- 演題登録はUMIN演題登録システムによるインターネットオンライン登録のみです。ページ下部の「新規演題登録」ボタンよりご登録ください。
- 演題登録後も締め切り前であれば抄録等の修正は可能です。登録内容を修正するには、登録時に入力されたパスワード、登録完了後に発行される登録番号が必要となります。セキュリティの関係から、登録番号とパスワードのお問い合わせは一切応じることはできませんので、必ず演題登録時に登録番号とパスワードをお手元にお控えください。
演題募集期間
2023年5月10日(水)~ |
7月5日(水)まで
7月12日(水)正午まで
演題選定業務の都合上、再延長はありません。
演題募集を締め切りました。 |
応募資格
筆頭著者・共同著者ともに日本肝臓学会員に限ります。
ただし、海外在住の研究者については、理事、学会評議員若しくは支部評議員の推薦があれば、非会員でも応募できるものとします。
※未入会の方は、至急入会手続きを進めてください。
<入会に関するお問い合わせ>
一般社団法人日本肝臓学会 事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷3-28-10 柏屋2ビル5階
E-mail:kaiin@jshep.org
URL:https://www.jsh.or.jp/medical/procedures/admission
※メディカルスタッフセッションに応募する「メディカルスタッフ」は非会員でも応募可能です。
なおこの場合、会員番号入力欄へ「77」と入力してください。
※若手セッションに応募する「研修医・内科専攻(専修)医」は非会員でも応募可能です。
なおこの場合は、会員番号入力欄へ「88」と入力してください。
※入会手続中に演題登録される方は一旦「99」と入力いただき、会員番号付与後に修正を行ってください。
若手セッション
卒後10年以内の若手医師が発表した症例報告の中から優秀演題に対して、「若手症例報告奨励賞」として、若干名に賞状と奨励金が贈呈されます。今回は演者が2013年3月卒業以降の先生が対象となります。
利益相反(COI)の開示について
発表演題に関する利益相反については、利益相反状態の有無にかかわらず下記の2つの申告が必要です。
対象者は発表者全員(非会員も含む)、ならびに対象者の配偶者、一親等の親族、または収入・財産を共有する者の当該発表演題に関連した企業との金銭的なCOI状態に限定されます。
演題登録時から過去3年間以内における利益相反(COI)状態の申告が必要となります。
申告は、演題発表後2年間保管されます。なお、不採用の場合は破棄いたします。
1. 演題登録時の利益相反の開示
演題登録に関連する利益相反(COI)状態の有無を、演題登録時に自己申告していただきます。
利益相反の有・無にかかわらず、演題登録終了後、 こちらから「筆頭発表者のCOI申告書」をダウンロードして、 必要事項をご記入後、PDF化して下記運営事務局プログラム担当宛に、メールでご提出ください。その際、ファイル名は、「UMIN登録番号_氏名.pdf」でお願いいたします。
「筆頭発表者の利益相反(COI)申告書」提出先・COIに関するお問い合わせ
第45回日本肝臓学会西部会 プログラム担当
E-mail:jshw45-prg@congre.co.jp
2. 発表時の利益相反開示
- スライドには発表者全員の氏名を明記した上で、全員のCOIを列挙してください。
- 過去3年分のCOIであることを明確にするために、「2020~2022年」と明記してください。発表スライドの最初(または演題・発表者などを紹介するスライドの次)に所定の様式により開示してください。
※詳細は以下サイトをご参照ください。
▶ 倫理指針・利益相反の開示について 一般社団法人日本肝臓学会
▶ 医学研究の利益相反に関する指針 一般社団法人日本肝臓学会 (pdf)
▶ 医学研究の利益相反に関する指針 運用細則 一般社団法人日本肝臓学会 (pdf)
演題応募上のご注意
演題応募に際しては、以下の点について事前にご手配願います。
研究方法はヘルシンキ宣言及び国の定める倫理指針を遵守してください。
