第115回日本消化器病学会九州支部例会 |
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第115回日本消化器病学会九州支部例会
会長 下田 慎治
(九州大学医学研究院 病態修復内科学 九州大学病院臨床教育研修センター) |
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この度、第115回日本消化器病学会九州支部例会を、令和2年(2020年) 6月19日(金)・20日(土)、福岡市のアクロス福岡で開催させていただきますことを大変光栄に存じます。また本九州支部例会は、第109回日本消化器内視鏡学会九州支部例会との合同開催として企画しております。
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本会のテーマを「希望の未来を創出する消化器病学」とさせて頂きました。
2020年は2度目の東京オリンピックが開催される年です。前回1964年からの歴史を振り返りますと、大きな社会変化とともに医学が進歩し、発展した医療が社会を支えてきたように思います。その一方、団塊の世代が全て後期高齢者になる2024年問題を始め、これから解決すべき問題が、多く積み残されているのも事実です。このような課題先進国になった我が国においては、革新的医療技術の発展が今まで以上に強く求められています。これを実現するためには、日常診療を介しての気づき・発見を小さな種の一つとして様々な種を持ち寄るとともに、多くの経験や知を集めて肥沃な土壌として、それぞれの場所で蒔かれた種を豊かに育てていくという全医療人の不断の努力が必要です。勿論それとともに愛情や敬意を持って人に接する心を育てていくことも大切なことです。このような知と心が集結できる場所の一つが学会であると考えています。 |
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したがって、本会では若い先生がそれぞれ大切にしてきた症例を多く発表して頂くとともに、「なぜこうなるのか?」と、日常診療の中で常に自分に問い続けることから始まる研究の大切さを共有し、消化器病学がさらに発展していくための一助になることを祈念しています。 |
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九州では消化器病の臨床・教育・研究の熱心な取り組みがあり、本邦のみならず広く世界に向けて情報が発信されてきたという伝統があります。また、本会は若手医師の登竜門といった位置付けもありますので、多くの先生がたにお集まりいただき、希望の未来を創出するための基盤づくりをしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
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第109回日本消化器内視鏡学会九州支部例会 |
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第109回日本消化器内視鏡学会九州支部例会
会長 小林 広幸
(福岡山王病院 消化器内科) |
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この度、第109回日本消化器内視鏡学会九州支部例会の会長を拝命いたしました。歴史と伝統のある本会を開催できることを、大変光栄に存じます。会期は2020年6月19日(金)、20日(土) 、福岡市のアクロス福岡にて、第115回日本消化器病学会九州支部例会会長の下田慎治先生(九州大学医学研究院病態修復内科学/九州大学病院臨床研修センター)と合同で開催されます。 |
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本会は九州地区における消化器内視鏡に携わる医師の研究と教育、診療を通じて、医学の発展及び地域医療に貢献することを目的としています。この度の例会は「希望の未来を創出する消化器病学」をテーマとして掲げました。ご存知のように、近年の人工知能(AI)技術の発展とビッグデータの集積により、これからの医療は日進月歩でめまぐるしく変貌しつつあります。なかでも、消化器疾患の要である内視鏡関連分野(消化管腫瘍の存在診断、H.ピロリ感染診断、生検病理診断など)においては、内視鏡専門医をしのぐ精度と迅速性から、AI画像診断の一部はすでに実臨床導入も始まっています。2020年は東京オリンピック開催(本例会の一か月後)もあり、AI業界の進歩に一層の拍車がかかり、近い将来、消化器内視鏡医はさまざまなAI機器と協働で診療をしていかなければならなくなるでしょう。しかしながら、そのような時代となっても、より優れたAI機器の開発には1例1例を大切にして詳細に観察した症例や希少疾患などの緻密な発表データ(内視鏡、病理画像など)が必要です。さらに、AI診断後の医師による内視鏡治療手技の習得や共有のため、本学会はそれに至る過程も含めて若手医師を育成する例会にしたいと思います。
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なお、特別講演は岩手医科大学消化器内科消化管分野の松本主之教授に「消化器内視鏡の臨床研究とエビデンス構築」と題して講演いただく予定です。 |
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多数の演題応募をお待ちするとともに、研修医をはじめ、消化器内科医をめざす若い先生方も含めて、多くの会員の皆様にご参加いただき、活発な討論が行われることを心より願っております。 |
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