く準備しております。

特別講演には神奈川県知事黒岩祐治氏、女子マラソン金メダリスト有森裕子さん、女優とよた真帆さん、男子体操金メダリスト米田功さん等々、多方面からゲストスピーカーをお招きする予定です。

鎌倉市は横浜から約30分と地の利もよく、鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・江ノ島などの全国的に有名な観光地に加え、建長寺・円覚寺などの歴史ある由緒ある仏閣、さらにはしらす・鎌倉スイーツ・鎌倉野菜などの食の楽しみも多くございます。

多くの皆様にご参加いただけることを心から楽しみにしております。