日程表・プログラム

シンポジウム

指定・一部公募「呼吸器・消化器病変における穿刺吸引細胞診での検体処理と臨床への貢献」

企画者 羽場 礼次(香川大学医学部附属病院病理診断科・病理部)

企画趣旨

呼吸器病変の細胞診断では気管支擦過だけではなく、EBUS-TBNAやCTガイド下穿刺、消化器病変ではEUS-FNAなどにより直接病変から腫瘍細胞を採取し、良悪性の鑑別や組織型の推定などが行われている。特に深部臓器の病変では組織採取が困難な場合が多いため細胞診材料の重要性は高く、LBC検体への応用やセルブロックの作製などにより、免疫組織化学的な追加検討や遺伝子診断が可能となり、臨床への貢献度が高いと言える。また、癌細胞の有無の確認のため行われているon site cytologyは診断精度の向上に寄与できるが、病理部 門の負担は多く、その必要性も含めて議論の多いところである。今回、呼吸器・消化器病変における穿刺吸引細胞診断での検体処理による診断精度の向上や問題点を再確認すると同時に、on site cytologyに関してはその是 非も含めて検討し、細胞診の臨床への貢献を学会参加者と考えていく予定である。

演題の公募について:1~2名を予定
例1) 消化器病変のおけるEUS-FNAでの検体処理と臨床への貢献
例2) 呼吸器EBUS-TBNAでの検体処理と臨床への貢献

指定「第4版WHO分類甲状腺腫瘍分類と甲状腺べセスダ診断様式第2版」

企画者 覚道 健一(近畿大学医学部奈良病院病理部)

企画趣旨

2017年WHO分類第4版が出版され大幅な改定が甲状腺腫瘍分類におこった。これを受けて甲状腺穿刺細胞診の国際的診断様式であるべセスダ様式も2018年に改訂される。それぞれに関与した4名の演者から、これら変更点を解説する。

演題の公募について:なし

指定「陰性細胞診の責任と検査士資格の展望」

企画者 伊藤 以知郎(静岡県立静岡がんセンター病理診断科)
吉見 直己(琉球大学大学院医学研究科腫瘍病理学講座)

企画趣旨

細胞診断は、陽性報告の責任が重いことは無論だが、穿刺吸引細胞診や悪性腫瘍切除後追跡細胞診の場合、陰性報告であっても責任は同様に重い。いっぽう比較的責任の重くない検診や、臨床的に病変のない陰性例に関しては、鏡検せずに医師が署名報告している等いくつかの問題点があると思われる。今回、細胞検査士の責任で陰性報告を行える体制は可能かという視点から問題点を洗い出し、検査士資格の今後の展望を拓くことを試みたい。

演題の公募について:なし

指定「環境に優しい検査室を作る」

企画者 若狹 朋子(近畿大学医学部奈良病院病理診断科)

企画趣旨

標本作製にはキシレン、アルコール、染色液と各種の有害物質を用います。現在、有機溶媒についてはその管理規制が通達されていますが、管理濃度以下であれば良いという事ではありません。地球環境を守り、そして我々の健康を守るためには廃棄物を減らして有害物質を使わない、減量する工夫が必要です。環境を守るために病理検査室でできる3R(Reuse, Reduce, Recycle)をテーマにご発表頂きます。

演題の公募について:なし

指定「乳腺LBC細胞診の展望」

企画者 大井 恭代(博愛会相良病院病理診断科)

企画趣旨

乳腺LBC法は、直接塗抹法と比較し、標準化された標本作製による診断の均霑化や免疫組織化学検索やFISH法などによる分子病理診断による診断精度向上など、新たな展開が期待される一方で、消失する所見や変化する所見があることが知られている。あらたな手法である乳腺LBC細胞診の有用性と限界について様々な角度からアプローチする。

演題の公募について:なし

指定「子宮内膜細胞診の有用性」

企画者 則松 良明(愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科生体情報学講座)