- 人を対象とする臨床研究に関しては、文部科学省、厚生労働省が平成26年12月22日に策定し、平成27年4月1日より実施された「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(平成29年2月28日一部改正)により、全ての臨床研究は、演題投稿時点で倫理委員会の承認を得ている必要があります。
なお、侵襲を伴わない研究であって介入を行わないものについても、同様に演題投稿時点で倫理委員会の承認を得ている必要があります(9例以下の症例報告であっても、安全性や有効性が考察されている場合は研究要素を含みますので、同様に演題投稿時点で倫理委員会の承認が必要となりますので、ご注意ください)。
- 倫理審査委員会の審査状況については、応募画面内にチェックリストを設けておりますので、ご回答をお願いいたします。チェックリストは応募者に臨床研究を行う上で、順守すべき倫理指針を再認識していただくことを目的としています。選択された内容について、学会事務局で検証を行い、倫理審査状況が適切でないと判定された場合は、不採用となりますのでご注意ください。
発表内容がどの項目に該当するかについては、フローチャート、Q&A、第45回日本肝臓学会西部会倫理指針をご確認ください。
- 同一の発表内容を国内の他の学会で既に行った演題は採択いたしません。また同一内容の二重投稿は認めません。
- 共同研究者、共同研究施設および関係する企業がある場合は、投稿前に承諾を得ておいてください。日本肝臓学会としてはこの問題に関与いたしません。
- 採択演題の発表を無断欠席した筆頭演者は、ペナルティの対象となります。演題選定委員会にて審議の上、ペナルティを課せられた後、2年間は演題登録不可とし、共同演者としても認められませんのでご注意ください。
応募区分
主題演題
シンポジウム【公募】
1. 進行肝細胞癌薬物治療のストラテジー
司会:山下 竜也(金沢大学先進予防医学研究センター)
森口 理久(京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学)
司会の言葉
進行肝細胞癌の薬物療法は分子標的薬の時代から免疫療法に変化してきている。これまで、ソラフェニブ、レゴラフェニブ、レンバチニブ、ラムシルマブ、カボザンチニブの5剤の分子標的薬が用いられ、2021年9月から免疫療法であるアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用(AB)療法が登場し、2022年12月、新たな免疫療法としてトレメリムマブ+デュルバルマブ(TD)併用療法、デュルバルマブ単剤療法が承認された。今後、AB療法とTD併用療法の使い分けや二次治療以降の治療選択法の確立が克服すべき課題と考えられるが、最近では、TACEと免疫療法や分子標的薬との併用療法の有効性に関する報告も散見され、各病態・疾患背景による治療戦略の構築も重要なテーマとなっている。さらには、薬物療法の向上に伴いconversion therapyへの注目・期待も高まっている。本シンポジウムでは、進行肝細胞癌の薬物療法に関する現状と課題、解決に向けた取り組みについて、臨床および基礎の両面からご発表頂き活発な議論を行いたい。
2. B型肝炎治療の新展開
司会:中本 安成(福井大学学術研究院医学系部門内科学(2)分野)
田中 靖人(熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学講座)
司会の言葉
実臨床では、HBVキャリアのgray zone (ALT < 80 U/L or HBV DNA < 2000 IU/ml)における発がんリスク及び治療適応について議論がされている。一方、現行の標準治療である核酸アナログは効率的にウイルス増殖を抑制するものの、肝細胞の核内cccDNA、宿主ゲノムへのHBV DNA挿入、免疫寛容などを克服してウイルスを完全に排除することは容易ではない。現在、HBV生活環に基づいてエントリー阻害薬、カプシド形成阻害薬、分泌阻害薬、cccDNAサイレンサー、RNA阻害薬などの開発が試みられている。また、現行薬や免疫機序に基づいたTLRアゴニスト、治療ワクチン、チェックポイント阻害薬との組み合わせも期待されている。本シンポジウムでは、gray zone治療適応の拡大、現行治療の限界と問題点、治療効果予測バイオマーカー、新薬の開発に関する基礎的、臨床的な研究成果について広く議論したい。
