ご挨拶

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 秋季大会を、近畿ブロックの担当で、令和4年11月5日(土)6日(日)に大阪市の大阪国際会議場で開催いたします。会員の皆様にご挨拶申し上げます。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、毎年秋に専門医の生涯教育を目的に専門医講習会を開催してきました。令和2年度から専門医を目指す専攻医を対象とした夏期講習会を専攻医講習として行うこととなり、補聴器相談医委嘱のための講習、日本臨床耳鼻咽喉科医会セッションも同時に日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 秋季大会として開催することになりました。昨年も現地参加とオンライン参加のハイブリッド形式で行われましたが、新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せないことと、参加者の利便性も図り、今年も同じ形式での開催を考えて準備しています。

専門医講習では、18の耳鼻咽喉科領域講習と3つの専門医共通講習を行います。実技講習は1講習1時間で、29コマを準備しています。副大会長でプログラム委員長の猪原 秀典教授と実技講習委員長の角南 貴司子教授と共に、日耳鼻理事会および学術委員会と連携しながらプログラムを作成しています。

専攻医講習では、7つの講習に加えて、3つの専門医認定試験過去問解説講座を行います。試験問題解説は昨年よりも1枠増やし、めまい・平衡領域、鼻科領域、頭頸部領域の3つを行います。今年から新たに専攻医向けの実技講習として、聴覚検査、平衡機能検査、顔面神経機能検査も用意しています。

補聴器相談医委嘱のための講習では、6時間の講義と2時間の実習(耳型採型と補聴器特性測定)を行います。この講義を補聴器相談医更新のための講習会としても使用します。4コマ3時間の講義を受講すると更新のための1単位、8コマ6時間の講義を受講すると更新のための2単位が取得できます。日本臨床耳鼻咽喉科医会のプログラムは昨年同様に2セッションを予定しています。

新型コロナウイルス感染症により様々な影響を受けた会員も多いと思います。苦難の時ではありますが、新たな耳鼻咽喉科診療を創っていくために、成功事例や課題の迅速な情報共有と医療提供の方向性を示せるように会員の英知を結集していきたいと思います。with/afterコロナ時代における近未来の耳鼻咽喉科医療、新型コロナウイルス感染症への対応、耳鼻咽喉科医療DXなど、今求められている重要なテーマを講習に取り入れていますので、多くの先生方のご参加をお待ちしています。

一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
理事長 村上 信五

第36回
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 秋季大会
大会長 大森 孝一
(京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 教授)

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