企画趣旨

子宮体癌の症例数が子宮頸がんを上回り、さらに増えている現状を踏まえると、子宮内膜細胞診の判定精度の向上、標準化はますます必要と思われるが、子宮内膜細胞診の有用性、必要性について意見が分かれるところである。しかしながら、それは直接塗抹法標本での判定であり、LBC法が現れて以来、「標本品質」が必要かつ重要であることがクローズアップされた今、子宮内膜細胞診の有用性、必要性について今一度再認識する必要がある。

演題の公募について:なし

ワークショップ

指定「口腔擦過細胞診~難解な理由と克服策~」

企画者 久山 佳代(日本大学松戸歯学部口腔病理学講座)

企画趣旨

口腔癌検診の普及に伴う口腔粘膜擦過細胞診検体が急増している。口腔細胞診は今までは全国で約3名のベテラン細胞検査士が検体処理の中心を成してきた。今日、現場では歯科検体の経験が乏しかった検査技士が、ベテラン細胞検査士の教育を受けながら切磋琢磨している。そこで、ひと世代若く、これから口腔細胞診を担う世代がいかに他臓器との違いを整理し、口腔特有の細胞診を見出しているのか、議論する。口腔細胞診の未来のためのワークショップとする。

演題の公募について:なし

指定・一部公募「乳がん早期診断における細胞診の役割」

企画者 大井 恭代(博愛会相良病院病理診断科)

企画趣旨

乳がん検診のさらなる普及と進歩により早期乳癌あるいは境界病変に遭遇する機会が増えており、低侵襲・低コストの細胞診のニーズはこの領域において高まると予想される。一方で、低悪性度病変に関する知見が集積され、それらに対する考え方が変化しつつある。病態と臨床的対応について十分に理解したうえで、現在の細胞診の役割と有用性を再確認し、臨床に役立つ乳腺細胞診の運用について検討する。

演題の公募について: 1名を予定

指定・一部公募「デジタルサイトロジーのフロンティアと課題」

企画者 土橋 康成((公財)ルイ・パストゥール医学研究センター・臨床病理研究部)

企画趣旨

今日病理診断は画像情報技術を駆使したデジタルパソロジーに急速に移行しつつあり、細胞診断も同じ流れにある。本ワークショップは、WSI(whole slide imaging)やZAVIC(Z-axis video for cytology)の活用に代表される遠隔診断により牽引され発展して来たデジタルサイトロジーのフロンティアを概観し、スクリーニング、診断・コンサルテーション、画像解析、さらには自動細胞診断へ向けての将来課題を明らかにする。

演題の公募について: 2名を予定

指定・一部公募「新時代・体腔液細胞診での診断と精度管理」  

企画者 丸川 活司(北海道大学病院病理部)

企画趣旨

体腔液細胞診の最大の目的は悪性細胞の検出ですが、癌性腔水症は癌の末期を意味し、極めて予後が不良な病態として見做されてきました。しかし、近年の分子標的治療薬の開発や個別化治療により、癌性腔水症であっても予後の改善が期待される症例も多々みられることから、良悪性の鑑別に加えて原発巣の推定や腫瘍細胞が発現するタンパク質の同定など、体腔液細胞診において要求される内容もより高度になってきています。また、高度成長期に大量に消費されたアスベストによる健康被害として悪性中皮腫が近年、急増する時代を迎え、中皮腫診断での体腔液細胞診の臨床的意義も大いに高まってきています。

このような時代の推移と共に、従来は体腔液細胞診では塗抹標本にパパニコロウ染色、ギムザ染色、粘液染色などを主とする形態学的観察が主体でしたが、現在では免疫染色による様々なマーカーの検索やFISH法などによる遺伝子解析など、より客観的な手法が取り入れられるようになり、診断精度も飛躍的に向上しています。また、婦人科領域で始まった液状化細胞診(LBC)はその他の領域でも浸透しつつあり、体腔液細胞診におけるLBCの有用性や問題点についても議論していく必要性が生じています。

