第21回日本再生医療学会総会

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選考結果

中高生のためのセッション 作文部門 全体講評

毎年、この再生医療学会総会に合わせて作文コンクールを開催してきました。本年度も総会テーマである「翔べ 再生医療-幹細胞生物学と組織工学の共創-」に合わせて「共創」をテーマとし、とても多くの作文が寄せられました。そして、そのどれもが、この混沌とした時代の中、一人でもがくのではなく、ともに何かを作り出していこうとする意欲が感じられる文章でした。

特に、金賞を受賞された 出来 遥 さんの作品は、今までの自分を振り返って、様々な物事が多くの共創によって成り立っていることを見出し、続けて医療の現場での「人」という存在の大きさについての思いが述べられています。技術の高度化が進む医療だからこそ「見えないものを、聞こえないものを感じる力」が必要であり、最後に「共創により作られたものは崩れにくいのだ。」とまとめているところに、遙さんの強い意志が感じられます。無意識に捨ててしまっている様々な可能性に対して、「想像する力」がこれからの未来を開く原動力といえるかもしれません。そして、その根底には他者に対するあたたかなまなざしが必要だということを教えられた気がします。

医療の問題だけでなく、いろいろな視点で「共創」を考えてくれた作品がありました。私には関係ないかもしれないと初めから諦めるのではなく、結びつかないものを結びつける柔軟な発想を期待しています。これも想像力の産物です。

最後になりましたが、様々な視点で「共創」に思いを巡らせてくれた皆さん、ありがとうございました。学校全体として本コンクールに取り組んでいただいているところもあり、この場を借りて感謝申し上げます。みなさんの共創への思いがこの先も続いていって欲しいと心から願っています。

選考の結果、各賞は以下の通り決定しました。

受賞者

学校名・学年 作文のタイトル
姓名
金賞 慶應義塾女子高等学校 1年 感じる必要のない苦痛
【本文はこちらに掲載】
出来 遥
銀賞 江戸川学園取手中学校 1年 共に創る豊かな社会
中山 諒己
青丘学院つくば中学校 3年 「協力・信頼・尊敬」
李 基弘
慶應義塾女子高等学校 1年 「こころ」の再生を可能にするために
後藤 楓
銅賞 慶應義塾女子高等学校 1年 「共創」における多様性の大切さ
江頭 奈桜
江戸川学園取手高等学校 1年 同志と創る未来
小野 由奈
京都府立南陽高等学校 2年 挫折と栄光
戸上 陸
三重県立四日市高等学校 2年 医師と患者で創る医療
平松 なつみ
一関工業高等専門学校 3年 小さな愛が伝わるのなら
菊地 義和

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The 21st Congress of the Japanese Society for Regenerative Medicine.
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