3. C型肝炎治癒後の長期マネージメント
司会:石川 哲也(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻)
平松 直樹(大阪労災病院消化器内科)
司会の言葉
C型慢性肝炎においてはSVR達成により肝発癌の抑制とともに長期予後の改善もみられることが明らかにされつつある。しかし、SVR達成後も長期にわたり発癌のリスクが存在することから、長期のマネージメントが必要である。これまで、どのような症例にどの程度の期間の経過観察が必要かという問いに対して、肝線維化指標などを用いた治癒後の発癌リスクの層別化とそれをもとにした観察期間についての考察も行われているが、いまだに明確な指標は示されていない。AASLD/EASLガイドラインでは線維化軽度例に対するSVR後のサーベイランスは必要とされていない。また、対象の多くを高齢者が占めていることから、肝癌発症を含めた包括的な長期予後とそれに影響するリスク因子の検討も必要と考えられる。さらに、今後は非代償性肝硬変を含む肝硬変症例や肝癌治療後症例のSVR後のマネージメントも重要な課題となってくる。このシンポジウムではC型肝炎治癒後の長期マネージメントに関わる種々の問題について、多面的な視野からの研究を広く公募し、今後のマネージメントのあり方について議論したい。
4. MAFLD/NAFLD診療と他臓器疾患
司会:中川 勇人(三重大学大学院医学系研究科消化器内科学)
疋田 隼人(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
司会の言葉
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)・代謝性機能障害を伴う脂肪肝(MAFLD)は近年増加の一途をたどっている慢性肝疾患である。肝硬変の成因や肝癌の背景肝として占める割合も年々増加している。NAFLD/MAFLDの病態形成・病態進展には、高血圧や脂質異常症、糖尿病(耐糖能異常)などの生活習慣病が密接に関与している。また、NAFLD/MAFLD患者は、肝発癌などの肝疾患イベントだけではなく、他臓器癌や心血管系イベント発症リスクも高い。予後に関しても、肝疾患関連死だけでなく、非肝疾患関連死のリスクも高いとの報告が相次いでいる。NAFLD/MAFLD患者に対しては、肝病態進展の抑制や肝疾患関連イベントの発生予防をめざして診療にあたるが、合併する生活習慣病の存在や、他臓器疾患発症リスクも念頭に置いた診療が望まれる。本セッションでは、NAFLD/MAFLD患者で合併する疾患、発症リスクの高い肝疾患イベント・非肝疾患イベントや他臓器疾患、これらの発症予測因子などについて、最新の知見についてご紹介いただきたい。
5. 予後改善を目指した自己免疫性肝疾患診療
司会:井戸 章雄(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学)
日浅 陽一(愛媛大学大学院医学系研究科消化器・内分泌・代謝内科学)
司会の言葉
自己免疫性肝疾患は診療ガイドラインが作成され、診断・治療の標準化が進みつつある。自己免疫性肝炎は副腎皮質ステロイド、原発性胆汁性胆管炎はウルソデオキシコール酸、ベザフィブレートの予後改善効果が示されているが、コントロール不良例も存在する。原発性硬化性胆管炎については未だ予後改善につながる薬物療法が確立していない。また各々の自己免疫性肝疾患の病態が重なる症例や、小児例や若年例、様々な非典型症例が存在し、しばしば治療選択に難渋する。予後不良例では肝移植に至るが、移植後の再発も問題である。さらに生命予後のみならず、難病としてのスティグマ、治療の長期化に伴う有害事象への対応と、両立支援を視野に入れた生活へのサポート体制の確立なども求められる。本シンポジウムでは、自己免疫性肝疾患の診療現状の把握とともに、予後改善を目指した診療につながる基礎的、臨床的なエビデンスを発表していただき、議論を深めたい。