本ワークショップでは、「新時代・体腔液細胞診での診断と精度管理」というテーマで、セルブロック法、免疫染色、FISH法、LBCなどについて第一線で活躍している研究者に報告していただく予定ですが、それ以外にも体腔液細胞診における診断技術や精度管理に関して新たな視点からの発表を公募し、体腔液細胞診の積極的な活用において実りある討論を期待しています。

演題の公募について: 2名を予定

指定・一部公募「節外性低悪性度B細胞リンパ腫に対する穿刺吸引細胞診の有用性と限界」

企画者 小島 勝(獨協医科大学病理診断学)

企画趣旨

唾液腺と甲状腺は濾胞辺縁帯リンパ腫や節外性濾胞性リンパ腫の好発部位の一つであり、シェーグレン症候群、橋本病との鑑別に加え、二つの低悪性度リンパ腫の鑑別は可能か否かについて論じる。肺も濾胞辺縁帯リンパ腫の好発部位であるが形質細胞への分化が目立つ症例ではIgG4関連疾患や多中心性キャッスルマン病との鑑別は難しい。最後に液状検体を用いた細胞診の節外性リンパ腫の応用について免疫染色を含め述べる。

演題の公募について: 2名を予定(甲状腺/LBCの応用)

指定・一部公募「子宮頸部腺系病変とLBC」

企画者 杉山 裕子(がん研有明病院細胞診断部)

企画趣旨

子宮頸部細胞診の精度を向上させる目的にてLBC(Liquid Based Cytology)を導入する施設が徐々に増加している。LBCと従来法におけるCIN2以上病変に対する感度・特異度には差がないとされてきたが、LBCは従来法に比べ不適正標本が減少し、CIN2、3の検出率が従来法と比較して有意に上昇したとの報告も見られる。しかし、LBCの子宮頸部腺系病変に注目した報告は少ない。

今回のワークショップでは、子宮頸部腺系病変においてLBCと従来法を比較し、腺系病変の検出率(感度・特異度)、 AGC率、細胞像の違い等を検討していただき、子宮頸部腺系病変におけるLBCの役割等に関してご発表いただければと考えております。

演題の公募について:1名を予定

指定・一部公募「子宮内膜領域におけるLBCの免疫細胞化学的応用」

企画者 矢納 研二(JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院産婦人科)

企画趣旨

記述式内膜細胞診報告様式に於いて『内膜異型細胞;意義不明(ATEC-US)』と判定される対象の多くが良性変化を示す内膜上皮細胞であると考えられる。一方、この判定には、少数の腫瘍性細胞も含まれるため、これらの鑑別の手段として、免疫染色を応用することが期待されている。本ワークショップでは、免疫組織化学的手法を内膜細胞診に応用することによって、より精度の高い細胞診判定への糸口を見出していきたい。

演題の公募について: 1名を予定

指定・一部公募「子宮頸癌検診における腺癌の早期発見」 

企画者 藤井 多久磨(藤田保健衛生大学医学部産婦人科)

企画趣旨

ベセスダシステムによる細胞診は元来、扁平上皮系の病変の検出に有用であるが、腺がん検出には限界がある(Diagn cytopathol 2003,28,171)。しかし、腺がんの頻度は増加していることから、臨床の現場では、実際にどのように対応しているのか、その問題点を整理しつつ、効率の良いスクリーング法について、落とし穴などの注意点を含めてまとめておきたい。

演題の公募について: 1名を予定

指定・一部公募「記述式子宮内膜細胞診報告様式による判定の実状と有用性」

企画者 平井 康夫(獨協医科大学産婦人科)

企画趣旨

子宮内膜細胞診の報告様式について、従来の報告様式では報告された胞診判定結果と組織診断との整合性が不十分であったり、細胞診判定結果が臨床側に十分な情報を伝え得ていないなどの問題点が指摘されてきた。新報告様式である記述式内膜細胞診報告様式では,原則的に「子宮体癌取扱い規約」や「細胞診ガイドライン」に基づいた組織診断との整合性が図られている。加えてあらたに判定のグレーゾーンとして内膜異型細胞(Atypical endometrial cells; ATEC)が設定された。本ワークショップでは、記述式子宮内膜細胞診報告様式を実臨床で用いる際の有用性や注意点について、細胞診判定側と臨床側の双方の立場からの報告を受けて、その実状と問題点を探りたい。各演者には発表内容をまとめてもらい「特集」として細胞学会誌に投稿したい。

