第46回日本高次脳機能障害学会学術総会

会長挨拶

第46回日本高次脳機能障害学会学術総会
会長 平山 和美
山形県立保健医療大学 特任教授

第46回日本高次脳機能障害学会学術総会を2022年12月2日(金)・3日(土)に山形市にて開催いたします。福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座の川勝 忍先生と山形県立保健医療大学作業療法学科の菊池昭夫先生に副会長をお引き受けいただきました。テーマは「感じる高次脳機能」といたしました。「感じる」としたのにはいくつかの意味合いがあります。

まず、私たちに外界や自己に関する情報を与えてくれるいろいろな感覚の機能について、皆様と一緒に考えてみたいという意味合いです。感覚の障害には、正しく感じることができなくなる、ないものを感じてしまう、実際とは異なって感じてしまうなどの状態があると思います。感覚は本当に不思議で豊かな世界です。これらについて学び、話し合うためのセミナーやシンポジウムを用意いたします。

また、近年、いろいろな脳画像検査の開発により高次脳機能やその障害についての重要な情報を目で見て感じることができるようになりました。私自身、それらの情報により症状の意味をより深いところで理解できたという体験を多く持つようになりました。脳画像検査の技術や応用ついて勉強するセミナーも用意いたします。

セミナーやシンポジウムに対しての、皆様からのご質問やご意見、ディスカッションも学術総会の見どころ、聴きどころ、感じどころです。積極的な参入をお願いいたします。

本学会の学術総会は、一般演題を最も大切にしてきた伝統があります。「主役はあくまでも一般演題である」という貴重な伝統を、今回の学術総会でも引き継いでいきたいと考えています。私にも、一般演題を視聴して、そのようなことが起こりうるのだという驚き、長年悩んでいた問題の突破口の発見、自分が気づかないでいた思い込みの崩壊など、うれしい興奮を感じる場面が多々ありました。できるだけ多くの方のご参加を賜り、壇上やフロアから熱い思いを語り合って頂くことを切に希望いたします。

そして、本学術総会に参加くださった皆様に、高次脳機能について考え、知り、探ることの興味深さを「感じて」いただきたいということが、学術総会のテーマを選んだもう一つの、そして最大の理由です。

会場となるやまぎん県民ホールと山形テルサは山形駅からすぐ近くにあります。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

学会事務局

山形県立保健医療大学
〒990-2212
山形県山形市上柳260番地

運営事務局

株式会社コングレ 東北支社
〒980-0811
仙台市青葉区一番町4-6-1
仙台第一生命タワービルディング
022-723-3211
022-723-3210
jshbd2022@congre.co.jp