第13回日本ロボット外科学会学術集会
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会長挨拶
 
 

 

第13回日本ロボット外科学会学術集会
会 長  江藤 正俊
  九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野 教授
 この度、「第13回日本ロボット外科学会学術集会」を2021年1月23日(土)に福岡市の福岡コンベンションセンター福岡国際会議場において開催させていただくことになりました。このような機会を与えて頂き、大変栄誉なことと存じます。

 2009年に内視鏡手術支援ロボットであるdaVinci Sが本邦で医療機器として承認されてから10年以上が経過して、daViniciはSi、Xiと進化して技術的にもかなり成熟してきました。また、その保有台数においても我が国は米国に次いで現在世界第2位となりました。一方、術式の保険収載においては2012年に腹腔鏡下前立腺全摘除術が初めて保険収載され、次いで2016年に腹腔鏡下腎部分切除術が保険収載されましたが、当初は限られていました。しかし、2018年に胸部、上下部消化器、婦人科、膀胱等において一気に12の術式が保険収載され、それ以降症例数も飛躍的に増え、我が国は名実ともにロボット大国となったと思われます。

 このようにロボット医療はdaVinciを中心に進んで参りましたが、現在、様々な国で様々な企業が新たな内視鏡手術支援ロボットを開発しております。隣国の韓国においても新たな韓国産の手術支援ロボットが導入されつつあります。本邦においても医療用のロボットの開発は進んでおり、一部の国産のロボットは上市間近と聞いております。このようにロボット医療はdaVinciが独占していた時代から新規ロボットが参入してくる新たな時代に移りつつあり、そのような現状を鑑みて本学会のテーマを「ロボット新時代の幕開け」とさせて頂きました。

 そのテーマの下、国内外から新たなロボットの開発に関わっている先生方にお集まり頂いてロボット医療の今後の展望に関するシンポジウムを企画しております。具体的にはdaVinciにおけるsingle port等の新たな展開、韓国産手術支援ロボット、国内企業が開発中の手術支援ロボット、本邦に導入されたdaVinci以外のロボット、AMED支援による大学を中心に開発されているロボット等に関わっている先生方にお集まり頂き、ロボット開発の現状や上市に向けた問題点も交えて議論できればと考えております。もう一つの企画として、福岡はよく日本におけるアジアへの玄関と言われますが、九州大学病院ではこれまで光学診療部を中心に長年にわたってアジアにおけるネットワークを用いて外科手術に関するTeleconferenceを行って参りましたので、そのネットワークを用いまして学会場とアジアの各病院とをつなぎ、ロボット手術に関するTeleconferenceを企画しております。

 各領域におけるロボット手術の症例数が大幅に増加してきている中、それぞれの領域におけるエキスパートの先生方にご登壇いただくシンポジウム、パネルディスカッション等も企画しておりますので、最新の術式やその治療成績に関する有意義な議論が深まることと期待しております。症例数の増加に伴い、本学会における一般演題の方も年々増加しておりますので、今回も多数の演題をお待ち申し上げます。また、ME、ORナース、メディカルスタッフの皆様向けにもプラクティカルな企画を用意しておりますので、一般演題も含めて多数のご参加をお待ち申し上げます。

 最後になりますが、この文章を書いているのは2020年春です。世の中コロナの真っ只中で、外出制限、自粛の嵐で、全ての学会が延期やweb開催に変更されております。コロナの終息も未だ見通せない状況ではありますが、教室員一同で本会の開催に向けて準備をしております。一日でも早くコロナが終息して外出制限が解除され、本会が通常開催されることを祈念しております。そして厳冬の時期ではございますが、美味しい食材は揃っている時期でもありますので、多くの皆様のご来福を教室員一同、心よりお待ち申し上げます。
 
 
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