パネルディスカッション【公募】
1. 脂肪性肝疾患の個別化医療に向けた提案
司会:原田 憲一(金沢大学医薬保健研究域医学系人体病理学)
山口 寛二(京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学)
司会の言葉
肝硬変や肝がん全体の中で非ウイルス性の占める割合が増加してきている背景から、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)/非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の病態解明や治療法の開発は急務である。一方でNASHは、年齢や性別だけでなく、遺伝的背景、生活習慣や合併症に大きく影響される複雑な病態であること、病期によって肝臓の代謝能や合成能も大きく変化することから、全体を網羅した一元的な治療標的を絞り込むことが難しい。そこで、NASHの病期や背景因子に応じた個別化医療の開発が、慢性肝炎・肝硬変・肝がんの進展予防、治療に不可欠である。本セッションでは病態進展や合併症の評価につながる、特に肝硬変においては、新たな技術を用いた予防法、治療法に関する、NASH個別化医療の実現に向けた基礎、臨床研究の取り組みを募り議論したい。
2. 病態に応じた肝硬変症薬物治療の最適化
司会:高口 浩一(香川県立中央病院総合診療科・肝臓内科)
高見 太郎(山口大学大学院医学系研究科消化器内科学)
司会の言葉
肝硬変症は進行するにつれて蛋白質・エネルギー低栄養状態 (protein energy malnutrition; PEM)を伴う門脈圧亢進を来すため、難治性腹水、サルコペニア、食道胃静脈瘤、門脈血栓症、脾機能亢進症(血小板低下)、肝性脳症、肝腎症候群などが生じてくる。また門脈大循環シャントは静脈瘤形成のみならず、肝性脳症や門脈肺高血圧の病態を進行させる。本邦では、これら症状や病態に応じた薬物治療がひろく行われ、エビデンスを基に肝硬変診療ガイドライン2020では栄養療法や腹水治療のフローチャートが制定されまた薬物の推奨度も示されている。そこで本パネルディスカッションでは、肝硬変合併症に対する薬物療法のエビデンス構築に寄与しうる臨床データや新たな試みはもちろん、薬物投与肝硬変モデルによる病態研究もひろく募集し治療最適化について議論したい。
3. アルコール性肝疾患の現状と課題
司会:清水 雅仁(岐阜大学大学院医学系研究科消化器内科学)
鎌田 佳宏(大阪大学大学院医学系研究科生体物理工学)
司会の言葉
ここ数年の肝疾患領域の診療体系の変化は大きく、生活習慣病に起因する肝疾患の占める割合がめざましく増加している。本邦の総飲酒量は緩やかに減少しているが、アルコール性肝硬変・肝がんは増加している。最近の疫学研究では、少量の飲酒でも健康を害するという報告が相次いでなされており、2020年に提唱されたMAFLDの概念も踏まえ、メタボリックシンドロームに対する飲酒の影響についても関心が高まっている。またアルコール性肝疾患では、単にエタノールによる肝障害のみならず、代謝や腸内細菌叢の異常、肝臓と多臓器間の連環不全など多種にわたる疾患が病態形成に関与している。臨床ではバイオマーカーとして糖鎖欠損トランスフェリンが、依存症治療薬としてナルメフェン塩酸塩水和物が使用可能となり、診療の選択肢が増えている。本PDは幅広い基礎/臨床研究の成果を取り上げ、アルコール性肝疾患の現状と課題について討論を深めたい。
4. 肝腫瘍に対する外科的治療の現状
司会:島田 光生(徳島大学大学院消化器・移植外科)
波多野 悦朗(京都大学肝胆膵・移植外科)
司会の言葉
肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌をはじめとする肝腫瘍の治癒には外科的治療が必要とされるが、最近は、肝癌に対して薬物療法においては分子標的治療薬に免疫チェックポイント阻害剤が加わり、放射線治療に加えて陽子線治療、重粒子線治療も一部保険適応となった。多岐にわたる治療が存在する肝腫瘍に対しての外科的治療の意義は?低侵襲肝切除の進歩と肝移植の適応拡大による究極の外科的治療成績を示していただき、あらためて外科的治療の意義を再認識したい。
