第35回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会 - The 35th Japanese Society of Wound, Ostomy & Continence Management

会長挨拶

第35回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
会長 政田 美喜
(三豊総合病院 看護部)

 平素は日本創傷・オストミー・失禁管理学会の活動において皆さまには格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 このたび、第35回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会を2026年7月11日(土)-12日(日)の2日間、香川県高松市にて瀬戸内海を一望できるサンポートホール高松・あなぶきアリーナ香川において開催させていただくことになりました。記念すべき第35回学術集会の会長を拝命し、はじめて四国・香川の地において開催させていただけることは大変栄誉なことであり、会員の皆さまをはじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
 第35回学術集会のテーマは、「未来に懸ける・架ける・翔けるWOC看護」といたしました。学会の理念ともいえる「発展と継承」を四国から本土へ掛かる瀬戸大橋に譬え、一つ目の「懸ける」は、質の高いケアを提供するために臨床経験の積み重ねや新たな研究に挑戦し、未来に向けて自身の専門知識や技術を磨き続けて最善を尽くす、そして2つ目の「架ける」は、医療者と患者、仲間、職種間、地方と都市間などさまざまな繋がり・連携を充実させ、ネットワークをもとに人と人が協働してより効果的なケアを提供する、そして3つ目の「翔ける」は、諸先輩方が残してくれたケアを継承しつつ、更に高い目標に向かって飛躍すること、また国内から国外へ目を向け、研究をはじめ日本の知識・技術を発信し、逆に国外の情報を取込み、未来のWOC看護をより高いレベルに引き上げ発展させるといった未来への想いを込めたテーマとさせていただきました。
 本学術集会のプログラムは、より患者に近い四国と岡山の臨床WOCナースが運営陣であることから臨床の醍醐味を感じてもらえる内容のセッションや講演を企画しております。WOC領域のケアは、全診療科、そして全医療区分の患者に関わることから、本学術集会にお集まりのそれぞれの医療関係者が一堂に会して「うどんのようにコシのある議論を交わし、学びの出汁をしっかり味わう」「四国遍路のように志を持ち一歩一歩積み重ね研鑽し、質の高いWOCケアを探求する」、そして、香川県は「おせっかい」という言葉を大切にする文化があり、これは単なる干渉ではなく、相手を思いやり、助け合う精神を表し、『おせっかい』の心を持って、知識を分かち合い、互いに支え合いながら未来のWOCケアの発展に寄与する貴重な場・機会にしていただけること願っております。
 学会開催地の香川は、特別名勝の栗林公園や、金刀比羅宮、二十四の瞳の小豆島に、瀬戸内国際芸術祭をはじめパワースポットが多くあります。瀬戸大橋を経由して来県されると車窓から瀬戸内の島々を見渡せて絶景が楽しめます。また、県名にも使われているように讃岐うどんをはじめ瀬戸内の海鮮や地酒と共に学術集会を満喫いただけることを願っております。夏休みシーズンでもあり、学会参加と併せ是非香川をはじめ四国・岡山の観光をお楽しみください。
 はじめての開催地となる高松で皆様とお会いできますことをとても楽しみにしております。多数のご参加を現地スタッフと共に心よりお待ち申し上げます。