ご挨拶

第62回日本手外科学会学術集会開催にあたって

第62回日本手外科学会学術集会
会長 岩崎　倫政
北海道大学大学院医学研究院 専門医学系部門
機能再生医学分野 整形外科学教室

この度、第62回日本手外科学会学術集会を2019年4月18日（木）・19日（金）に、札幌コンベンションセンターにて開催させていただきます。北海道での開催は、北大整形外科同門の石井清一先生（当時札幌医大整形外科教授）が1993年に第36回の本学術集会を開催して以来、2回目となります。また、同門の会長としては、2007年の第50回学術集会の会長を務められた荻野利彦先生（当時山形大整形外科教授）以来、私で3人目となります。

学会のメインテーマは、北大の建学精神にちなみ“Be Ambitious, Be Innovative”としました。また、サブテーマとして“運動器外科学としての手外科”、“手外科領域におけるニューフロンティア”、“若き手外科医の飛躍”を掲げました。これらのテーマに沿ったトピックスを中心に、シンポジウムやパネルディスカッションを組んでいく予定です。

近年、医学を含めたライフサイエンスの領域で、本邦の国際的プレゼンスの低下が叫ばれています。サイエンスの発展なしに、革新的医療は生まれてきません。長い歴史のなか、日本の手外科は本学会が中心となり臨床、研究面において世界をリードしてきました。今後、日本の手外科がさらなる国際的リーダーシップをとるには、臨床と研究の両面において若い世代の活躍が必須です。本学術集会が、これを改めて啓蒙する場になればと強く願っております。

北大整形外科教室が本学術集会を開催するのは、今回が初となります。フロンティア精神あふれる北海道　札幌の地で、第62回日本手外科学会学術集会を開催できることを教室員ならびに同門会員一同、たいへん光栄に存じます。多くの先生方のご参加を心からお待ち申しあげます。