5. 肝線維化・門脈圧亢進症評価法の進歩
司会:河田 則文(大阪公立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学)
原田 大(産業医科大学医学部第3内科学)
司会の言葉
いかなる原因の肝疾患においても肝線維化は発癌や肝不全の重要な要因である。肝炎ウイルスや肝硬変の治療の進歩はあるが、肝線維化に対する特異的な治療は未だ存在しない。原疾患の治療により肝線維化が改善する場合もあるが、原疾患が改善しても線維化が進展する場合も存在してその閾値は不明である。また、門脈圧亢進症は腹水、肝性胸水、肝性脳症、食道胃静脈瘤、門脈血栓症、脾機能亢進や肺高血圧症の原因となる極めて重要な肝疾患の合併症である。近年、これらの状態を評価するバイオマーカーや画像検査を含む非侵襲的な検査が報告されているがその理解は十分ではない。本セッションでは肝線維化と門脈圧亢進症について様々な方面から発表いただき、今後の問題点やそれに対する展望を広く議論していただき今後の肝疾患の診療に役立てていただきたい。
ワークショップ【公募】
1. 肝がん局所治療の多様性とその到達点
司会:西田 直生志(近畿大学医学部消化器内科)
山下 太郎(金沢大学医薬保健研究域医学系消化器内科)
司会の言葉
局所制御可能な肝がんに対しては、外科切除、ラジオ波焼灼療法に加え、肝動脈化学塞栓療法や体幹部定位放射線治療などの局所治療が行われてきた。さらに2022年からは4㎝を超える肝がんに対して粒子線治療が保険適応になるなど、実臨床でも新たな治療モダリティが登場し、局所治療単独でも多様な病態に対応可能となっている。一方、近年、進行肝がんに対する薬物療法の進歩が著しく、免疫担当細胞、血管内皮細胞などがん微小環境に介入する治療が急速に発展したことにより、進行例でも局所療法との組み合わせによるcurative conversionを目指す例が増えている。加えて、腫瘍免疫賦活を視野に入れた局所療法の可能性も議論されており、肝がん治療体系における局所治療の役割は多様性を増している。本ワークショップでは、肝がん局所治療の現状に加え、多様化する局所治療の役割と、その目的とする到達点に関して、基礎、臨床の両面から最新の知見を含む発表を期待したい。
2. 予後改善に向けた胆道癌の集学的治療
司会:永野 浩昭(山口大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学)
西川 浩樹(大阪医科薬科大学第2内科・先端医療開発講座)
司会の言葉
切除不能・再発胆道癌に対する治療戦略として現状以下の点を総合的に考慮する必要がある。1)胆道ドレナージにおける経乳頭的等の様々なアプローチルートや手法、2)薬物療法において、TOPAZ-1試験の結果を受け、ゲムシタビン・シスプラチン併用全身化学療法にデュルバルマブを加えた全身化学療法が薬事承認されたこと、3)放射線療法や化学放射線治療も治療の選択肢であるが、その意義は限定的であること、4)焼灼療法として、ラジオ波焼灼療法、マイクロ波熱凝固療法、光線力学的療法等が行われていること、5)癌遺伝子パネル検査には保険適応や検体採取、結果判明までのタイムラグといった課題があること、6)集学的治療により肝移植やconversion surgeryが可能となる症例も散見されるが、施設間格差のために、その適応と限界が不明確であること等である。本ワークショップでは切除不能・再発胆道癌や局所進行胆道癌に対する治療戦略を、様々な視点から発表していただき、現時点における胆道癌の集学的治療におけるベストプラクティスを模索したい。
3. 肝病態に応じた各種バイオマーカーの探索
司会:小玉 尚宏(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
楳村 敦詩(京都府立医科大学大学院医学研究科病態分子薬理学)