演題の公募について: 2名を予定

指定「HPV併用検診の現状と今後」

企画者 藤田 博正(北海道対がん協会)

企画趣旨

細胞診は判定者により差があり、また人的ミスも起きやすく、CIN2以上を見つけ出す感度も60~70%とも言われる。また高-リスクHPVに感染していても約7割の方(潜伏期、キャリア状態)は細胞に異常が認められず、「異常なし」と判定される。HPV検査と併用することで感度は約100%近くにまで向上し、有用性が指摘されている。スクリーニングとしてみた場合の利点と欠点(コスト、受診間隔延長での受診者への影響など)討論していただければと思う。

演題の公募について:なし

指定・一部公募「泌尿器細胞診における新技術と診断における問題点」

企画者 金城 滿(製鐵記念八幡病院病理部)

企画趣旨

尿路の腫瘍症例の予後は、腫瘍の組織型、異型度と深達度により推定される。低分化の腫瘍を尿路上皮腫瘍か、それともその他の腫瘍型の混在であるかは患者予後を大きく左右し、その判定には特殊な手法を要することが多い。そのような背景を踏まえ、臨床疫学、Molecular FISH、5-ALA同定法などを取り上げ、治療法選択に有用な情報を与えうるかどうか検討することは、今後の泌尿器腫瘍の臨床に有用と思われる。

演題の公募について: 1~2名を予定

指定・一部公募「呼吸器細胞診における液状化検体細胞診の展望」

企画者 佐藤 之俊(北里大学病院 呼吸器外科)

企画趣旨

婦人科検体を中心に液状化検体細胞診が普及している。その有用性と発展性については広く理解されてきたが、呼吸器細胞診への導入は限られているのが現状である。そこで本企画では、呼吸器細胞診における液状化検体細胞診の適応、問題点、技術的側面から議論し、今後の展望について理解を深めたい。

演題の公募について: 2名を予定

指定 スライドセミナー

企画者 佐藤 正和(国立病院機構岩国医療センター臨床検査科)

企画趣旨

Panoptiqという細胞診に最適のバーチャルスライドシステムを用いたスライドセミナーを企画する。出題は、5題程度。出題臓器は、婦人科内膜、乳腺、甲状腺または唾液腺、体腔液、尿など。出題者は、九州、中四国、近畿、東北、関東よりそれぞれ1名を予定。回答者を各地域より推薦していただく。

出題者の公募について:なし

公募 LBC法を用いた検体種別診断セミナー
「細胞診に親和性の高いWhole Slide Imageを用いて」

企画者 山城 勝重(独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター)
畠 榮(神戸常盤大学保健科学部)

企画趣旨

組織診断の補助的診断と考えられがちの細胞診断であるが、穿刺吸引細胞診の普及とともに臨床的意義は大きく変わり、重要な診断手段としても確立してきている。この意義を確かなものとする手法としてLiquid-based cytology (LBC) が開発され用いられている。しかしLBC標本の観察に際しては、従来法と異なる細胞の見方が求められる。

本セミナーでは、LBC標本での診断に必要な知識・技術を習得するために、細胞診に最適と考えられるPanoptiq{WSI(バーチャルスライド)}を用い、細胞を三次元的に観察することで、その診断的意義に関して学んでいきたいと考えている。

種々のLBC法が臨床現場で利用されている現状に鑑み、本セミナーでは検体種別に講師を公募する。なお、WSIの作成は演者より標本を借用して事務局にて行う。

講師の公募について:子宮頸部3名、その他4~5名を予定

※本セミナー講師の応募は下記ボタンをクリックしてお進みください。

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