第12回日本心筋症研究会 会長 京都府立医科大学 循環器・腎臓内科学 教授 的場 聖明 |
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このたび2026年(令和8年)5月23日(土)、京都市 京都産業会館ホールにて、第12回日本心筋症研究会を開催させていただきます。
日本心筋症研究会は、日本心不全学会の分科会として2015年に発足し、心筋症の発症機序や診断・治療に関する基礎研究・臨床研究を発表する場として発展してきました。心筋症は、以前は心臓の形態や収縮機能で定義されていましたが、遺伝子異常が直接的な原因となることが報告され、遺伝子診断・画像診断などの診断技術が発展し、ついに選択的心筋ミオシン阻害薬により閉塞性肥大型心筋症の内服治療ができるようになりました。そして、現在も新たな治療薬開発が進んでいます。そこで今回の学会のテーマを『心筋症診療の新展開:「治す」時代へ』としました。
これからは遺伝子治療以外に加え、僧帽弁や三尖弁へのカテーテル治療による心不全診療も進歩し、新たなアプローチが期待されます。このような「治す」時代の心筋症疾患について、多くの研究者や診療従事者が一堂に会して、様々な視点から議論する本研究会は、たいへん重要であると考えています。
一方、心筋症診療には、まだ解決すべき課題が多くあります。本研究会では、広く心筋症や心不全に関する話題について議論できるよう準備を進めてまいります。開催地の 京都産業会館ホールは、地下1階が四条通地下道(26番出口)と直結し京都市の中心の至便な場所にあります。是非多くの皆様に、ご参加いただきたく、お願い申し上げます。