司会の言葉
バイオマーカーは肝疾患診療の様々な局面において重要な役割を果たしている。NAFLDにおいては、予後予測に有用な肝線維化マーカーの開発が進む一方で、NASHや病態進展を予測する非侵襲的診断マーカーは未だアンメットニーズである。DAAの進化によりほぼすべての症例でウイルス排除が可能となったC型慢性肝疾患においても、SVR後の肝発癌や非代償性肝硬変イベント発症リスクを適切に評価できるマーカーのニーズは大きい。B型肝炎に関してはHBcrAgやHBV-RNAなど新たなウイルスマーカーを用いた病態把握の有用性が報告されている。また、複合免疫療法を中心に様々な薬剤が登場している肝がんにおいては、個別化医療の実現を目指した各薬剤の効果予測マーカーの開発も重要な課題である。本ワークショップでは、多彩な生体情報を基にして探索されている各種肝病態に応じたバイオマーカー開発やそのシーズとなる知見探索の現況について、基礎・臨床両局面から最新の研究成果をご発表いただきたい。
特別企画2(メディカルスタッフセッション)
肝炎コーディネーター・メディカルスタッフが織りなすHCV撲滅への道(スポンサー企業公募予定)
司会:江口 有一郎(医療法人ロコメディカル江口病院)
森下 朝洋(香川大学医学部附属病院消化器・神経内科)
髙井 淳(京都大学医学部附属病院消化器内科)
司会の言葉
肝炎医療コーディネーターは適切な肝疾患診療や支援を受けられるようにするために、全国の都道府県で約3万人が養成されてきました。肝疾患の治療の進歩やさまざまな医療制度の拡充も進んでいる中で、現在の課題としての肝炎ウイルス検査の未受検者や未だ精密検査や治療に至っていない、また治療後のフォローアップが途切れる患者を減らすためには医師と肝炎医療コーディネーターの協働が切り札と言えるでしょう。具体的な肝炎医療コーディネーターの配置や活動は、各都道府県、機関、職種や立場に応じて多岐に渡り、医療職のみならず患者さんや患者会の皆様もコーディネーターとして幅広い分野で活躍されています。肝硬変・肝癌患者への支援においては栄養療法や運動療法、肝移植においては移植コーディネーター、各種の医療費助成制度等の活用推進のための医療事務との連携も重要です。本セッションでは、肝疾患診療における多職種によるチーム医療、チーム肝臓としての様々なフィールドでの連携の成果や課題について意見交換を行い、それぞれの明日からの活動の発展につながる場となることを願って、広く演題を募集します。
一般演題
以下の応募区分(A)(B)より、それぞれご選択ください。
一般演題カテゴリー:応募区分(A)
1 |
B型肝炎 |
2 |
C型肝炎 |
3 |
ウイルス性肝炎(B、Cを除く) |
4 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/NASH) |
5 |
自己免疫性肝炎(AIH) |
6 |
原発性胆汁性胆管炎(PBC) |
7 |
原発性硬化性胆管炎(PSC) |
8 |
代謝性/先天性肝疾患・小児肝疾患 |
9 |
アルコール性肝障害 |
10 |
薬物性肝障害 |
11 |
肝硬変・慢性肝不全・肝性脳症 |
12 |
門脈圧亢進症・食道胃静脈瘤 |
13 |
急性肝炎 |
14 |
劇症肝炎・急性肝不全 |
15 |
肝細胞癌 |
16 |
肝内胆管癌 |
17 |
転移性肝癌 |
18 |
肝腫瘍(その他) |
19 |
嚢胞性肝疾患 |
20 |
肝移植後肝炎 |
21 |
肝移植 |
22 |
手術・手技 |
23 |
肝線維化 |
24 |
肝分化・肝再生・幹細胞 |
25 |
肝細胞・肝非実質細胞 |
26 |
胆汁酸・胆汁うっ滞 |
27 |
細胞死・アポトーシス・オートファジー |
28 |
バイオマーカー |
29 |
行政・地域医療 |
30 |
その他 |
一般演題カテゴリー:応募区分(B)
若手セッションへ応募の方は「12.若手セッション」を選んでください。
1 |
形態・機能 |
2 |
発症機序・病態 |
3 |
遺伝子学・分子生物学 |
4 |
病理 |
5 |
免疫 |
6 |
疫学 |
7 |
