第71回日本栄養改善学会学術総会

ご挨拶

第71回日本栄養改善学会学術総会
会長 由田 克士
大阪公立大学大学院 生活科学研究科
食栄養学分野 公衆栄養学 教授

 この度、第71回日本栄養改善学会学術総会の会長を仰せつかり、2024(令和 6)年9 月6日(金)~9 月 8 日(日)の3日間にわたり、大阪公立大学(大阪市立大学)杉本キャンパスにて開催させて頂くことになりました。
 今回の学術総会のメインテーマは「総合知による望ましい栄養・食生活の共創 ~誰一人取り残さない栄養改善を目指した実践研究の展開~」と致しました。
 わが国は世界的にも長寿であることが知られておりますが、その理由のひとつに、食生活における望ましい伝統があると指摘されています。しかし、近年における社会状況の急激な変化は、価値観の多様化、生活習慣の乱れ、経済格差の拡大などに結びつき、私たちの栄養・食生活にも種々の影響を及ぼしています。このように複雑な背景を起源とした現代の栄養・食生活課題を、より望ましい方向へ改善させるためには、ひとつの考え方や対応では不十分であり、総合知による実践的な栄養学の必要性が求められています。これからの未来社会を共創していく上で、栄養学がどのような役割を果たすのか、広く議論する場にしたいと考えています。
 本学術総会は、2013(平成25)年に神戸で開催された第60回以来、11年ぶりに日本栄養改善学会近畿支部会が担当致します。時代の変化に応じたコンパクトな運営を目指します。
 開催形式は、現地参加を原則としつつ、多様な形での参加が可能となるよう、オンデマンド配信を併用したハイブリッド形式を予定しています。多くの皆様のご参加と演題発表をお待ちしています。