大会長挨拶

日本人類遺伝学会第60回大会
大会長 稲澤 譲治
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 分子細胞遺伝分野 教授

このたび、日本人類遺伝学会第60回大会を、2015年10月14日(水)~17日(土)の4日間新宿の京王プラザホテルにおいて開催させていただくことになりました。1956年第1回開催以来の伝統ある記念すべき60回大会の会長をお引き受け致しますこと、大変光栄に存じます。

副大会長である東京医科歯科大学の田中敏博教授(疾患バイオリソースセンター)と石川俊平教授(難治疾患研究所ゲノム病理学分野)、そして大会総務幹事の三木義男教授(難治疾患研究所分子遺伝分野)とともに、皆様のご期待に応えることができるよう、魅力ある企画・プログラムと円滑な学会運営の実現に向け全力をあげて準備を進めております。

本学会は遺伝学の基礎研究や遺伝医学の臨床を通して科学の進歩や医療の発展に寄与するとともに、教育や啓発活動を行い、社会に遺伝学の知識の普及を図ることを目的とする学術団体です。

近年、遺伝医学は飛躍的な進歩を遂げており、疾患原因の解明に留まらず、体質などに関わるゲノム多様性の解明、個人の全ゲノムを解析する技術の開発、母体血による新型出生前診断など、議論の余地を残しながらも瞠目すべき成果が次々ともたらされています。また癌ゲノミクス、再生医療における品質管理など幅広い疾患、医療分野にも大きな影響を及ぼしつつあります。

このような時代背景のもと、本大会のテーマは「ゲノム情報をとおして人々の幸せに貢献する」とさせていただきました。医療関係者や学生に留まらず、公開講座などを通じて一般の方々にも参加を呼びかけ、新しい生命科学、医療、健康の叡智を創出する場とするのはもちろんのこと、ゲノム情報を適正かつ有効に社会へと実装化してゆく契機となる大会を目指したいと考えております。

今後、本ホームページに、大会情報を順次掲載していく予定です。ご参考の上、多数のご参加をいただけますよう心からお待ちしております。


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