予防 |
8 |
診断 |
9 |
画像診断 |
10 |
治療・予後 |
11 |
その他 |
12 |
若手セッション |
登録演者数
主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)では筆頭著者を含めて合計3名まで演者を登録することができます。
一般演題と特別企画2(メディカルスタッフセッション)は登録演者数に制限はありません。
登録文字数制限
演題名:全角70文字
抄録本文:全角1,060文字
総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計):全角1,200文字
演題の受領通知
演題受領通知は、登録完了後に自動配信される登録完了確認メールを以て替えさせていただきます。必ず確認メールがお手元に届いたことを確認してください(通常、ご登録後5~10分以内に送信されます)。
なお、システムより配信されるメールがスパムメールと認識され、確認メールが受信できない現象がGmailにて多数発生いたしております。Gmailとは別のドメインのメールアドレスをお勧めいたします。確認メールが届かない場合は、「確認・修正」ボタンよりログインいただき、演題の登録が行われていることを確認してください。
セキュリティの関係から、登録番号とパスワードのお問い合わせは一切応じることはできませんので、必ず演題登録時に登録番号とパスワードをお手元にお控えください。1日経過しても登録完了確認メールがお手元に届かない場合は、登録受付が完了していない可能性が高いので、「確認・修正」ボタンより正しく登録が完了しているかご確認ください。
演題の採否通知
演題の採否、発表時間、発表形式は会長にご一任願います。
演題の採否通知は、演題登録の際に各自入力された筆頭者のE-mailにお送りいたしますので、E-mailは正確にご入力ください。
文字入力について
- 「丸数字」「ローマ数字」は使用できません。英字の組み合わせで「II」「VI」「XI」のように入力してください。
- シンボル(symbol)書体半角(1バイト文字)の「α」「β」「γ」等を使用すると「a」「b」「c」などに自動変換されてしまいますので使わないようにしてください。必ず全角(2バイト文字)の「α」「β」「γ」を利用してください。
- 半角カタカナは使用できません。カタカナは全角で、 英字および数字は半角で記入してください。
- タイトルおよび抄録本文で上付き文字、 下付き文字、 斜め(イタリック)文字、 太文字、 改行、 アンダーラインを使うときに用いる <SUP></SUP>、<SUB></SUB>、<I></I>、<B></B>、<BR>、<U></U>の記号は、すべて半角文字(1バイト文字)を使用して下英文や数字を入力する際、 O(アルファベット)と0(数字)や、 l(アルファベットL小文字)と1(数字)、 あるいはX(アルファベット)と×(かける)などきちんと区別してください。
- 音引き「ー」とダッシュ「―」、 マイナス「-」とハイフン「-」などの使い分けをしてください。 英文入力の際にひとつの単語をハイフン(-)で切ることは行わないでください。
演題登録画面
暗号通信
・主題演題はこちら
・一般演題はこちら
※UMINオンライン演題登録システムでは、Safari、Firefox、Google Chrome、Microsoft Edgeで動作確認を行っております。それ以外のブラウザはご利用にならないようお願いいたします。また、各ブラウザは最新バージョンをご使用ください。詳細につきましては「オンライン演題登録システムFAQ」にてご確認ください。
演題登録に関するお問い合わせ
第45回日本肝臓学会西部会 プログラム事務局
〒541-0047 大阪市中央区淡路町3-6-13
株式会社コングレ内
E-mail:jshw45-prg@congre.co.jp
※新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、運営事務局はテレワークを実施しております。
当面の間、お問合せはEメールのみでお願いいたします。