第31回肝血流動態・機能イメージ研究会
当番世話人 南 康範
(近畿大学医学部 消化器内科)
このたび、第31回肝血流動態・機能イメージ研究会を2025年(令和7年)1月25日(土)に大阪で開催する運びとなりました。
本研究会ではその名の通り「肝臓のイメージング」から「肝疾患の病態や機能をどのように読み解くか?」について毎年熱く討論を繰り広げてきました。昨今の医療業界では細分化が進む状況の中、放射線科医・肝臓内科医・外科医・病理医が領域横断的に集う本会の在り方は非常にユニークです。ちなみに、本会における私の最初の発表は医師4年目(2001年)時に行った「レボビスト造影超音波によるTAE早期治療効果判定」ですが、その後欠かさず本会に参加してまいりました。当時は「質疑応答について時間制限が無し!」だったことから発表には入念な準備が必要でしたし、緊張感のある質疑応答や新たな知見の獲得のお陰で私自身が鍛えられ・育まれたと感謝の念に堪えません。
昨年をもって企業一社による共催の体制が終了となりました。しかし、我々が紡いできた歴史と連帯を途絶えさせないために本会は医師主導の新たな団体として生まれ変わり、今回がリニューアルしてから初めての学術集会になります。そのため、本会のスローガンを「再出発」と致しました。プログラムでは肝疾患における病態生理・病理所見と各種画像所見との関わりを今一度振り返ると共に、肝癌の診断アルゴリズムの日米比較と肝癌薬物療法の画像的効果判定を重要なテーマとしております。また、肝疾患に関わる専門家・研究者が一堂に会し様々な討議を重ねることで、各々が抱く未知や過去の限界を超えていく、その様なストーリーを本研究会ポスターのデザインに込めています。
寒冷の時期ではありますが、大阪にて多くの皆様と再会できるのを心待ちすると共に、実り多き研究会となることを祈念致します。
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